【トップ100・チャート】今週のピックアップ(10/11付)、BLACKPINK / CHAI / 21 Savage, Metro Boomin / KID FRESINO

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



BLACKPINK / Bet You Wanna (feat. Cardi B)

韓国発のガールズグループ、BLACKPINK(ブラックピンク)。10/02(Fri)にリリースされた待望のデビュー・アルバム『The Album』の収録曲が、チャートにランクインされました。

2016年のデビュー以来、これまでに3枚のEP、4枚のシングル・アルバム、3枚のライブ・アルバムなどをリリース。2019年には、世界最大級の音楽フェスティバル「Coachella 2019」への初出演、全世界16ヶ国22都市を巡るキャリア初のワールド・ツアー「BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA」の全公演ソールドアウト達成、米タイム誌による「TIME 100 NEXT 2019」への選出など、世界的な存在感を確かなものに。コラボ楽曲として、Dua Lipa(デュア・リパ)「Kiss and Make Up」(2018年)、Lady Gaga(レディー・ガガ)「Sour Candy」(2020年)でもフィーチャーされるなど、メインストリームでボーダーレスな注目を集めるなか、待望のデビュー・アルバムがリリースされました。

本ニュー・アルバム『The Album』は、リード・シングル「How You Like That」を始めとする全8曲が収録されており、トータルタイム24分というミニマルな構成に。Selena Gomez(セレーナ・ゴメス)をゲストに迎え、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)が一部作曲に参加した「Ice Cream」や、Cardi B(カーディ・B)をフィーチャーしたキャリア初の英語詞曲「Bet You Wanna」に加えて、David Guetta(デヴィッド・ゲッタ)プロデュースの「Lovesick Girls」では、 Jisoo(ジス)が作詞に、Jennie (ジェニー)が作詞と作曲に初参加するなど、多くのコラボと挑戦が実現しています。

アルバム・リリース直後に配信された記者会見では、本ニュー・アルバム『The Album』のコンセプト部分をコメント。「愛についてだけでなく、成長していく女の子たちが経験する多様な感情を歌いながら、私たちの成熟した部分を見せたかった」「全ての歌詞や曲は、大胆で自信に満ちたエネルギーを表現しています。初めてのアルバムなので、BLACKPINKを表現する言葉を伝えたかった」(一部抜粋)と、Jisoo(ジス)が語っていました。

そして、10/14(Wed)からドキュメンタリー映画『BLACKPINK ~ライトアップ・ザ・スカイ~』が、Netflixにて独占配信開始。ダンストレーニング、ボイスレッスン、インタビュー、舞台裏の様子などを交えながら、練習生時代から現在に至るメンバー4人の素顔と魅力に迫った内容となっている模様です。あわせてぜひチェックを。



CHAI / Donuts Mind If I Do

グローバルな人気と注目を集めるニュー・エキサイト・オンナバンド、CHAI。10/02(Fri)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

今年に入って新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けるなか、国内ツアー「Ready Cheeky Pretty CHAI」の開催延期、本来出演予定だった「Glastonbury Festival 2020」の開催中止(代替的に配信されたバーチャル・フェス「William’s Green 2020」にコメント出演)など、ライブ活動が大きく制限されることに。その間に、シングル「NO MORE CAKE」「Ready Cheeky Pretty」「keep on rocking」を連続リリース。スペイン・マドリード出身の4ピース・バンド、HINDS(ハインズ)と発表したコラボ・シングル「UNITED GIRLS ROCK ‘N’ ROLL CLUB」が、Coldplay(コールドプレイ)のドラマー・Will Champion(ウィル・チャンピオン)に称賛されたことでも話題に。さらに、10/23(Fri)にリリースされる、Gorillaz(ゴリラズ)のニュー・アルバム『Song Machine: Season One – Strange Timez』の収録曲「MLS (feat. JPEGMAFIA and CHAI)」にフィーチャーされるなど、ボーダーレスな活動が続いています。

