【トップ100・チャート】今週のピックアップ(09/13付)、Big Sean / STUTS / Declan McKenna / DENIMS

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Big Sean / Lithuania (feat. Travis Scott)

米ミシガン州デトロイト出身のラッパー、Big Sean(ビッグ・ショーン)。09/04(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Detroit 2』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年12月にリリースされた『Double or Nothing』以来となる、およそ2年9ヶ月ぶりの新作に。2012年に公開されたミックステープ『Detroit』に次ぐ続編とされている、本ニュー・アルバム『Detroit 2』のエグゼクティブ・プロデューサーは、自身が所属しているレーベル〈G.O.O.D. Music〉のボスである、Kanye West(カニエ・ウェスト)に加えて、Hit-Boy(ヒット・ボーイ)が担当しています。

クレジットには、Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)、Travis Scott(トラヴィス・スコット)、Lil Wayne(リル・ウェイン)、Post Malone(ポスト・マローン)、Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン)、Jhené Aiko(ジェネイ・アイコ)、Eminem(エミネム)、Young Thug(ヤング・サグ)、Anderson .Paak(アンダーソン・パーク)を始めとする、錚々たるメンバーをフィーチャー。Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)、A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)などがバック・ボーカル、Dave Chappelle(デイヴ・シャペル)、Erykah Badu(エリカ・バドゥ)、Stevie Wonder(スティービー・ワンダー)が、インタールードに参加しています。

本ニュー・アルバム『Detroit 2』について、Apple Musicで公開されているライナーノーツによれば「『Detroit』はアルバムだと思っていたから、いつも続編をやりたいと思っていた」「ミックステープだったけど、僕にとってはリアルなアルバムだったから、ある意味では、新しく改良された自分の本質に戻ってきたようなものだ」とコメント。続けて「もし誰もがタトゥーを入れたくなるようなラインが曲中に入っていなければ、俺は良い仕事をしていないことになる」「誰かがタトゥーを入れてくれることを祈ってるんだ、それが僕の目標の一つなんだ」(一部抜粋)と語っており、多くのリスナーにインスピレーションを与えることを目指したニュー・アルバムとなっている模様です。

そして先日、ハッシュタグ「#AskBigSean」に寄せられたユーザーからの質問に答える形で、本ニュー・アルバム以降に、新レーベルを設立するつもりであることをツイート。新レーベルで契約したほうがいいアーティストをユーザーに尋ねる一面を見せるなど、今後の動きに大きな注目が集まります。



STUTS / Conflicted

1989年生まれのトラックメーカー / MPCプレイヤー、STUTS。09/16(Wed)にリリースされる待望のニュー・ミニアルバム『Contrast』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2018年9月にリリースされた2ndアルバム『Eutopia』以来となる、およそ2年ぶりの新作に。同年にリリースされた、星野源のアルバム『POP VIRUS』への参加以降、バンド・メンバーとして多くのステージで活躍するほか、2019年には、Friday Night Plans、JJJ、とのコラボ・シングル「PRISM」や、BIM、RYO-Z、とのコラボ・シングル「マジックアワー」を発表。今年に入ってリリースされたアルバム、SIRUP『CIY』、BIM『Boston Bag』や、堀込泰行『GOOD VIBRATIONS 2』の一部プロデュースを担当したほか、今年4月にはキャリア初のライブ音源『STUTS Band Set Live “90 Degrees”』を発表するなど、さまざまな活動が続いていました。

09/16(Wed)にリリースされるニュー・ミニアルバム『Contrast』には、リード・シングル「Conflicted」を含む全8曲が収録。クレジットには、先述したライブ音源のバンドメンバーである、高橋佑成(Piano, Syn)、仰木亮彦(Gt)、岩見継吾(Contrabass)、吉良創太(Dr)に加えて、武嶋聡(Sax, Flute)が参加。収録曲「Mirrors」の客演に、韓国出身のシンガーソングライター・SUMIN(スミン)、Daichi Yamamoto、鎮座DOPENESS、が参加しているほか、一部収録曲では、STUTSが初挑戦したという、ボーカル、ラップ、ギター、ベースのプレイがコンパイルされているとのこと。

なかでもリード・シングル「Conflicted」について、J-WAVE「SONAR MUSIC」(09/08放送回)ゲスト出演時のコメント(一部抜粋)によれば、高橋佑成とのセッションで作ったラフなものに、ギター、サックス、フルートなどを入れたトラックをサンプリングして組み上げたとのこと。また「Conflicted」に関しては、MPCは使わず、Pro Tools(DAW用ソフトウェアの1つ)を使って制作したことを明かしていました。

そして今年10月には、東名阪を巡るワンマン・ライブ『STUTS “Contrast” Release Live』の開催が決定。ミニ・アルバム『Contrast』に参加した、仰木亮彦(Gt)、岩見継吾(Ba)、吉良創太(Dr)に加えて、TAIHEI(Key)を迎えたバンド編成が予定されており、新曲のほか既存曲のバンド・アレンジが披露される模様です。お近くのリスナーは、あわせてぜひチェックを。



Declan McKenna / Rapture

ロンドン出身のシンガーソングライター、Declan McKenna(デクラン・マッケンナ)。09/04(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Zeros』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年7月にリリースされたデビュー・アルバム『What Do You Think About the Car?』以来となる、およそ3年2ヶ月ぶりの新作に。2019年には、イギリス政府が行なう武器貿易の偽善とロンドンの武器貿易条約(ATT)について書いたシングル「British Bombs」を発表。その後、今年1月の時点で、本ニュー・アルバム『Zeros』のリリースをアナウンスしていました。

アナウンス当初は、05/15(Fri)にリリース予定だったものの、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて2度のリリース延期を発表。このことについて、自身のツイートを通じて「これは軽々しく決めたことではありません。このアルバムをレコーディングしたのは昨年8月で、世界に向けて発信するのに1年もかかってしまうのはかなり辛いことだけど、この時代は例外的だし、そのなかで最善を尽くすための余裕はほとんどなかったんだ」(一部抜粋)と表明。加えて、本ニュー・アルバムの制作について、先日公開されたインタビューでは「ちょうど1年前からアルバムを制作していて、自分の音楽的な方向性について自問自答する時間が多すぎたんだ。そこまで来ると、自分は絶対的な詐欺師ではないかと疑い始めてしまうんだ」(一部抜粋)と、インポスター症候群(自分のことを過小評価してしまう心的傾向)に悩まされていることも明かしていました。

本ニュー・アルバム『Zeros』には、リード・シングル「Beautiful Faces」「The Key to Life on Earth」「Daniel, You’re Still a Child」「Be an Astronaut」など、自身がソングライティングを手がけた全10曲が収録。プロデューサーは、Cage the Elephant(ケイジ・ジ・エレファント)を始め、多くのインディー・ロックの作品を手がける、Jay Joyce(ジェイ・ジョイス)が担当しており、アルバム全体を通じて、これまでのツアーを一緒に経験してきたというバンド・メンバーが、フルバンド編成で参加している模様。かねてから、David Bowie(デヴィッド・ボウイ)へのリスペクトを示していたように、70年代グラム・ロックならびにスペース・オペラからのインスピレーションをもとにしており、収録曲ごとに、ディストピアな世界に生きるキャラクターたちの物語にスポットを当てた、壮大なコンセプト・アルバムとなっています。

そして全英アルバム・チャートでは、これまでのキャリア最高位となる初登場2位を記録しており、The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)がリリースしたリマスター・アルバム『Goats Head Soup』(1973年)に次ぐ形で、激しい首位争いをしていることでも話題に(09/11時点)。はたして全英アルバム・チャート首位を初獲得できるのか、さらなる続報に大きな注目が集まります。



DENIMS / I’m

大阪府堺市で結成されたバンド、DENIMS。09/16(Wed)にリリースされる注目のニュー・ミニアルバム『more local』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年6月にリリースされた2ndアルバム『makuake』以来となる、およそ1年3ヶ月ぶりの新作に。今年に入ってコロナ禍となると、当初予定していた、TENDOUJIとの東名阪スプリット・ツアー、バンド主催フェス「ODD SAFARI vol.3」に加えて、出演予定だった「FUJI ROCK FESTIVAL ’20」が開催中止となるなど、ライブ活動に大きな影響を受けることに。

一方で、07/04(Sat)に実施された配信イベント「SYNCHRONICITY2020 ONLINE FESTIVAL」への出演、ワンマン生配信ライブ「DENIMS ONEMAN “Streaming Show”」の開催に加えて、ナードマグネット、愛はズボーンとのライブイベント「D.N.A」を共同開催。今年9月からは、全国14箇所を巡るワンマン・ツアー『DENIMS “more local” release tour「feel more local」』の開催が決定するなど、精力的な活動が続いています。

本ニュー・ミニアルバム『more local』には、リード・シングル「そばにいてほしい」「I’m」を含む全6曲が収録。今作について、TOKYO FM『RADIO DRAGON -NEXT-』 (09/11放送回)ゲスト出演時のコメント(一部抜粋)によれば、バンドが内面化している精神的な部分を「ローカル」とし、バンドの本質を認めてより濃くしたうえで、そこから新しく挑戦していくことをテーマとしているとのこと。外出制限期間中に書いたという収録曲3曲の歌詞には、DENIMSである意味を濃くしたうえで新しいものに挑戦したい、というかねてからの考えが反映されている模様です。

そして先日放送された、TBSラジオ「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」(09/10放送回)にて、本ニュー・ミニアルバム『more local』の収録曲「Crybaby」が初オンエア。生放送中はサブで見学していた、釜中健伍(Gt, Vo)、岡本悠亮(Gt)が、生放送終了後のアフタートーク終盤に登場すると、復帰初日のおぎやはぎを目の前に、往年のクソメンっぷりを披露していました。ハッシュタグ「#うたつなぎ 」の一環で披露された、宇田川フリーコースターズ「ねむくなっちゃった」カバーの裏話も語っており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(09/06付)、SZA / BBHF / Internet Money / LEX

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



SZA / Hit Different

米ミズーリ州セントルイス出身のシンガーソングライター、SZA(シザ)。09/04(Fri)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2017年にリリースされたデビュー・アルバム『Ctrl』以来となる、およそ3年3ヶ月ぶりの新作に。2018年には、マーベル・シネマティック・ユニバースの代表作「ブラックパンサー」の主題歌として、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)とのコラボ・シングル「All The Stars」を発表。映画の歴史的ヒットを受けて、サウンドトラック・アルバム『Black Panther: The Album』の収録曲としても世界的に親しまれていたなか、2019年に完結した、HBO製作の大人気テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のインスパイアード・アルバム『For the Throne: Music Inspired by the HBO Series Game of Thrones』(2019年)にも参加。The Weeknd(ザ・ウィークエンド)、Travis Scott(トラヴィス・スコット)とコラボした収録曲「Power Is Power」が話題となりました。

またこれまでに、Cardi B(カーディ・B)、Post Malone(ポスト・マローン)、DJ Khaled(DJキャレド)、Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク)などの楽曲にフィーチャリング・ゲストとして参加。合間に、Timbaland(ティンバランド)とのレコーディングや、Sia(シーア)とのコラボ制作が行なわれるなか、2019年に最愛の祖母・Norma(ノーマ)、友人として親しい間柄だったラッパー・Mac Miller(マック・ミラー)との死別を受けて、音楽活動を続けることが困難だった時期を経験。加えて、所属レーベル〈Top Dawg Entertainment〉の代表の1人として知られる、Punch(パンチ)との不和によって新作のリリースが妨げられている旨をツイートしたことから、ツイッター上でハッシュタグ「#FreeSZA」が広まるなど、多くのファンのあいだで新作への期待が高まっていました(その後、レーベルに拘束されているわけではなく判断を信頼しているとして、SZA本人は「#FreeSZA」が不要であると表明)。

そんななかリリースされた本ニュー・シングル「Hit Different」では、The Neptunes(ザ・ネプチューンズ)がプロデュースを務めており、Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン)、Rob Bisel(ロブ・バイセル)と共同作曲したシルキーなサウンドが展開。先日公開された、Zane Lowe(ゼイン・ロウ)とのインタビューによれば、今年2月にフロリダ州マイアミで開催された「Super Bowl LIV」(第54回スーパーボウル)の週末に、DJ Khaled(DJキャレド)のハウススタジオでレコーディングしたとのこと。続けて、今回の新曲について「わたしには手放せないものがたくさんあるから、みんなをいい気分にさせる何かを届けたいと思っていた」ことに加えて、「長い間、何もドロップしていなかったから、ママと一緒に泣いていた。何かドロップしても大丈夫なくらい強くなっていても、2週間が過ぎたら結局元どおりになっていた」と、ニュー・シングルのリリースに躊躇していたことも明かしていました。

そしてリリース当日から、自らキャリア初の映像監督を務めたMVも公開。MV後半には、Jacob Collier(ジェイコブ・コリアー)と共同制作したと思われる未発表曲のスニペットが挿入されており、今後のリリースにも引き続き注目が集まります。



BBHF / とけない魔法

北海道札幌市を拠点に活動している4人組バンド、BBHF。09/02(Wed)にリリースされたニュー・アルバム『BBHF1 -南下する青年- 』の収録曲が、チャートにランクインされました。

前身となるバンド「Galileo Galilei」のオリジナル・メンバー、サポート・メンバーである、尾崎雄貴(Vo, Gt)、尾崎和樹(Dr)、佐孝仁司(Ba)、DAIKI(Gt)で構成され、2018年より活動開始した、BBHF。当初は「Bird Bear Hare and Fish」名義として、同年9月に1stアルバム『Moon Boots』をリリースしたのち、2019年7月より現名義に。現在のレーベル〈Beacon LABEL〉へ移籍し、2枚のEP『Mirror Mirror』『Family』をリリースすると、同年末にかけて全国10カ所を巡るワンマン・ツアー「BBHF ONE MAN TOUR “FAM! FAM! FAM!”」を成功させることに。

コロナ禍の影響で本ニュー・アルバムのリリース延期が決定し、予定していた全国ツアー「mugifumi TOUR」が全てキャンセルとなるなか、本来のアルバム・リリース日であった、05/27(Wed)にあわせてニュー・シングル「かけあがって」を急遽リリース。その後、ツアーファイナルが予定されていた、06/19(Fri)に北海道札幌市のイベントホール「cube garden」から有料配信ライブ『mugifumi ONLINE』を行なうなど、精力的な活動が続いていました。

本ニュー・アルバム『BBHF1 -南下する青年- 』には、リード・シングル「リテイク」「僕らの生活」「君はさせてくれる」を含む全17曲が収録。1曲目「流氷」から17曲目「太陽」にかけて寒暖差が変化していくように、全編を通じて「北から南へ移動する青年の物語」をテーマとしており、小説の形式をイメージした「上」「下」の2部構成で展開。ニュー・アルバム『BBHF1 -南下する青年- 』の制作について、先日公開されたインタビューによると、今年1月からアルバム制作を進めていき、前身バンドの元メンバー・岩井郁人(FOLKS)も共同プロデューサーとして携わりながら、尾崎が拠点とするプライベートスタジオでレコーディングが行われた模様です。

一部ミックスは、LAとロンドンを拠点に活動しているプロデューサー / ミキシング・エンジニア、Mike Crossey(マイク・クロッシー)が、前身バンド時代から引き続き担当。米カリフォルニア州サンディエゴ出身のコラージュ・アーティスト、Andrew McGranahan(アンドリュー・マクグラナハン)がデザインしたジャケット・アートワークには、メンバーと同じく北海道稚内市出身の画家・因藤壽の作品「麦ふみ」(1952年)が使用されています。10/25(Sun)には、本ニュー・アルバム『BBHF1 -南下する青年- 』を完全再現するオンライン・ライブ「BBHF LIVE STREAMING -YOUNG MAN GOES SOUTH-」の開催が決定しており、あわせてぜひチェックを。



Internet Money / Blastoff (feat. Juice Wrld & Trippie Redd)

米カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に活動しているプロデューサー・レーベル / コレクティブ、Internet Money(インターネット・マネー)。08/28(Fri)にリリースされた1stアルバム『B4 The Storm』の収録曲が、チャートにランクインされました。

1992年生まれのプロデューサー・Taz Taylor(タズ・テイラー)、2000年生まれのプロデューサー・Nick Mira(ニック・ミラ)がオンライン上で意気投合したことにより、2016年ごろに共同設立されたという、Internet Money(インターネット・マネー)。YouTubeのタイプビートを通じてさまざまなラッパーにビート販売することでキャリアを開始させていくと、XXXTentacion(XXXテンタシオン)「Fuck Love (feat. Trippie Redd)」、Drake(ドレイク)「Blue Tint」、Lil Baby & Gunna(リル・ベイビー & ガンナ)「Business Is Business」、Juice WRLD(ジュース・ワールド)「Lucid Dreams」、Lil Tecca(リル・テッカ)「Ransom」など、多くのヒット・シングルをプロデュースしたことで、国内外から大きな注目を集めるように(トラック冒頭に流れる「INTERNET MONEY B*TCH!」というネームタグでお馴染み)。

現在、Internet Money(インターネット・マネー)には、プロデューサー、アーティストを含めて約40人ほど在籍しているとのことで、先述した、米カリフォルニア州ロサンゼルスの新居兼レコーディングスタジオでの共同生活を拠点としている模様。オフィシャルサイトを通じて、ドラムキット、サンプル、メロディーを販売しているほか、2019年にはヒップホップ・レーベル〈10K Projects〉ならびに、ディストリビューター〈Caroline Records〉と契約を結び、新進気鋭のアーティスト、プロデューサーをサポートするなど、さまざまな展開を見せています。

そんななかリリースされた1stアルバム『B4 The Storm』には、リード・シングル「Lemonade」「Somebody」を含む全17曲が収録。Internet Money(インターネット・マネー)に所属する多くのプロデューサーが手がけたトラックを通じて、Juice WRLD(ジュース・ワールド)、Lil Tecca(リル・テッカ)、Trippie Redd(トリッピー・レッド)、The Kid LAROI(ザ・キッド・ラロイ)を始めとするレーベル・メイトたちに加えて、Future(フューチャー)、Gunna(ガンナ)、Nav(ナヴ)、Swae Lee(スウェイ・リー)、 A Boogie wit da Hoodie(エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディ)、Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)、Don Toliver(ドン・トリヴァー)、Lil Mosey(リル・モジー)など、錚々たるラッパーたちがフィーチャーされています。

先日公開されたインタビューによれば、多くの収録曲がフィーチャリングしたアーティストからお蔵入りとされてきた楽曲とのこと。先述した契約の時点から本ニュー・アルバムの制作準備を進めていたものの、Juice WRLD(ジュース・ワールド)の逝去やビジネス上の問題から制作スケジュールが止まってしまう事態に見舞われ、レコード会社からのゴーサイン待ちにフラストレーションが溜まっていたなか、今年5月の1ヶ月間で全く新しいアルバムとして完成させた模様。コンピレーション・アルバムではなく、DJ Khaled(DJキャレド)、Metro Boomin(メトロ・ブーミン)などのアルバムと同じく、あくまで1人のアーティストとしてのアルバムであることを語っています。未聴のリスナーはぜひチェックを。



LEX / Romeo & Juliet

2002年生まれ湘南出身のラッパー、LEX。08/26(Wed)にリリースされた注目のニュー・アルバム『LiFE』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2019年12月にリリースされた2ndアルバム『!!!』に次ぐ、およそ9ヶ月ぶりの新作に。本格的に楽曲制作を始めたという15歳のころからハイペースなリリースが続いていることでも知られ、今年1月にEP『COLOR』を公開後、新型コロナウイルス感染拡大の影響で初の国内ツアー『STAR TOUR 2020』が開催延期・中止となるなか、今年4月にニュー・EP『NEXT』を発表。外出制限期間中には、Rich Brian(リッチ・ブライアン)発のビートジャック企画「TOKYO DRIFT FREESTYLE」に参加したほか、05/01(Fri)に行なった配信ライブ「Live From The Room」も話題に。

また今年リリースされた、JP THE WAVY、kZm、DJ CHARI & DJ TATSUKI、MIYACHI、HEZRON、Only U、などの楽曲に客演参加。07/18(Sat)に、JP THE WAVYが行なったオンラインライブ『LIFE IS WAVY VIRTUAL SPACE TOURS』にもゲスト出演するなど、さまざまな活動が続いていました。

本ニュー・アルバム『LiFE』には、リード・シングル「Welcome 2 The Party」「NiPPON」「Sexy!」を含む全17曲が収録されており、HEZRON、Only U、SOG、に加えて、Leon Fanourakis、SANTAWORLDVIEW、JP THE WAVY、OZworld、MIYACHI、C.O.S.A.、ACE COOL、Fuji Taito、Young Coco、Young Dalu、ASA Wu、などをフィーチャー。本ニュー・アルバムの制作について、先日ゲスト出演した、block.fm「INSIDE OUT」(08/31放送回)でのコメントによれば、前作『NEXT』リリース当時の外出制限期間中から、すでに開始していたとのこと。先述したツアー中止を受けて自分と向き合う時間が増えるなかで、これまでに経験した喜怒哀楽すべての感情を表現しようとしたことから、アルバム・タイトル『LiFE』となったことを明かしていました。

ボーカル・ミックスおよびマスタリングは、ビートメイカー / プロデューサー・KMが前作『NEXT』から引き続き担当しており、ジャケット・アートワークは、スイス出身のイラストレーター・Dexter Maurer(デクスター・マウラー)が制作。アルバム・リリース当日から収録曲「Romeo & Juliet」のMVも公開されており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(08/31付)、Calvin Harris, The Weeknd / BIM / BTS / chelmico

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Calvin Harris / Over Now (with The Weeknd)

スコットランド出身のトップ・DJ / プロデューサー、Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)。08/28(Fri)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、2019年1月にリリースされた、Rag’n’Bone Man(ラグンボーン・マン)とのコラボ・シングル「Giant」以来となる、およそ1年7ヶ月ぶりの新作に。今年1月には、レイブ、ハウス・ミュージックをフィーチャーした新プロジェクト・Love Regenerator(ラヴ・リジェネレイター)をローンチすると、Steve Lacy(スティーヴ・レイシー)とのコラボ・シングル「Live Without Your Love (with Steve Lacy)」を筆頭に、新プロジェクト名義の楽曲を多数リリースしていました。

そんななかリリースされた本ニュー・シングル「Over Now」では、今年発表したニュー・アルバム『After Hours』が評判を呼んでいる、The Weeknd (ザ・ウィークエンド)と初コラボ。08/07(Fri)に、The Weeknd (ザ・ウィークエンド)が行なった、TikTok初のXRバーチャルライブイベント「The Weeknd Experience」内で初披露されており、その後、Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)のインスタストーリーでも楽曲の一部がアップされていました。

すでに一部リスナーのあいだで話題となっているように、本ニュー・シングル「Over Now」では、80-90年代のエレクトリック・ソウル / ファンクの引用を思わせるトラックとなっており、2017年にリリースされた、ポストEDMシーンを象徴する5thアルバム『Funk Wav Bounces Vol.1』の続編を期待させる楽曲に。リリックでは、恋人との別れについて繰り返し歌われており、The Weeknd (ザ・ウィークエンド)のアルバム『After Hours』でも展開されていた、80年代R&B回帰のサウンド、元交際相手(ベラ・ハディッドと思われる)との関係性の終結を綴ったリリックとの関連性なども感じさせます。

そしてリリース当日から、Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)を始め、Ed Sheeran(エド・シーラン)、Jennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)などと長年コラボしているビデオ・ディレクター・Emil Nava(エミール・ナヴァ)が監督を務めたMVも公開中。あわせてぜひチェックを。



BIM / Jealous feat. KEIJU

神奈川県川崎市出身のラッパー / ビートメイカー、BIM。08/28(Fri)にリリースされた注目のニュー・アルバム『Boston Bag』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2018年7月にリリースされた1stアルバム『The Beam』以来となる、およそ2年ぶりに新作に。その後、VaVa、kZm、SIRUP、などの楽曲に参加したほか、2019年7月に公開された、STUTS、RYO-Zとのコラボ・シングル「マジックアワー」が話題に。今年2月にミニ・アルバム『NOT BUSY』を発表すると、3月にリリースされた、木村カエラのミニアルバム『ZIG ZAG』タイトル・トラックに、客演、プロデュースとして参加。またコロナ禍の影響で、今年7月から開催予定だった全国ワンマンツアー『NOT BUSY 2020』の来年延期が決定するなか、7/21(Tue)赤坂BLITZにて生配信ライブ「Bye Bye, BLITZ」を開催するなど、精力的な活動が続いています。