そんななか、米ワシントン州シアトルを拠点とするインディー・レーベル〈Sub Pop〉との契約(日本出身バンドとしては、Supersnazzに次ぐ快挙)を発表し、レーベル所属第1弾リリースとして公開された、本ニュー・シングル「Donuts Mind If I Do」。制作のバックグラウンドには、海外ツアー中に滞在したホテルのロビーで見かけたという「Donuts Mind If I Do」(よろしければドーナツをどうぞ)というフレーズがきっかけとのこと。タイトルのドーナッツには「誰になんと言われようとすきなものはすき!」というメッセージが込められており、加えて「健やかなる時も病める時も、すきなものはすき!ゆずらない!たとえドーナツだとしても〜♡そんな曲よ♡」とコメントしています。

さらにジャケット・アートワークのイラストは、連続リリースされたシングルから引き続き、ユウキ(Ba, Cho)によるもの。プロデューサーは、Alex MacKay(アレックス・マッケイ)、Ryu Takahashi。レコーディングは、キャリア初期からCHAIの楽曲に多く携わっているエンジニア・Osamu “Shu” Imamoto(Doglus Muzik Engineer)。ミックスは、2ndアルバム『PUNK』の収録曲「カーリー・アドベンチャー」を手がけたエンジニア、Daniel Schlett(ダニエル・シュレット)などが、それぞれ担当しています。

そしてリリース当日から、映像ディレクター・堀田英仁がディレクションしたMVも公開中。壮大な草原で食卓を囲み、時が経っても変わらず幸せを感じ続けるメンバー4人の姿が映し出されています。あわせてぜひチェックを。



21 Savage, Metro Boomin / Runnin

米ジョージア州アトランタ出身のラッパー・21 Savage(21サヴェージ)、プロデューサー・Metro Boomin(メトロ・ブーミン)によるコラボ・プロジェクトが再び。10/02(Fri)にリリースされたニュー・アルバム『Savage Mode II』の収録曲が、チャートにランクインされました。

両者によるコラボ・プロジェクトとしては、2016年にリリースされた『Savage Mode』に次ぐ、およそ4年ぶりの新作に。2019年7月の時点で、21 Savage(21サヴェージ)がステージ上からオーディエンスに向かって、本ニュー・アルバム『Savage Mode II』が進行中であることを発言。今年に入って、09/28(Mon)から連日に渡って、ティザー映像、リリース日、ジャケット・アートワーク、トラックリストなどを、SNSを通じて公開。なかでもニュー・アルバムのゲストとして、Drake(ドレイク)、Young Thug(ヤング・サグ)、Young Nudy(ヤング ヌーディ )などをフィーチャーしているほか、曲間のモノローグをモーガン・フリーマンが務めていることでも、大きな話題を呼んでいます。

今回のモノローグが実現した背景について、先日公開されたインタビューで、モーガン自身がコメント。あらゆる種類のナレーションのオファーをほとんど断ってきたなか、本ニュー・アルバム『Savage Mode II』のオファーは、従来の「良い人」という役柄とは一線を画していたから、とのこと。「何が起こるかというと、あるポジションに固定されてしまうんです。ヘンリー・フォンダ、スペンサー・トレイシー、ジェームズ・スチュワートもそうだった。悪役を何度か演じたとしてもです。絶対に型にはめられたくないと思っていても、数年後にはきっとそうなってしまうでしょう。自分の型にはまらないようなオファーは全て楽しいし、私はそれに飛びつかなければならないのです」(一部抜粋)と語っていました。

さらに、本ニュー・アルバム『Savage Mode II』のジャケット・アートワークは、90年代からゼロ年代にかけてサウス・シーンの多くのアートワークを手がけた、米テキサス州ヒューストンを拠点としていたグラフィックデザイン・カンパニー「Pen & Pixel Graphics」によるもの。2003年時点ですでにデザイン業から引退していたものの、「Pen & Pixel Graphics」がもたらした影響へのリスペクトを込めた本プロジェクトからのオファーに応えるために、引退からカムバックして制作した模様です。あわせてぜひチェックを。