本ニュー・アルバム『Boston Bag』には、2019年8月にリリースされたシングル「Veranda」を始め、リード・シングル「Non Fiction」「Jealous」「Tokyo Motion」「One Love」を含む全11曲が収録。

プロデューサーには、Rascal、STUTS、G.RINA、Astronote、が参加。客演アーティストとして、クリエイティブ・チーム〈CreativeDrugStore〉のメンバーである、in-d、VaVa、JUBEE、dooooを筆頭に、kZm、KEIJU(KANDYTOWN)、高城晶平(cero)、DJ ZAI、などがフィーチャーされており、プロデューサーならびに客演アーティストとして、Cwondo、No Busesが名を連ねています。またレコーディング・ミックスを、The Anticipation Illicit Tsuboi、STUTS、小森雅仁、熊井吾郎などが担当しているほか、NYを拠点に活動するエンジニア・Rick Essigがマスタリングを手がけています。

アルバム・タイトル『Boston Bag』について、Apple Musicに掲載されているセルフライナーノーツによれば「ソロとしての活動は、グループと少し離れて一人旅をさせてもらっている感覚。まるで自分探しの小旅行をしているような」というイメージからネーミングしているとのこと。「前作の時は、周りに対してソロラッパーとしてのBIMをもっと分かってほしいという気持ちがあったし、世間が抱いているBIM像と実際の俺との間に誤解やフラストレーションもあって、そういう葛藤も詰め込んだ。でも、今回はもうちょっと晴れやかで楽しい気持ちのもと作りました」(一部抜粋)とコメントしており、未聴のリスナーはぜひチェックを。



BTS / Dynamite

韓国・ソウル出身の7人組ボーイバンド、BTS(防弾少年団)。08/21(Fri)にリリースされた話題のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、今年リリースされた4thアルバム『MAP OF THE SOUL : 7』ならびに、日本盤アルバム『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY ~』に次ぐ、新曲に。本ニュー・シングル「Dynamite」のリリースに際して、07/26(Sun)に配信アプリ「V Live」で行なった配信で、今年後半にリリース予定のニュー・アルバムの準備をしていることを明かしているほか、新型コロナウィルスの影響で世界中の人たちが大変な思いをしているなかでポジティブなエネルギーをファンと共有したいと思ったことから、今回のリリースに至ったことをコメント。前作『MAP OF THE SOUL : 7』では、試練、傷、恐れなど、自分たちの率直な物語を表現していたなか、本ニュー・シングル「Dynamite」では「幸せ」「自信」というメッセージをテーマに、生きることの大切さや人生の特別さについて歌っていることを語っていました。

キャリア初の英語詞となった本ニュー・シングル「Dynamite」には、ロンドン出身のプロデューサー・David Stewart(デビッド・スチュアート)、Jessica Agombar(ジェシカ・アゴンバー)が参加。先日公開されたインタビューによれば、BTSが所属する米レーベル〈Columbia Records〉のトップである、Ron Perry(ロン・ペリー)から「テンポがあって刺激的な、英語詞のシングルを探している」という話を聞いたのち、今回の楽曲制作を行なったとのこと。David Stewart(デビッド・スチュアート)が、ギター、ベース、鍵盤など、ほぼ全ての楽器を演奏して実家のベッドルームで作曲したほか、Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)「Uptown Funk」に参加していたトランペット奏者・Johnny Thirkell(ジョニー・サーケル)が、ホーン・パートを担当しています。

そして楽曲ならびにMVのリリース直後から、YouTubeでの「24時間最多再生回数」歴代1位の新記録(1億110万回再生)をはじめとする、数多くの記録を樹立。08/24(Mon)から、アコースティックリミックスEDMリミックスが。08/28(Fri)からは、トロピカルリミックスプールサイドリミックスがそれぞれ配信されており、あわせてぜひチェックを。



chelmico / エネルギー

Rachel、Mamikoからなるラップ・ユニット、chelmico。08/26(Wed)にリリースされた待望のニュー・アルバム『maze』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2019年8月にリリースされたメジャー2ndアルバム『Fishing』以来となる、およそ1年ぶりの新作に。コロナ禍に入って、全国ツアー「chelmico感謝祭ツアー2020」が一部中止となってしまうも、今年5月からファンコミュニティ「chelmico bears」が発足しているほか、m-floによる「♡(loves)”プロジェクト」の一環としてリリースされた、m-flo♡chelmico「RUN AWAYS」が各方面で話題に。

さらに、04/25(Sat)からは、chelmico初のレギュラー番組として期間限定で放送されていたTBSラジオ「chelmicoの でも、まだ土曜日」(通称:でもまだ)を継承した、YouTubeラジオ番組「chelmicoの でも、まだまだ土曜日」を不定期配信。07/25(Sat)から「#maze 強化月間」として6週連続で配信すると、08/29(Sat)に行なわれた初の公開生放送では、ベアーズ(chelmicoのリスナー愛称)とともに大喜利で盛り上がるなど、幅広い活動が続いていました。

いろんなものが混ざったニュー・アルバム『maze』(まぜ)には、NHK TVアニメ「映像研には手を出すな!」オープニングテーマとして国内外で注目を集める「Easy Breezy」を筆頭に、デジタル・シングル「Limit」「Terminal 着、即 Dance」や、リード・シングル「milk」「Disco (Bad dance doesn’t matter)」など全13曲が収録。先日公開されたインタビューによれば、多くの子どもたちから反応があった「Easy Breezy」のヒットをきっかけに「子どものころの自分に聴かせたいアルバム」をコンセプトとし、今年3月から4月にかけて集中的に宅録制作した模様。コロナ禍が訪れたことで制作当初のプラン(Mamiko曰く、もっと暗い方向性を予定していたとのこと)から大きく変更があったなかで、かつての日常へのノスタルジー、幼少期に出会ったトラウマの思い出、ライブやクラブハウスへの愛などを込めつつ、最終的に明るい未来が訪れることを祈ったパーソナルなアルバムとなっています。

そしてクレジットには、これまでと同様に〈Pistachio Studio〉に所属する、TOSHIKI HAYASHI(%C)、ryo takahashi、ESME MORI、に加えて、三毛猫ホームレス、U-zhaan、が引き続き参加。さらに、思い出野郎Aチーム、長谷川白紙、Aalko aka Akiko Kiyama、 tajima hal、Yuya Saito (from yonawo)と初コラボしているほか、mabanua、The Anticipation Illicit Tsuboi、D.O.I.、大西航、YASMAN MAEDA、などがミックスおよびマスタリングを担当しています。アルバム・リリース当日に行われた生配信番組「chelmicoが2次元と3次元を行き来する#ごちゃmazeハイパーバーチャルライブ」のアーカイブも公開されており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(08/23付)、Pharrell Williams, JAY-Z / Awich / Glass Animals / maco marets

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Pharrell Williams / Entrepreneur – feat. JAY-Z

ポップ・カルチャーのアイコンとしても広く知られているプロデューサー / ファッション・デザイナー、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)。08/21(Fri)にリリースされたニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)が、米誌「TIME」でキュレーションを務めた特集企画「The New American Revolution」(黒人の抑圧的な過去と公平な未来を綴ったコラム、アンジェラ・デイヴィス、大坂なおみ、などへのインタビューが多数掲載)の一環で制作された、本ニュー・シングル「Entrepreneur」。起業家を意味する「Entrepreneur」(アントレプレナー)というタイトルの背景ついて「そもそも私たちの国で起業家になることが、いかにタフなことか」「特に有色人種の人間にとって制度的に不利な点、意図的な障壁が多くあり、医療、教育、固定観念などで不利な状況のなか、どのようにしてスタートさせればいいのか」とコメントしており、コミュニティの結集と経済的エンパワーメントを込めた楽曲としてリリースされました。

クレジットには、The Neptunes(ザ・ネプチューンズ)のメンバー・Chad Hugo(チャド・ヒューゴ)とタッグを組み、2018年にリリースされたアルバム、THE CARTERS(ザ・カーターズ)『EVERYTHING IS LOVE』の収録曲「NICE」でのコラボ以来となる、JAY-Z(ジェイ・Z)をフィーチャー。LAを拠点に活動している映像作家・Calmatic(カルマティック)がディレクションしたMVには、世界各国で活動している黒人起業家、コミュニティ・リーダーを紹介しており、日本初となった黒人経営のアニメ・スタジオ「D’ART Shtajio」、麻布十番にあるアメリカン南部ソールフードレストラン「ソウルフードハウス」など、日本で活動する黒人企業もピックアップされています。

さらにMVには、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)のソロ・アルバム『In My Mind』に多大な影響を受けたことでも知られる、Tyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)の姿に加えて、ローカル・シーンを支えた起業家としても知られるラッパー・Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)への追悼も挿入されています。あわせてぜひチェックを。



Awich / Bad Bad

沖縄県那覇市出身のラッパー、Awich。08/21(Fri)にリリースされたニュー・EP『Partition』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、今年1月にリリースされた3rdアルバム『孔雀』に次ぐ新作に。その後、ブラジル出身のラッパー・KRAWKのリミックス・シングル「Calma Bro (Remix)」でフィーチャーされたほか、ポーランド出身のラッパー・Tymek(ティメック)とのコラボ・シングル「Aligator」を発表。さらに、ヒップホップ・クルー〈YENTOWN〉を率いるラッパー・JNKMNのアルバム『JNKMN NOW』に加えて、ANARCHY「Promise」、NENE(ゆるふわギャング)のソロ・EP『夢太郎』にも参加するなど、国内外で多くのコラボを展開。

またコロナ禍において〈88rising〉所属のラッパー・Rich Brian(リッチ・ブライアン)から始まったビートジャック企画「TOKYO DRIFT FREESTYLE」の一環で、パフォーマンスを披露。世界各地で広がっているムーブメント「Black Lives Matter」(ブラック・ライヴズ・マター)について、IGTV渋谷駅前でメッセージを発信し、楽曲「Awake」を発表するなど、さまざまな活動が続いていました。

先日アナウンスされた通り、ユニバーサルミュージックからのメジャー・デビュー作となった、本ニュー・EP『Partition』。先述した楽曲「Awake」に、リード・シングル「Shook Shook」「Bad Bad」など自らソングライティングを手がけた全7曲が収録されており、これまでと同様、Chaki Zuluがトータル・プロデュースを務めています。タイトル『Partition』について、Apple Musicで公開されているインタビューで「私は、世の中の全てはつながっていて“全てはOne”と思っている。最初はそんなタイトルにしようと思っていたんですが、今はコロナウイルスで人々が分裂していたり、これまで以上にBlack Lives Matterのムーブメントが起こったりして、みんなが指さし合い、人間や人種が分断されている状況。元々はみんな一緒であるはずなのに、今やそうとは思えない世界になっている。そこへの皮肉も込めて、このタイトルにしました」(一部抜粋)と明かしています。

そして先日、米シカゴに拠点を置くオンライン・マガジン「Consequence of Sound」にて、今後ブレイクが期待される新進気鋭のアーティストをピックアップする月間アワード「Artist of the Month」(8月度)に選出。沖縄での生い立ち、ヒップホップとの出会い、夫との別れなど、表現活動のルーツに迫ったインタビュー記事が公開されており、あわせてぜひチェックを。



Glass Animals / Heat Waves

英オックスフォード出身の4人組エレクトロニック・バンド、Glass Animals(グラス・アニマルズ)。08/07(Fri)にリリースされたニュー・アルバム『Dreamland』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2016年にリリースされた2ndアルバム『How to Be a Human Being』以来となる、およそ4年ぶりの新作に。2018年7月のツアー中に、バンドメンバー・Joe Seaward(ジョー・シーワード)が不慮の交通事故に巻き込まれ、生死をさまよう大怪我を負ったことで、バンド活動が一時期ストップすることに(現在は回復済み)。その間、フロントマン・Dave Bayley(デイヴ・ベイリー)は、6LACK(ブラック)、Flume(フルーム)、DJ Dahi(DJ・ダヒ)など多くのアーティストに楽曲提供を続ける一方で、これまで長く避けてきたというパーソナルで自伝的なリリックを書き始めることに。バンドメンバー全員そろった状態で、2019年ごろからロンドンにてレコーディングが行われ、今年7月にアルバム・リリースをアナウンスしていたなか「Black Lives Matter」(ブラック・ライヴズ・マター)が再燃。ムーブメントの影響を考慮し、公開延期したのちにリリースされました。