KID FRESINO / No Sun

埼玉県出身のラッパー / トラックメイカー / DJ、KID FRESINO。10/07(Wed)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、今年5月にリリースした、カネコアヤノとのコラボ・シングル「Cats & Dogs (feat. カネコアヤノ)」に次ぐ新作に。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けるなか、今年8月に本来出演予定だった「FUJI ROCK FESTIVAL’20」が開催延期に。その間に、Yasei Collective「Liquid (feat. KID FRESINO & 黒田卓也)」、Aru-2「Go Away (feat. KID FRESINO & Campanella)」、SPARTA「ALIEN (feat. KID FRESINO)」などの楽曲に客演参加していました。そんななか現在制作中というニュー・アルバムから、注目のリード・シングルが公開されました。

本ニュー・シングル「No Sun」は、佐藤優介(Key)、斎藤拓郎(Key / Yasei Collective)、小林うてな(Steelpan, Cho)、柏倉隆史(Dr / toe, the HIATUS)を迎えたバンド編成で楽曲制作し、ツインベースをフィーチャーするというアイディアのもと、三浦淳悟(ペトロールズ)、HSU(Suchmos)も参加。ミックスは、レコーディングエンジニア・浦本雅史(Soi Co.,Ltd.)。マスタリングは、ロンドンにあるレコーディング・スタジオ「メトロポリス・スタジオ」所属のエンジニア・Stuart Hawkes(スチュワート・ホークス)が担当。ジャケット・アートワークは、ロンドンを拠点に活動している写真家・野田祐一郎、グラフィックデザイナー・鈴木聖が、写真とアートディレクションをそれぞれ手がけています。

そしてリリース当日から、前作「Cats & Dogs (feat. カネコアヤノ)」を手がけた映像作家・山田智和がディレクションしているMVが公開中。ダンサー・アオイヤマダが、KID FRESINOのコレオグラフィーを務めており、マイクパフォーマンス時の躍動感をさらに昇華させているかのような圧巻の踊りが繰り広げられています。あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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TYPICA TOP100(グローバル)

【トップ100・チャート】今週のピックアップ(10/06付)、Joji / DATS / Fleet Foxes / バレーボウイズ

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Joji / Your Man

大阪府出身、NYとLAを拠点に活動しているシンガーソングライター / ラッパー、Joji(ジョージ)。09/25(Fri)にリリースされたニュー・アルバム『Nectar』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2018年にリリースされ、アジア系アーティスト初の全米R&B / Hip Hopチャート1位を記録した現名義の1stアルバム『Ballads 1』以来。およそ2年ぶりとなる新作に。2019年には〈88rising〉名義のアルバム『Head in the Clouds II』に参加。Swae Lee(スウェイ・リー)、Major Lazer(メジャー・レイザー)がフィーチャリングされた「Walking」を筆頭に、複数の収録曲にクレジットされました。また同年には、Rich Brian(リッチ・ブライアン)のアルバム『The Sailor』にも一部参加するなど、さまざまなコラボが続いていました。

本ニュー・アルバム『Nectar』には、リード・シングル「Sanctuary」「Run」「Gimme Love」「Daylight」を含む全18曲が収録。ゲストには、BENEE(ベニー)、Diplo(ディプロ)、Lil Yachty(リル・ヨッティー)、Omar Apollo(オマー・アポロ)、rei brown(レイ・ブラウン)、Yves Tumor(イヴ・トゥモア)などをフィーチャー。Kenny Beats(ケニー・ビーツ)、Clams Casino(クラムス・カジノ)、Bēkon(ベーコン)を始め、多くのプロデューサーが参加しています。