本ニュー・アルバム『Dreamland』について、セルフ・プロデュースを務めたフロントマン・Dave Bayley(デイヴ・ベイリー)によれば「人生のノスタルジックな回顧録」とコメントしており、先述したバンドメンバー・Joe Seaward(ジョー・シーワード)が交通事故に遭ったときに抱いた恐怖感も含めて、テキサスで育った幼少期の記憶から現在に至るまでの人生を探究した歌詞が展開。「良いこと、悪いこと、恐ろしいこと、面白いこと、混乱したこと、自己嫌悪、他人が嫌いだったこと、初恋、セクシュアリティの発見、悲しみ、捨てられたこと、メンタルヘルスなど、いまの自分を作っているその瞬間や時間を振り返って絵に描いているだけなのです」(一部抜粋)と明かしています。

収録曲には、Denzel Curry(デンゼル・カリー)をフィーチャーした「Tokyo Drifting」を筆頭に、リード・シングル「Your Love (Déjà Vu)」「Dreamland」「Heat Waves」「It’s All So Incredibly Loud」などを含む全16曲をコンパイル。アプリで3Dスキャンされたファンの顔が登場する、3Dアーティスト / モーションデザイナー・Marco Mori(マルコ・モリ)が制作した「Tangerine」のMVも公開されており、あわせてぜひチェックを。



maco marets / Forest Song

福岡県出身、現在は東京を拠点に活動しているラッパー・maco marets。08/10(Mon)にリリースされたニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年末に自主レーベル〈Woodlands Circles〉を通じてリリースした3rdアルバム『Circles』に次ぐ、およそ8ヶ月ぶりの新作に。今年に入って公開された、Shin Sakiura「Slide」、BUGS(週末CITY PLAY BOYZ)「FUCK MY LIFE」、Maika Loubté「Niet II」、maeshima soshi「Nicole」などの楽曲に参加したほか、NHK Eテレで放送されているドキュメンタリー番組『Zの選択』のテーマソングとして、新曲「Howl」がオンエア。加えて、2016年のデビューから2020年の春までの活動を記録したスペシャル・マガジン「TREEZ MAG.」も発表されました。

さらに自身のソロ活動と並行して、TOSHIKI HAYASHI(%C)やさまざまなアーティストが参加したフィールグッド・コレクティブ、HOTEL DONUTSを始動。さとうもか、山田大介、pen public、BUGS(週末CITY PLAY BOYZ)などを迎えた1st EP「コンビニエンスボーイ/ インソムニアガール」を発表したのち、レーベル〈origami PRODUCTIONS〉が立ち上げた企画「origami Home Sessions」の一環でリリースされた、関口シンゴの音源をリメイクした楽曲「Distance」に参加するなど、多くのコラボが続いていました。

そんななか山の日(08/10)にリリースされ、今年3月ごろに制作していたという本ニュー・シングル「Forest Song」。プロデューサーは、レーベル〈Pistachio Studio〉に所属し、Mime、PEARL CENTER、などで活躍するコンポーザー / トラックメーカー・TiMTが務め、レコーディング / ミックス / マスタリングは、エンジニア・向啓介が担当。ジャケット・アートワークは、これまでと引き続きデザイナー・Yunosukeが制作しており、リリースと同時に公開されたMVは、フォトグラファー・河澄大吉がディレクションを手がけ、アシスタントとして堀裕貴が参加しています。

そして、2016年に発表されたEP『Waterslide:2』の続編と思われる新作『Waterslide III』を、08/30(Sun)にリリースすることをSNSを通じてアナウンス。多数のゲストが参加した全8曲が収録されている模様であり、さらなる続報が期待されます。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(08/16付)、Dua Lipa / Hiyadam / The Japanese House / yonawo

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Dua Lipa / Levitating (feat. Madonna and Missy Elliott) [The Blessed Madonna Remix]

ロンドン出身のシンガーソングライター / モデル、Dua Lipa(デュア・リパ)。08/28(Fri)にリリースされる注目のミックステープ・アルバム『Club Future Nostalgia: The Remix Album』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

今年3月にリリースした2ndアルバム『Future Nostalgia』が、世界各国のアルバム・チャートでバイラル・ヒットを記録し、キャリア初となる全英アルバム・チャート1位をマークするだけでなく、その後あわせて4週連続1位を達成した、Dua Lipa(デュア・リパ)。本来ならば今年5月からリリース・ツアーを行なう予定だったものの、新型コロナウィルス感染拡大を受けて、2021年初めに開催延期を決定。自己隔離期間中には、自宅からYouTubeライブ配信を行なったほか、米人気番組による特別企画「Homefest: James Corden’s Late Late Show Special」や、米人気番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」でのパフォーマンス、パンデミック救済のためのチャリティーイベント「One Humanity Live」への出演など、オンライン中心にさまざまな露出が続いていました。

そんななか新たにリリースされる、ミックステープ・アルバム『Club Future Nostalgia: The Remix Album』について、先日公開されたコメントによれば、The Black Madonna(ブラック・マドンナ)から先日改名した、DJ / プロデューサー・The Blessed Madonna(ブレスド・マドンナ)とともに、数ヶ月に渡る自己隔離期間中に秘密裏で進められていたプロジェクトであることをコメント。キュレーションを手がけたという、The Black Madonna(ブラック・マドンナ)曰く「過去と現在を繋ぐ多幸感に満ちたミックスであり、90年代のハウス、2020年代のポップスをシームレスにブレンドし、80年代のソウル、2000年代の音楽的要素が加えられた、音楽の世界が一堂に会する祭典」と述べており、今回の作業が大変スリルだったことを明かしています。

加えてリミックスならびにオリジナル楽曲を制作したほか、リミキサーを加えたドリームチームを編成して取り組んだことを明かしており、リード・シングル「Levitating (The Blessed Madonna Remix)」には、Madonna(マドンナ)、Missy Elliott(ミッシー・エリオット)をフィーチャー。Mark Ronson(マーク・ロンソン)がプロデュースした収録曲「Physical (Mark Ronson Remix)」には、Gwen Stefani(グウェン・ステファニー)がフィーチャーされるなど、レジェンドならびに友人のアーティストが多数参加している模様です。さらなる続報に注目が集まります。



Hiyadam / Zzoom Zzoom (feat. Shurkn Pap)

北海道札幌市出身のラッパー、Hiyadam。08/14(Fri)にリリースされたニュー・EP『Tired Caroline』の収録曲が、チャートにランクインされました。

子どものころから母親の影響でブラックミュージックを愛聴し、中学2年生からフリースタイル・ラップを始めたという、Hiyadam。高校1年生で初出場した「第三回高校生RAP選手権」で優勝を飾ると、2014年にミニ・アルバム『5561』を自主制作リリース。高校卒業後より上京し、EP『Candy Bath』(2015年)、『19 ME』(2016年)、『#』(2017年)などをリリースしたほか、Yo-Sea、RAU DEF、Kid Milli(キッド・ミリ)、Alice Vicious(アリス・ヴィシャス)、Vladimir Cauchemar(ウラジミール・コシュマール)など、国内外のアーティストとのコラボ楽曲も発表。また、モデルとしてファッション・シーンでの活躍も続くなか、今年4月から自らクリエイティブディレクターを務めるジュエリーブランド「ANVORHANDEN」(アンボアハンデン)を展開するなど、幅広い活動が続いています。

オリジナルとしては、2019年7月にリリースした1stアルバム『Antwerp Juggle』や、今年3月にリリースした小袋成彬プロデュースによるシングル「Twilight」に次ぐ新作に。トラックメイカー / DJ・Yohji Igarashiが全曲プロデュースを務めており、収録曲「Zzoom Zzoom (feat. Shurkn Pap)」には、兵庫県姫路市を拠点とするヒップホップ・クルー「MaisonDe」の中心的ラッパー、Shurkn Papがフィーチャーされています。アートワークは、ブラジル・サンパウロを中心に活動しているコラージュアーティスト・pedro nekoi(ペドロ・ネコイ)、3Dアーティスト・Rodrigo de Carvalho(ロドリゴ・カルバリョ)が担当しており、先述した1stアルバム『Antwerp Juggle』から引き続き、最先端のトラップ・ハウスを追求したダンサブルなサウンドが展開されています。

そして先日から、映像ディレクター・Nasty Men$ahが監督、モデル・高崎かなみが出演した収録曲「Zzoom Zzoom (feat. Shurkn Pap)」のMVが公開中。あわせてぜひチェックを。



The Japanese House / Dionne (feat. Justin Vernon)

イングランド・バッキンガムシャー州出身のシンガーソングライター、Amber Bain(アンバー・ベイン)のソロ・プロジェクト、The Japanese House(ザ・ジャパニーズ・ハウス)。08/12(Wed)にリリースされたニュー・EP『Chewing Cotton Wool』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年3月にリリースされたデビュー・アルバム『Good at Falling』以来となる、およそ1年5ヶ月ぶりの新作に。同年には、LAで行われたライブセッション4曲を収録したEP『The LA Sessions』を発表したほか、ワールド・ツアーの一環で行われた、東京、大阪での初来日公演も話題に。

また活動当初から、The 1975のフロントマン・Matt Healy(マシュー・ヒーリー)のフックアップを受けると、2015年ごろからレーベル〈Dirty Hit〉に所属し、キャリアを本格化。The 1975のツアー・サポートを務めたほか、Matt Healy(マシュー・ヒーリー)、George Daniel(ジョージ・ダニエル)をプロデューサーに迎えた楽曲制作も精力的に行なうなど、バンドと長年に渡って親交が続いていることでも知られています。

そんななかリリースされた本ニュー・EP『Chewing Cotton Wool』には、2019年から公開されているシングル「Something Has to Change」「Chewing Cotton Wool」を含む全4曲が収録されており、デビュー・アルバム『Good at Falling』から引き続き、BJ Burton(ビー・バートン)が、共同プロデューサーとして参加。収録曲「Dionne」には先述した、George Daniel(ジョージ・ダニエル)もプロデュースを手がけているほか、音楽制作を始めた当初から大きく影響を受けている1人という、Bon Iver(ボニー・ベア)が本名名義である、Justin Vernon(ジャスティン・バーノン)としてフィーチャーされています。

リリースから数週間に、Amber Bain(アンバー・ベイン)本人が自撮りしたというジャケット・アートワークについて、先日のツイートによれば「私はいくつかの理由で自分の写真を撮られるのが嫌いなんだけど、そのうちの一つは自分の外見や体のことを常に意識していたから。けれど、私がカメラマンになったとき、すぐに服を脱ぎたいととても自然に思えたことが面白いと思いました」「この画像は、乳首を見せることが許容されるためには、どのくらい”男性的”な身体を見せなければならないのだろうかと、クィアな身体がどのように解釈され、検閲されているのかを考えさせられました。自分の身体が女性として捉えられると、自分がどう感じているのか、どう認識しているのかは考慮されません。でも、乳首に関係なく、この画像を撮った時の自分のなかの心地よさが、何よりも好きでした。」(一部抜粋)とコメントしていました。収録曲「Dionne」のMVとあわせて、ぜひチェックを。



yonawo / 天神

福岡を拠点に活動している新世代ネオ・ソウル・バンド、yonawo。11/11(Wed)にリリースされる注目の1stアルバム『明日(あした)は当然来ないでしょ』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

学生時代から友人として遊んでいたという、荒谷翔大(Vo)、田中慧(Ba)、斉藤雄哉(Gt)、野元喬文(Dr)の4人で構成され、2017年の冬から本格的に音楽活動を始めたという、yonawo(バンド名は、斉藤の幼馴染の苗字から由来とのこと)。2018年に自主制作した2枚のEP『ijo』『SHRIMP』が、地元のリスナーのあいだで話題になると、2019年3月ごろに出会ったという、現在所属しているレーベル〈bud music〉のマネージャーや、川谷絵音からのフックアップなどを経て、同年11月に〈Atlantic Japan〉を通じてメジャー・デビューを果たすことに。

その後、配信限定シングル「ミルクチョコ」「Mademoiselle」をリリースすると、今年4月には初の全国流通盤となった1stミニアルバム『LOBSTER』を発表。さらに、YouTubeで行なった未発表ライブ映像を連続公開する企画「4 Week YouTube Premieres Series」の最終回には、開催予定だったリリース・ライブの模様を収録した「LOBSTER PREMIERE LIVE AT LIQUIDROOM」をプレミア配信するなど、さまざまな活動が展開されています。

11/11(Wed)にリリースされる1stアルバム『明日(あした)は当然来ないでしょ』には、今年リリースした配信限定シングル「good job」「トキメキ」に、外出制限期間中にアニメーション映像としてデモ公開された「逢えない季節」に加えて、過去のデモ音源をまとめた配信限定アルバム『desk』に収録されている人気曲「天神」の新録バージョンなどを含む、全14曲が収録。高校1年か2年のときに制作したという楽曲「天神」について、「当時福岡以外の街の風景をあまり知らなかった中で、この曲はいつも過ごす福岡の街並みをイメージして作った曲です」(一部抜粋)とコメントしています。

そして現在、福岡の夏をyonawoに染める企画「#天神ジャック」の一環でさまざまなコラボ企画が実施されているなか、08/22(Sat)には完全招待制のスペシャルライブイベント「”天神”Release Party」の開催、09/06(Sun)からYouTubeで行われる動画配信企画「Sunset “ROOTS” Live 2020」への出演が決定。さらに、全国5都市を巡るバンド初のワンマン・ツアーの開催も発表されており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(08/09付)、Cardi B / 米津玄師 / Dominic Fike / Daichi Yamamoto

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Cardi B / WAP (feat. Megan Thee Stallion)

米ニューヨーク・ブロンクス出身のラッパー、Cardi B(カーディ・B)。08/07(Fri)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、2019年5月にリリースされた「Press」以来となる、およそ1年2ヶ月ぶりの新作に。今年に入って、新型コロナウィルス感染拡大が世界的に深刻化するなか、03/11(Wed)にインスタグラムに投稿した動画のなかで、先行きの見えない事態に対しておなじみの口調で懸念を表明。すると数日後、プロデューサー・iMarkkeyz(アイマーキーズ)が動画の発言をサンプリングならびにリミックスした楽曲「Coronavirus」を発表すると、一連のダンスチャレンジが生まれたほか、全米チャートにランクインされるなどのバイラルヒットを記録。楽曲の収益を、新型コロナウィルスで経済的問題を抱えている人たちに寄付することも明かしており、ひきつづき変わらぬ注目を集めています(コロナ禍当初には、アジア人に対する暴力および外国人差別を止めるよう言及していたことも)。

そんななか、2019年の時点からニュー・アルバムの存在を仄かしているなか、そのリード・シングルとしても噂されている、本ニュー・シングル「WAP」(「Wet ass pussy」の略語)。ゲストには、今年リリースしたEP『Suga』や、リミックス・シングル「Savage Remix (feat. Beyoncé)」などで大きな注目を集める一方、Tory Lanez(トリー・レーンズ)から2発銃撃された事件で不安視されている、米テキサス州ヒューストン出身のラッパー / シンガーソングライター、Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン)をフィーチャー。プロデュースは、Ayo & Keyz(エイヨ & キーズ)コンビが手がけ、トラックのイントロには、Frank Ski(フランク・スキー)「Whores In This House」(1993年)のボーカルが、直接サンプリングされており、2人にとって初のコラボが実現されています。

そして、売春婦に扮した2人が登場するMVには、Kylie Jenner(カイリー・ジェンナー)、Normani(ノーマニ)、Rosalía(ロザリア)、Mulatto(ムラート)、Sukihana(スキアナ)、Rubi Rose(ルビー・ローズ)など、Cardi B(カーディ・B)が「個人的に好きな女性たち」と称するスターたちがカメオ出演(一部リスナーのあいだでは、カイリー・ジェンナーのキャスティングをめぐって議論が起こっている模様)。MVの過激な演出には、YouTubeからポリシーに則った表現緩和が求められていたものの、公開後わずか24時間でMV再生回数2,650万回を超える、女性コラボ史上最大のデビューが達成された模様です。未聴のリスナーはぜひチェックを。



米津玄師 / 感電

徳島県出身のシンガーソングライター / プロデューサー、米津玄師。08/05(Wed)にリリースされた待望のニュー・アルバム『STRAY SHEEP』の収録曲が、チャートに多数ランクインされました。

オリジナル・アルバムとして、2017年11月にリリースされた『BOOTLEG』以来となる、およそ2年9ヶ月ぶりの新作に。本ニュー・アルバム『STRAY SHEEP』について、先日公開されたインタビューによれば、新型コロナウィルス感染拡大の影響の最中、外出制限期間に自宅で過ごしていた3ヶ月のあいだに、1人でアルバム制作に取りかかっていたとのこと。本来ならば、今年2月から開催中だった全国ツアー「米津玄師 2020 TOUR / HYPE」と並行したアルバム制作を予定していた模様で、全国ツアーの振替公演ふくめて中止となり、大きく社会が変化していくなか、当初考えていたという「『Lemon』から始まった2年半をストーリー仕立てで見せていく」アルバムとは、全く違う内容になったことを明かしていました(ツアータイトルになっていた「HYPE」は、もともとはニュー・アルバムの収録曲として作ろうと思っていたものの、最終的に未収録となった楽曲タイトルから由来している)。

初動売上の時点でキャリア初となるミリオンセールを達成した、本ニュー・アルバム『STRAY SHEEP』。2018年からリリースされているシングル「Lemon」「Flamingo」「TEENAGE RIOT」「海の幽霊」「馬と鹿」を筆頭に、Foorin、菅田将暉に楽曲提供した「パプリカ」「まちがいさがし」のセルフカバー、TBS系テレビドラマ「MIU404」主題歌として書き下ろした「感電」、さらに野田洋次郎(RADWIMPS、illion)をフィーチャーした楽曲「PLACEBO」を含む全15曲が収録されており、その多くには、収録曲「海の幽霊」以降からタッグを組んでいる作曲家・坂東祐大が、共同アレンジ、ピアノなどで全面的に参加。自宅での自問自答を経て「生きていくことや生活していくことを肯定する曲を作る」という考えのもと、多くの新曲が書き下ろされた模様です。

そして本ニュー・アルバム『STRAY SHEEP』のリリースにあわせて、2010年からハチ名義で発表していた全作品が、各種ストリーミング配信サービスで解禁されたことも話題に。さらに、08/07(Fri)にバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」で、バーチャルイベント「米津玄師 2020 Event / STRAY SHEEP in FORTNITE」が開催され、(これまでと同様に米津が手がけている)ジャケット・アートワークの羊のマスクを被ったCGキャラクターとなった米津が、約30分のパフォーマンスを披露していました。あわせてぜひチェックを。



Dominic Fike / Cancel Me

米フロリダ州ネイプルズ出身のシンガーソングライター / ラッパー、Dominic Fike(ドミニク・ファイク)。07/31(Fri)にリリースされた注目のデビュー・アルバム『What Could Possibly Go Wrong』の収録曲が、チャートにランクインされました。

10歳からギターを弾き始め、Jack Johnson(ジャック・ジョンソン)、Blink-182(ブリンク182)、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)などを愛聴しながら、地元の友人らとのコミュニティ「Backhouse」で、ラップ・ミュージックを制作していたという、Dominic Fike(ドミニク・ファイク)。高校時代からネットに楽曲をアップし始め(現在はほとんどが削除されている)、2016年にはフリーEP『Dishwasher』を自主制作するなか、警察官への暴行による2ヶ月間の自宅軟禁中に制作したという、6曲入りEP『Don’t Forget About Me, Demos』を、2017年末に公開。しばらくして、拘置所に収監されているあいだに行われたという大手レーベルの争奪戦の末に〈Columbia Records〉と約400万ドルの契約を結んだことで、当時大きな話題となりました。

2018年には、欧米各国でバイラルヒットを記録し、バラク・オバマ元大統領が選んだ「FAVORITE MUSIC OF 2019」にも登場した、デビュー・シングル「3 Nights」を発表(同年10月には、先述した『Don’t Forget About Me, Demos』がデビュー・EPとしてオフィシャル・リリース)。2019年にシングル「Açaí Bowl」「Phone Numbers」「Hit Me Up」などを連続リリースし、BROCKHAMPTON(ブロックハンプトン)のリーダー・Kevin Abstract(ケビン・アブストラクト)によるフックアップを受けつつ、ソロ・EP『Arizona Baby』(2019年)にもゲスト参加。今年に入ってリリースされた、Halsey(ホールジー)のアルバム『Manic』でもフィーチャーされるなど、さらなる注目が集まっています。

現在も世界各国で運動が続いている「Black Lives Matter」(ブラック・ライヴズ・マター)を考慮して(過去に自らの家族が警察官から不当な暴力を受けていたことを告白)、当初の予定から3週間の延期を経てリリースされた、本デビュー・アルバム『What Could Possibly Go Wrong』。リード・シングル「Chicken Tenders」「Politics & Violence」を含む全14曲が収録されており、これまでたびたび共同制作してきた、Julian Cruz(ジュリアン・クルーズ)をエグゼクティブ・プロデューサーに迎えたほか、Kenny Beats(ケニー・ビーツ)を筆頭に多数のプロデューサーが参加しています。

なかでも収録曲「Cancel Me」は、有名人に対するキャンセル・カルチャーが横行する昨今において(家族と一緒に過ごせる時間のために)「キャンセル」されても構わないことを歌ったミドルナンバーとなっており、リード・シングル「Chicken Tenders」「Politics & Violence」とともに、MVとしても公開されています。あわせてぜひチェックを。



Daichi Yamamoto / Blueberry

京都出身のラッパー / インタラクティブ・デザイナー、Daichi Yamamoto。08/12(Wed)にリリースされる注目のニュー・EP『Elephant in my room』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年9月にリリースした1stアルバム『Andless』以来となる、およそ11ヶ月ぶりの新作に。同年には、東京と京都で開催したリリース・パーティーを成功させたほか、先述した1stアルバム『Andless』が、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION )が立ち上げた作品賞「APPLE VINEGAR – Music Award – 2020」の特別賞に選出されたことでも話題に。

また今年に入って、KANDYTOWNのメンバーである、Gottz、MUDを客演に招いたリミックス・シングル「Escape Remix feat. Gottz, MUD」を発表したほか、Netflixで現在配信されている、湯浅政明・監督のオリジナルアニメシリーズ「日本沈没2020」スペシャルPVでラップを披露。さらに、kZm、KOH、AARON、Michael Kaneko、などのアルバムに客演参加しているほか、Hermitude(ハーミテュード)のリミックス・シングル「OneFourThree – Remix (feat. Buddy, BJ the Chicago Kid & Daichi Yamamoto )」でフィーチャーされるなど、さまざまな活動が続いています。

本ニュー・EP『Elephant in my room』には、八村塁が出演する「リポビタンD」TVCMに楽曲提供した「Splash」を始め、新型コロナウィルス感染拡大による外出制限期間中に、京都の自宅にこもって制作したという全6曲が収録。プロデューサーは、先述した1stアルバム『Andless』から引き続き、grooveman Spot、KM、QUNIMUNE、が参加しているほか、Flat Stanley(フラット・スタンリー)の初参加に加えて、活動に大きく影響を受けたアーティストの1人という、5lackが唯一の客演ならびにプロデュースも務めています。また収録曲「Netsukikyu」には、Hikaru Arata(Dr)、Kan Inoue(Ba)という、WONKのメンバーが参加している模様です。

そして今年9月に開講予定という、ヒップホップ・アーティストに必要な知識を学べる中高生対象の講座「Beat, Flow and Promotion」に、ラップ・ミュージック制作の講師として招かれているほか、09/16(Wed)にリリース予定というミニ・アルバム、STUTS『Contrast』に客演参加することが発表されています。あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(08/02付)、Billie Eilish / ラブリーサマーちゃん / Logic / 君島大空

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Billie Eilish / my future

Z世代を代表するシンガーソングライター、Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)。07/30(Fri)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、今年11月に上映延期されている映画「007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ」の主題歌としてリリースした「No Time To Die」以来となる、およそ5カ月ぶりの新作に。07/24(Fri)にインスタグラムに投稿した写真のキャプション「“my future” out thursday」で新曲の存在を仄かすと、07/27(Mon)にリリース日とジャケット・アートワークを公開。07/29(Wed)に「tomorrow」というキャプションとともに約20秒ほどのオーディオクリップを共有すると、オーストラリア出身のアニメーター・Andrew Onorato(アンドリュー・オノラート)がディレクションしたアニメーションMVとともに、翌日リリースされました。

リリース当日に公開された、Beats 1(Apple Music)の看板DJ・Zane Lowe(ゼイン・ロウ)とのインタビューによれば、1カ月の自己隔離期間中に、過去最速の2日間で制作したことを明かしており(ちょうど雨が降っていた日だったとのこと)、兄で共同プロデューサー・FINNEAS(フィニアス)の地下スタジオにて、ボーカル・レコーディングが集中的に行われた模様です。

また、ファンにメールで送られたメッセージ(一部抜粋)によれば、この曲を書いたときに頭のなかで希望に満ちた興奮と、途方もないほどの内省、自己成長が促されたことを明かしており、その経験を世界的な文脈に照らし合わせると、多くの新しい意味が帯びてきたことをコメント。不確実で狂気なコロナ禍の未来のために準備を整える必要があり、もしできれば未来に希望と興奮を抱くことができること、そして未来は私たちのものであることを思い出し続けなければならない、という想いを示していました。

リリックのラスト「だけど私は / 恋しているんだ / 自分の未来に / 君の知らない未来の自分に」「そう、私は / 恋しているんだ / でも相手はここにいる誰でもない / それじゃ数年後に会おう」という一節について、先述したインタビューで、この状況(コロナ禍)を抜け出せる希望はあること、(収束するまで)数年かかるかもしれないけれど最終的には大丈夫であることをコメント。未来のために、自己自身を見つめる準備期間を過ごしていることを感じさせます。アニメーションMVとあわせて、ぜひチェックを。



ラブリーサマーちゃん / I Told You A Lie

東京出身のシンガーソングライター、ラブリーサマーちゃん。09/16(Wed)にリリースされる待望のニュー・アルバム『THE THIRD SUMMER OF LOVE』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2016年にリリースされたメジャー・デビュー作『LSC』以来となる、およそ3年10カ月ぶりの新作に。2017年には、サニーデイ・サービス「桜 super love(ly summer chan remix)」を手がけ、1st EP『人間の土地』をリリース。その後、フリーとしての活動が続くなか、2018年に発表された、the peggies「ちゅるりらサマフィッシュ〜ラブリーサマーちゃんRemix〜」や、1e1「Trace」などに参加。2019年には、キャリア最大規模のワンマンライブ「ミレニアム」を恵比寿リキッドルームで開催したことも話題となり、同年にシングル「ミレニアム / 今は少年のままの君」「LSC2000/サンタクロースにお願い」をリリース。大学卒業後、今年4月より〈日本コロムビア〉に所属したことを発表するなど、さまざまなアクションが展開されていました。

ラブリーサマーちゃんのコメントによれば「私の個人的な偏愛を詰め込んだ作品」(一部抜粋)という、本ニュー・アルバム『THE THIRD SUMMER OF LOVE』には、先述したシングル「ミレニアム」「LSC2000」「サンタクロースにお願い」や、今年リリースしたシングル「心ない人」「どうしたいの?」、ライブの人気曲「More Light」「豆台風」「I Told You A Li」などをコンパイルした、全11曲が収録予定。ラブリーサマーちゃんが、作詞 / 作曲 / 編曲を手がけているほか、2019年ごろからバンド・メンバーを務めている、吉澤響(Dr / セカイイチ)、右田眞(Ba / ayutthaya, nenem, Nanakamba)、奥村大(Gt / wash?)、馬場庫太郎(Gt / NENGU)などが参加。アルバムのジャケット・アートワークは、グラフィックデザイナー・木村豊(Central67)が担当しており、新たなアーティスト・ビジュアルは、イラストレーター・我喜屋位瑳務が手がけています。

イギリス旅行中に得た着想をもとに制作したというリード・シングル「I Told You A Lie」について、全編に渡って英語詞(管梓が担当)で歌われたロックナンバーとなっており、旅行当時に撮影したオフショットをもとに制作したという、キャリア初となる完全DIYのMVも、先日から公開されています。さらなる続報に期待しつつ、ぜひチェックを。



Logic / Perfect

米メリーランド州ロックビル出身のラッパー、Logic(ロジック)。07/24(Fri)にリリースされた、音楽活動を締めくくるラスト・アルバム『No Pressure』の収録曲が、チャートにランクインされました。

2010年にオフィシャル・リリースしたデビュー・ミックステープ『Young、Broke&Infamous』を皮切りに、この10年間に、アルバム6作品、ミックステープ6作品を含む数多くの楽曲を発表した、Logic(ロジック)。2019年には、2度目の全米チャート1位を記録した5thアルバム『Confessions of a Dangerous Mind』をリリースしたほか、キャリア初(本名名義)となる小説にしてベストセラー作品「Supermarket」と、それに伴うサウンドトラック・アルバムを同時発表したことも話題に。プライベートでは、2019年に服飾デザイナー・Brittney Noell(ブリトニー・ノエル)と結婚したことでも知られ、ラスト・アルバムをリリースした翌日には、第一子とされる「リトル・ボビー」の写真を、インスタグラムに公開していました。

音楽活動からの引退について、さまざまなインタビューによれば、家族とのプライベートな時間に集中したいことを理由に挙げているほか、以前から語っていた、インターネットならびにソーシャルメディアからの悪影響(自らの精神衛生を保つためにSNSアカウントを今年3月から一時閉鎖していた)、音楽活動自体が強制されているように感じていたことなどをコメント。今後の活動について、ライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」と数百万ドル規模の契約を交わしたことを発表し、ゲーム配信、新人ラッパーへのビートの無料提供など、これからは「ただのナード」としてファンと交流していく旨を語っていました。

2019年に公開した楽曲「No Pressure Freestyle」の一節でも言及されていたように、2014年にリリースされたデビュー・アルバム『Under Pressure』の続編として位置づけられている、本ラスト・アルバム『No Pressure』。先述したデビュー・アルバムを担当したプロデューサー・No I.D.(ノー・アイディー)とともに、ゲスト・アーティストを呼ばずに制作したという全15曲が収録されており、過去作にもたびたび登場しているAIプログラム「タリア」のボイスサンプルを織り交ぜながら、これまでの人生経験を語ったパーソナルな内容がラップされています。

なかでも、自らの音楽的スタイルに大きな影響をもたらした存在として、Nujabes(ヌジャベス)、MF Doom(MFドゥーム)、RZA(リッザ)、Kanye West(カニエ・ウェスト)の名前を挙げ、本ラスト・アルバム制作中には、渡辺信一郎・監督作「カウボーイビバップ」「サムライチャンプルー」、内藤泰弘・漫画原作「トライガン」などのアニメ作品を繰り返し観ていたことを、それぞれ収録曲「Perfect」「man i is」のアウトロでドロップ。多くのファン、アーティストたちへのリスペクトを込めた見事な幕引きとなっており、ぜひチェックしてみては。



君島大空 / 火傷に雨

1995年生まれの音楽家、君島大空。07/24(Fri)にリリースされたニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

幼少期から両親の影響で、フォーク、AOR、フュージョン、ジャズなどを愛聴し、5歳からギターを弾き始めていたという、君島大空。高校時代(メタラーに加えて小説家志望だった一時期を過ごしていたとのこと)に知り合ったという、シンガーソングライター・高井息吹との出会いを経て、18歳から作曲活動を開始。高校卒業後から20代前半にかけて、高井息吹、沖ちづる、タグチハナ、坂口喜咲、婦人倶楽部、吉澤嘉代子、adieu(上白石萌歌)など、さまざまなアーティストのサポート・ギターを担当するかたわら、2014年から多重録音で制作したセルフ・プロデュース楽曲を、SoundCloudに公開していました。

弾き語りをメインとしたライブ活動を続けるなか、2019年にキャリア初のリリースとなった1st EP『午後の反射光』を発表。同年には、1stシングル「散瞳 / 花曇」を自主制作したのち、西田修大(G)、新井和輝(B)、石若駿(Dr)、田口花(Cho)を招いた合奏形態で出演した「FUJI ROCK FESTIVAL」(ROOKIE A GO-GO)でのパフォーマンスも話題に。その後に行なった初ツアーも成功させると、今年2月に放送された、Eテレ NHKドキュメンタリー「no art, no life」に主題曲「星の降るひと」を書き下ろし、塩塚モエカ(羊文学)とのコラボ・シングル「サーカスナイト」をリリースするなど、着実に注目を集めている存在です。

オリジナルとしては、先述した1stシングル「散瞳 / 花曇」に次ぐ、およそ1年ぶりのリリースとなった、本ニュー・シングル「火傷に雨」。2018年時点で原曲が公開され、先述した合奏形態のメンバーとともライブでも披露されていた楽曲であり、今バージョンの演奏およびアレンジは、君島が自ら担当。ツイートによれば、新型コロナウイルス感染拡大防止による外出制限期間が解除されたタイミングで、東池袋駅にあるリノベーション・カフェ「KAKULULU」(過去のソロライブでも演奏していた)地下ギャラリーで、石若のドラム・レコーディングが行われたとのことで、君島のオファーと両者の真剣なやりとりのもと実現された模様です。

そして先日から、映像ディレクター・松永つぐみが監督し、ダンサー・半山ゆきのが出演しているMVも公開。あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(07/26付)、Taylor Swift / さとうもか / beabadoobee / 碧海祐人

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Taylor Swift / cardigan

現代を代表するポップスター、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)。07/24(Fri)にサプライズ・リリースされた話題のニュー・アルバム『folklore』の収録曲が、チャートにランクインされました。

2019年8月にリリースされた7thアルバム『Lover』から、およそ11ヶ月後のコロナ禍に突如発表された本ニュー・アルバム『folklore』。リリースの数時間前にシェアされた文章(一部抜粋)によれば、この夏に計画していたことのほとんどが実現しなかった一方で、計画していなかった8thアルバム『folklore』が完成したことを綴っており、「気まぐれ、夢、恐怖、思索の全てを注ぎ込んだ楽曲を収録した、まったく新しいアルバム」であることをコメント。

プロデューサーには「ミュージカル・ヒーローズ」と称された、Jack Antonoff(ジャック・アントノフ)、Bon Iver(ボニー・ベア)が参加するなか、11曲(全16曲中)をプロデュースした、The National(ザ・ナショナル)のギタリスト・Aaron Dessner(アーロン・デスナー)のコメントによれば、彼女からオファーを受けた今年4月下旬から3-4ヶ月にかけて、毎日連絡を取り合いながらリモートで楽曲制作していたとのことで、楽曲のアイディアが予想以上にクイックで交わされたこと、リリースする数時間前までレーベル関係者ですら誰も知らない状態で進行したことなどを明かしていました。

なかでも、本ニュー・アルバムのバックグラウンドについて、彼女のコメントによれば「自分の物語だけではなく、いままで会ったことがない人、会ったことがある人、会いたくなかったと思う人の視点から、その人たちについての物語を書こうと思った」(一部抜粋)とのことで、彼女が「Teenage Love Triangle」と称している、制作初期に書かれたという3曲「cardigan」「august」「betty」では、ティーンエイジの3人(ベティ、イネス、ジェームズ)の恋愛三角関係を、それぞれの視点から見つめるストーリーテリングが取られています。ほかの各収録曲でも、インディー・フォーク、カントリーなどを経由させたチェンバー・ポップや、多くのイースターエッグとともに、さまざまな人物の異なる物語が語られています。

そしてアルバム・リリースと同時に、徹底した感染対策を取りながら彼女自身がディレクションを務めたという「cardigan」のMVが公開中。あわせてぜひチェックを。



さとうもか / Glints

岡山県出身のシンガーソングライター、さとうもか。08/05(Wed)にリリースされる待望のニュー・アルバム『GLINTS』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2019年3月にリリースした2ndアルバム『merry go round』以来となる、およそ1年5ヶ月ぶりの新作に。同年には、ぜったくん「sleep sleep feat. さとうもか」、Tsudio Studio『Soda Resort Journey』の一部収録曲に加えて、HOTEL DONUTS「コンビニエンスボーイ / インソムニアガール」、エンドウシンゴとのコラボ・アルバム『クレーの絵本』などにも参加。

今年1月に1stシングル「melt bitter」をリリースすると、Vaundy「life hack」にコーラスとしてフィーチャーされ、NF Zesshoとのコラボ・シングル「empty dream」を発表。さらに今年6月から開始している、JFN PARK「ママには内緒ラジオNeo」(毎週金曜23時配信)でパーソナリティを務めているほか、予定されていたリリース・ツアーの開催中止を受けて、06/25(Thu)に、かが屋(加賀は同じく岡山県出身)とのトークライブ&バンドライブ「メルト私立 西シュガー学園」を、YouTube Live上で生配信するなど、さまざまなコラボが続いていました。

夏の恋にまつわる短編映画10作のオムニバスのような、季節をテーマにしたというニュー・アルバム『GLINTS』には、アレンジャーとして、TENDRE松浦正樹(ANATAKIKOU)、SPENSRかねこきわ浦上想起、などが参加した全10曲が収録。シングル「melt bitter」から引き続き、中川翔太(Ba. Gt)、かねもとまさや(Dr)、小川佳那子(Key)で構成された「さとうもかバンド」(さとうもかを加えた4人組バンド「スピーチバルーン」としても活動中)も一部収録曲のアレンジを担当しているほか、ジャケット・アートワークは、イラストレーター・中島ミドリ、デザイナー・杉原禎章が手がけています。

そして現在、監督・Masato Fujita、フォトグラファー・池田理寛(D-76)らが撮影し、現役高校生モデルとして知られる野内まるが出演した、リード・シングル「Glints」のMVが公開中。あわせてぜひチェックを。



beabadoobee / Care

フィリピン・イロイロ出身、ロンドンを拠点に活動しているシンガーソングライター、beabadoobee(ビーバドゥービー)。今年リリースが期待されているデビュー・アルバム『Fake It Flowers』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

パンクロック、グランジ、USインディーロックなどに影響を受け、2017年から独学で中古ギターを弾き始めたという、beabadoobee(ビーバドゥービー)。同年に公開した、ギターで最初に作曲したという代表曲「Coffee」が大きな注目を集めると、The 1975率いるレーベル〈Dirty Hit〉と、2018年に契約したことでも話題に。その後、EP『Patched Up』(2018年)、『Loveworm』(2019年)、『Space Cadet』(2019年)などを連続リリースすると、BBC Musicによる新人企画「Sound of 2020」ロングリストに選出されることに。さらに、自身の楽曲「Coffee」がサンプリングされた、Powfu(ポウフ)のシングル「Death Bed(Coffee for Your Head)」(2019年)が、TikTokを通じて世界各国でバイラルヒットを記録するなど、さまざまな活躍が続いています。

本リード・シングル「Care」について、先日配信されたコメント映像によれば、ニュー・アルバムのために最初にデモ収録した曲の1つであることを明かしており、高速道路をドライブしている90年代末期の映画のようなバイブスが込められているとのこと。加えて「社会や私のことを知らない人、私を気にも掛けていない人たちに対しての苛立ち。全然かわいそうなんて思って欲しいわけじゃなく、ただ私がどんな辛い思いをしてきたかを分かって欲しい」といった、リアルな心情が込められています。

そして先日から、コロナ禍によるパンデミックの最中に撮影したという「Care」のMVも公開中。デビュー・アルバムの詳細が気になりつつも、今後の活動にさらなる期待が高まります。



碧海祐人 / 夕凪、慕情

愛知県出身、名古屋を拠点に活動しているシンガーソングライター、碧海祐人(オオミマサト)。09/09(Wed)にリリースされる注目の1st EP『逃避行の窓』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

先日公開された初インタビューによれば、大学生のときに遊び始めたGarageBandをきっかけに音楽制作が本格化したという、碧海祐人。ベッドルーム・ミュージシャンを自称し、2018年ごろから、YouTubeInstagramSoundCloudなどに、オリジナル楽曲、弾き語り動画、カバーおよびデモ音源を多く公開。2019年末には初のオフィシャル・リリースとなる1stシングル「秋霖」を発表すると、今年3月には、監督・編集を自ら手がけたMVも公開。今年5月にリリースした2ndシングル「Comedy??」が、Spotifyの各オフィシャル・プレイリストに多数ピックアップされるなか、タワーレコードによるサブミッション・メディア「TOWER DOORS」からも複数回プッシュされるなど、着実に注目を集めている模様です。

09/09(Wed)にリリースされる1st EP『逃避行の窓』には、先述したシングル「秋霖」「Comedy??」を含む、全7曲が収録予定。2018年8月からデモ音源として公開していた楽曲である本リード・シングル「夕凪、慕情」には、今回のリリースに際して、日本を代表するジャズ・ドラマーであり、自身が主宰するプロジェクト「Answer to Remember」でも知られる、石若駿が参加。EPのミックスおよびマスタリングは、レーベル〈origami PRODUCTIONS〉所属アーティストを多く手がけているエンジニア・藤城真人(big turtle STUDIOS)が担当しており、碧海曰く「碧海祐人が新しい景色や色や温度を感じ、世間にはばかられることがあっても音の中に逃亡する人間に寄り添うかのような音楽的世界観がさらにアップデートされた作品」とのことです。

そして本リード・シングル「夕凪、慕情」は、インディペンデント系レコード会社〈ULTRA-VYBE〉が新たなスタートさせたプロジェクト「S.W.I.M.」の関連作として、EPリリース同日に発表されるコンピレーション・アルバム『S.W.I.M. #1 -polywaves-』にも収録予定。09/26(Sar)には、下北沢mona recordsで開催予定のサーキットイベント「mona records『S.W.I.M.』PARTY」への出演もアナウンスされており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(07/19付)、Juice WRLD / AAAMYYY / Lianne La Havas / HIMI

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Juice WRLD / Life’s A Mess (feat. Halsey)

昨年、12/08(Sun)にオキシコドンとコデインの過剰摂取により21歳の若さで逝去してしまった、米イリノイ州シカゴ出身のラッパー / シンガーソングライター、Juice WRLD(ジュース・ワールド)。07/10(Fri)にリリースされた、逝去後初のニュー・アルバム『Legends Never Die』の収録曲が、チャートに多数ランクインされました。

2017年当時、SoundCloudで発表した代表曲「Lucid Dreams」や、人気ヒップホップ・プラットフォーム「Lyrical Lemonade」によるフックアップ、2019年にリリースした2ndアルバム『Death Race for Love』の全米チャート初登場1位など、エモ・ラップを象徴する存在として現在も人気を集める、Juice WRLD(ジュース・ワールド)。今年1月にリリースされた、Eminem(エミネム)「Godzilla (feat. Juice WRLD)」が、逝去後初の楽曲となったことを皮切りに、G Herbo(G・ハーボ)、Polo G(ポロ・G)、YNW Melly(YNW・メリー)との新曲もそれぞれ話題に。

また遺された未発表曲は2000曲ほど存在することが知られているなか、今年4月には、逝去後にリリースされる最初のシングル「Righteous」を発表。続けて、Trippie Redd(トリッピー・レッド)をフィーチャーしたシングル「Tell Me U Luv Me」や、かねてから兄弟のように親しかったという、The Kid Laroi(キッド・ラロイ)とのコラボ・シングル「Go」などが発表され、07/06(Mon)に各SNSのオフィシャル・アカウントを通じて、本ニュー・アルバム『Legends Never Die』のリリースをアナウンス。ジャケット・アートワークとともに「この15曲のコレクションが、彼が制作していた音楽を象徴していると感じます。このアルバムは、彼の楽曲制作に深く影響を及ぼしたコラボレーターたちに光を当てています。」(一部抜粋)という声明文も掲載され、4日後に正式リリースされました。

およそ1年半ぶりのニュー・アルバムとなった『Legends Never Die』には、今年4月から順次公開されていたシングル「Righteous」「Tell Me U Luv Me」「Life’s a Mess」「Come & Go」を含む、全21曲が収録。ゲストには先述した、Polo G(ポロ・G)、Trippie Redd(トリッピー・レッド)、The Kid Laroi(キッド・ラロイ)などに加えて、Halsey(ホールジー)、Marshmello(マシュメロ)をフィーチャーしているほか、プロデューサーとして代表曲「Lucid Dreams」を手がけた、Nick Mira(ニック・ミラ)を筆頭に、Rick Rubin(リック・ルービン)、Skrillex(スクリレックス)、Take a Daytrip(テイク・ア・デイトリップ)なども多数参加しています。

そしてリリースから数々の記録を打ち立てており、全世界のSpotifyでの1日の総再生回数7460万回を突破する、現時点で今年最も多く初日再生されたアルバムとなり、Drake(ドレイク)『Scorpion』(2018年)、Post Malone(ポスト・マローン)『Beerbongs&Bentley』(2018年)に次ぐ歴代3位の記録も樹立したほか、収録曲「Conversations」が、Spotifyで1日の再生回数が今年最も多い楽曲となっています。あわせてぜひチェックを。



AAAMYYY / Leeloo

長野県出身、東京を中心に活動しているシンガーソングライター / トラックメイカー、AAAMYYY。07/08(Wed)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、今年5月に配信リリースされた、不動産情報サイト「SUUMO」CM映像のために書き下ろした楽曲「HOME」に次ぐ、およそ2ヶ月ぶりの新作に。Tempalayでの活動や、他アーティストへのサポート、楽曲提供、コラム執筆など幅広い活動が続くなか、今年3月にリリースされたアルバム、Shin Sakiura『NOTE』の収録曲「このまま夢で feat. AAAMYYY」に加えて、テレビアニメ「BNA ビー・エヌ・エー」エンディングテーマとして流れている、Shin Sakiura「NIGHT RUNNING feat. AAAMYYY」でのコラボが話題に。また、先日から公開されている「UNIQLO 2020 S/S」ウェブCMシリーズの楽曲制作をしたほか、06/28(Sun)にオンライン配信された、Black Boboiとの2マンライブでパフォーマンスを披露。さらに、07/05(Sun)に放送されたテレビ朝日系「関ジャム 完全燃SHOW」へ出演し、自宅の仕事場を解説するなど、さまざまな注目を集めています。

前作「HOME」より以前から制作していたという、本ニュー・シングル「Leeloo」。J-WAVE「SEASONS」(07/18放送回)でのコメントによれば、SFアクション映画の名作としても知られる、リュック・ベッソン監督作「フィフス・エレメント」(1997年)に登場するヒロイン「リールー」にインスパイアを受けて制作したことを明かしており、人間が日々持っているという観念に疑問を投げかけるようなリリックになっているとのこと。サポート・メンバーには、Tondenhey(Gt / 踊 Foot Works)、山本連(Ba)、澤村一平(Dr / SANABAGUN.)、TENDRE(Key)が参加しており、ソロ初となるフル・バンドでのレコーディングが行われた模様です。

そして、08/01(Sat)に開催されるオンライン音楽フェス「BLOCK.FESTIVAL Vol.2」に出演予定のほか、10/23(Fri)にリリースされる、Sen Morimoto(セン・モリモト)のニュー・アルバム『Sen Morimoto』にゲスト参加することが発表。Tempalayとしての今後の活動も含めて、あわせてチェックを。



Lianne La Havas / Please Don’t Make Me Cry

ロンドン出身のシンガーソングライター、Lianne La Havas(リアン・ラ・ハヴァス)。07/17(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Lianne La Havas』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2015年にリリースした2ndアルバム『Blood』以来となる、およそ5年ぶりの新作に。インタビューによれば、前作とのあいだにさまざまな環境変化があったことを明かしており、第58回グラミー賞(最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞)へのノミネート直後から、2017年のリリースに向けてセルフタイトルを冠したフォローアップを構想していたことをコメント。しかし、2015年から2016年にかけて、彼女の祖母、曾祖母、そして度々コラボレーションを重ねていた、Prince(プリンス)が逝去してしまうことに。加えて、白人優先のノミネーションが目立った「Brit Awards 2016」に対して異を唱える「#BritsSoWhite」が起こった際、ハッシュタグに同意しなかったことによるSNSでのバッシング、そのあと人種主義問題について多くの学びをもたらしてくれたボーイフレンドとも結果的に別れてしまうなど、度重なるショックを経験したとのこと。

しばらくして、2019年に出演した「Glastonbury Festival」のあと、信頼するバンドメンバーとともにスタジオで行なったという、Radiohead(レディオヘッド)「Weird Fishes」のカバー・セッションから、本ニュー・アルバムの方向性を掴むことに。同年10月までに全収録曲を書き上げ、その後12月にかけて、ロンドン、バース、ニューヨークで行なったレコーディングを経て、完成された模様です。

本ニュー・アルバム『Lianne La Havas』には、先述した「Weird Fishes」のカバーを筆頭に、リード・シングル「Bittersweet」「Paper Thin」「Can’t Fight」を含む、全12曲が収録。プロデューサーには長年に渡るコラボレーターである、Matt Hales(マット・ヘイルズ)に加えて、Beni Giles(ベニー・ジャイルズ)、 Mura Masa(ムラマサ)などが参加しています。アルバムのテーマについて「成長して枯れたあと、さらに強くなって生まれ変わる季節の花」という、自然と植物のライフサイクルからインスパイアされたことを語っており、新しい関係の初めにある楽しい時期、関係の終焉、独立することの楽しさと孤独、という3つのヴィネットで構成されてるようです。

そして現在、NPR「Tiny Desk (Home) Concert」出演時のアコースティック・パフォーマンスのほか「NPR Music Listening Party: Lianne La Havas’ ‘Lianne La Havas’」と題した、オンライン・リスニングパーティーの模様が公開されています。あわせてぜひチェックを。



HIMI / baby

東京を拠点に活動しているシンガーソングライター / モデル、HIMI。07/15(Wed)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

2017年にラフォーレ原宿のキャンペーン広告でモデル・デビューすると、2018年に公演された舞台「書を捨てよ町へ出よう」(原作:寺山修司、演出:藤田貴大)への主演で、俳優デビューを飾ることに。さらに、2019年2月に放送されたTBSテレビ系「グッドワイフ」(第4話)にてテレビドラマ初出演を果たすと、同年7月より池袋グランドシネマサンシャイン(IMAXシアター)で上映されているショートフィルム「TRANSPHERE」で映像作品初主演を務めることに。

俳優(本名名義)としての活躍が続くなか、2019年9月に開催されたイベント「Culture Festival! BUNKASAI-Chara‘s 28th & Charamoba 5th Anniversary-」(第2部)にゲスト出演。今年1月には、プロデューサー・西岡将太郎(PERIMETRON)とともに自主レーベル〈ASILIS〉を立ち上げ、1st ソロ・EP『STEM』をリリース。さらに、同レーベルに所属するプロデューサー・Dr.Payとのユニット「D.N.A」として、1stシングル「MEDI」を発表するなど、ミュージシャンとしての活動も本格化しています。

およそ半年ぶりの新作となったニュー・シングル「baby」について、アートワークを含めたクリエィティブ全体で、”彼女”に出会った瞬間の衝撃を表現した作品とのことで「もとちゃんと出会った瞬間、baby ( 雷 ) 気に入ってくれると嬉しいです (Smile)」とコメント。プロデューサーは、西岡将太郎(PERIMETRON)が担当しているほか、先述したジャケット・アートワークは、フォトグラファー・フジイセイヤ、デザイナー・森洸大、フォトレタッチャー・フジモトタカシ、が手がけています。未聴のリスナーはぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(07/12付)、Pop Smoke / PUNPEE / Sufjan Stevens / Mom

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Pop Smoke / The Woo (feat. 50 Cent & Roddy Ricch)

今年、02/19(Wed)に発生した銃撃事件で死去してしまった、米ニューヨーク州ブルックリン出身のラッパー、Pop Smoke(ポップ・スモーク)。07/03(Fri)にリリースされた、遺作となるデビュー・アルバム『Shoot for the Stars, Aim for the Moon』の収録曲が、チャートにランクインされました。

シカゴ発のドリル・ミュージックと、その影響を受けるUKドリルのテイストが逆輸入され、ブルックリンで生まれた新たなサブジャンル「ブルックリン・ドリル」の筆頭格として注目を集めていたラッパー、Pop Smoke(ポップ・スモーク)。独自のシーンが形成されていたブルックリンから、2019年7月に発表した1stミックステープ『Meet the Woo』の収録曲「Welcome To The Party」がバイラルヒットを記録し、Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)、Skepta(スケプタ)が参加したリミックスもリリースされるなど、キャリア1年目にして大きな注目を集めることに。

ブルックリン・ドリルの特徴である、ギャングの抗争や貧困問題などを綴ったリアルなリリックに加えて、ほとんどの楽曲を手がけている、イースト・ロンドン出身のプロデューサー、808Melo(エイトオーエイトメロ)との共作で独自のスタイルを確立すると、同年末に公開された、Travis Scott(トラヴィス・スコット)率いるレーベル〈Cactus Jack〉のコンピレーション・アルバム『JACKBOYS』へのゲスト参加が話題に。今年2月に2ndミックステープ『Meet the Woo 2』をリリースするも、12日後に発生した銃撃事件によってわずか20歳で命を落としてしまい、突然の別れに国内外の多くのファンから悲しみが寄せられました(07/10付で事件の容疑者5人が逮捕)。

本デビュー・アルバム『Shoot for the Stars, Aim for the Moon』は、彼にとって最大のリスペクトを送っていた存在である、50 Cent(50セント)がエグゼクティブ・プロデューサーを担当。インスタグラムを通じてオファーをかけたという、Quavo(クエイヴォ)、Lil Baby(リル・ベイビー )、DaBaby(ダベイビー)、Swae Lee(スウェイ・リー)、Future(フューチャー)、Roddy Ricch(ロディ・リッチ)、Tyga(タイガ)などを含むビッグネームが多数参加しており、生前に収録されていた未発表音源をもとに制作された模様です。

リリース直前には、Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)が制作したジャケット・アートワークが大量の批判を受けたことで、複数の候補から現在のデザインに差し替える騒動が起こったほか、困難状況下にある若者を支援するプラットフォームの確立のために、彼の遺族が(生前に設立していたという)非営利財団「Shoot for the Stars Foundation」を発表。未発表曲「Paranoia」のリリックを巡って、Pusha T(プシャ・T)、Young Thug(ヤング・サグ)とのあいだに発生しているビーフの行方も気になるなか、未聴のリスナーはぜひチェックを。



PUNPEE / Wonder Wall feat. 5lack

あなたの親愛なる隣人の凡人、東京都板橋区のダメ兄貴こと、PUNPEE。07/01(Tue)にリリースされた待望のニュー・EP『The Sofakingdom』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2017年にリリースされた1stソロ・アルバム『MODERN TIMES』以来となる、およそ2年9ヶ月ぶりの新作に。その後、BIM「BUDDY」(2018年)、Qiezi Mabo「Qiezi Mabo Forever」(2018年)、ORIGINAL LOVE「グッディガール」(2019年)、星野源「さらしもの」(2019年)のほか、盟友であるラッパー・RAU DEFがリリースしたアルバム『DELICACY』(2018年)、『ESCALATE III』(2019年)などに多数参加。なかでも、2019年に生放送されたNHK『おげんさんといっしょ』にて、バーテンダー役として披露したパフォーマンスも大きな話題となりました。

また、2018年5月に開催されたワンマン・ライブの模様を収録した映像作品「PUNPEE Presents Seasons Greetings’18」を翌年に発表したほか、今年3月末に惜しくも終了してしまったラジオ番組、J-WAVE『SOFA KING FRIDAY』(毎週金曜 深夜25時)でパーソナリティを務めるなど、さまざまな活動が続いていました。

本来であれば、今年5月から開催予定だったZeppワンマン・ツアー「Seasons Greetings’20 ~Sofa Kingdom Tour~」(2021年に延期)にあわせて、ゆったりしたアンソロジー的作品として当初制作していたという、本ニュー・EP『The Sofakingdom』。先日公開されたインタビューによれば、今年1-2月ごろからEP制作に着手し、リリックの内容は前作『MODERN TIMES』の延長線上を意識するなか、新型コロナウィルス感染拡大にともなう自粛期間中に感じていた複雑な心情がコンセプトにも影響したことから「結果的にそういったことに食らってしまった作品みたいに見えちゃうかもしれないなぁ」とコメント。ミキシングは、渡辺省二郎が担当しているほか、ジャケット・アートワークは、フランス出身のアーティスト・Stéphane Oiry(ステファン・オワリー)が手がけており、前作『MODERN TIMES』のジャケットにも登場し、実家で25年ほど生きているという亀のイラストもあわせて描かれています。

そしてリリース当日には、MV「夢追人 feat. KREVA」のほか、収録曲「Wonder Wall」でコラボしている、5lackとのインスタライブの模様もアーカイブで公開されており、あわせてぜひチェックを。



Sufjan Stevens / America

米ミシガン州デトロイト出身のシンガーソングライター / マルチプレイヤー、Sufjan Stevens(スフィアン・スティーヴンス)。09/25(Fri)にリリースされる注目のニュー・アルバム『The Ascension』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

ソロ・アルバムとしては、2015年にリリースされた7thアルバム『Carrie & Lowell』に次ぐ、およそ8枚目となる新作に。その後、Nico Muhly(ニコ・ミューリー)からの呼びかけで集まった、Bryce Dessner(ブライス・デスナー)、James McAlister(ジェームス・マカリスター)とともに、2017年にコラボ・アルバム『Planetarium』をリリース。同年に上映された、ルカ・グァダニーノ監督作「君の名前で僕を呼んで」に書き下ろした主題歌「Mystery of Love」が「第90回アカデミー賞歌曲賞」にノミネートされたことも話題に。

2019年には、Justin Peck(ジャスティン・ペック)が振付したバレエ作品のために、クラシックピアニスト・Timo Andres(ティモ・アンドレス)とともに作曲したコラボ・アルバム『The Decalogue』を発表したほか、毎年6月に世界各地で開催される「LGBT Pride Month」を祝福するシングル「Love Yourself / With My Whole Heart」をリリース。さらに今年3月には、継父・Lowell Brams(ローウェル・ブラムス)とコラボしたニューエイジ・アルバム『Aporia』を発表するなど、さまざまな共作が続いていました。

ニュー・アルバム『The Ascension』のリード・シングルとして、アメリカ独立記念日の前日にあたる、07/03(Fri)にリリースされた「America」。プレスリリースによれば、先日公開されたアルバム未収録曲「My Rajneesh」とともに、前作『Carrie & Lowell』の制作時点で書かれていた楽曲とのこと。ストックされたまま6年近く経過するなか、新型コロナウィルスと「Black Lives Matter」ムーブメントが拡大する最中、アメリカ文化が抱える病に対する抗議の歌としてリリースした模様です。

そしてニュー・アルバムに先駆けて、07/31(Fri)には先述した「My Rajneesh」をカップリングとする12インチ・アナログがリリース予定。あわせてぜひチェックを。



Mom / 胎内回帰

埼玉県出身のシンガーソングライター / トラックメイカー、Mom。07/08(Wed)にリリースされた注目のニュー・アルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2019年5月にリリースした2ndアルバム『Detox』に次ぐ、およそ1年ぶりの新作に。同年には、キャリア初となる自主企画シリーズ「look forward to science」を3本連続で開催したほか、本ニュー・アルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』の制作途中に、弾き語りで突発的に制作したというアシッドフォーク・アルバム『赤羽ピンクムーン』を、年末にサプライズ・リリース。また現在、新型コロナウィルス感染拡大の影響でさまざまな配信イベントへの出演が続いてるほか、上映の無期限延期がアナウンスされている、森平周・監督作「色の街」の主題歌に「プライベートビーチソング」、挿入歌に「フリークストーキョー」が起用されており、着実に活躍の幅が広がっています。

本ニュー・アルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』には、リード・シングル「マスク」「ハッピーニュースペーパー」「カルトボーイ」「ゴーストワーク」「アンチタイムトラベル」を含む、全13曲が収録されたコンセプト・アルバムに。世界の終末を舞台にしたSF的世界観について、先日公開されたインタビューによれば、藤子不二雄・著『藤子不二雄異色短編集』(1989年)、筒井康隆・著『笑うな』(1980年)などで描かれているテイストから影響を受けたことや、ディストピアと化した近未来で人間らしさを持ち続ける存在としての「カルトボーイ」、スケートボードを始めて感じたことなど、人間社会と時代の空気感をメタ的に捉えた作品となっています。

そして先日から、MV「マスク」「ハッピーニュースペーパー」「カルトボーイ」「ゴーストワーク」「アンチタイムトラベル」「胎内回帰」が公開されているほか「ニートtokyo」 出演時のインタビュー映像も複数アップされています。メジャー・デビューを果たした今後の活動にも、さらなる注目が集まります。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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