また、アルバム・タイトル『Nectar』(花蜜、果汁の意)のバックグラウンドについて、先日公開されたインタビューにてコメント。冷蔵庫に向かって行列を作っていた大量のアリが、後日、冷蔵庫のアイスクリームのそばで凍死していたことが頭に離れなかったとのことで、「次の日、たくさんの人に見せたら、低い声で何度も何度も何度も”(自分だったら)ネクターのために何ができるだろう”と話した。そんな冗談から始まって、”(自分にとっての)ネクターのために何ができるだろう”というアイディアになったのです」と、ダークなコンセプトから当初スタートしたことを明かしていました。

そして、10/24(Sat)日本時間21:00より、Joji自身が企画 / 演出を担当する、一夜限りのオンライン・イベント『Joji Presents: The Extravaganza』の開催が決定。本ニュー・アルバム『Nectar』の世界観を、さまざまなゲストを交えながら、パフォーマンス、寸劇、衣装などで表現するライブ・ストリーミング・イベントとなることが期待されます。あわせてぜひチェックを。



DATS / Lust

2013年に結成されたロック・バンド、DATS。09/25(Fri)にリリースされたニュー・アルバム『School』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年6月にリリースされた1stアルバム『Application』以来、およそ2年3か月ぶりの新作に。2018年2月にリリースしたEP『Message』を経て、同年6月にはメジャー・デビューアルバム『Digital Analog Translation System』を発表。メンバー・チェンジを経て現体制になると、2019年はEP『オドラサレテル』に加えて、TVアニメ「ノー・ガンズ・ライフ」のエンディングテーマに起用された、バンド初のタイアップ・シングル「Game Over」などが話題になりました。

また、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けてライブ活動が制限されるなか、toeが発起したライブハウス支援プロジェクト「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」に参加。09/04(Fri)には、Ginza Sony Park主催のリモートライブ配信企画「Park Live」で、今年初のライブが行われました。加えて、ボーカル・MONJOEの1stソロ・シングル「Stunning Misshapes」が、07/29(Wed)にリリースされるなど、幅広い活動が続いていました。

本ニュー・アルバム『School』には、リード・シングル「Showtime」「Sunlight」を始め、Cony Plankton(TAWINGS)を迎えた「Your Home」や、Toploader(トップローダー)がリメイクした「Dancing in the moonlight」のカバーなどを含む、全8曲が収録。先日公開されたインタビューによると、昨年からアルバムの楽曲制作が行われていたなか、コロナ禍ではリモートでレコーディング作業が進められたとのこと。バンドのアイデンティティを明確化していくなかで、青春っぽさ、懐かしさ、初期衝動といった要素を内包した「School」や、その語源である「余暇」の豊かさなどをテーマに、アルバムを制作した模様です。

そして、ジャケット・アートワークならびに新しいアーティスト写真は、イラストレーター / グラフィックデザイナー・赤|akaが制作。ミックス / マスタリングは、レコーディングエンジニア・小森雅仁が担当しています。今後の動きにも注目が集まります。



Fleet Foxes / Can I Believe You

米ワシントン州シアトルで結成されたインディー・フォークバンド、Fleet Foxes(フリート・フォクシーズ)。09/22(Tue)にサプライズ・リリースされた待望のニュー・アルバム『Shore』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年6月にリリースされた『Crack-Up』以来、およそ3年3ヶ月ぶりの新作に。前作『Crack-Up』のツアー終了後、2018年9月ごろから作曲を始め、2019年9月から、The National(ザ・ナショナル)のフロントマン・Aaron Dessner(アーロン・デスナー)が所有する、NY北部のスタジオからレコーディングが開始。バンドの中心人物、Robin Pecknold(ロビン・ペックノールド)と、レコーディングエンジニア・Beatriz Artola(ベアトリズ・アルトーラ)の2人体制で、パリ、LA、NY・ロングアイランドシティ、マンハッタンなどのスタジオを巡りながら、アルバム制作が行われた模様です。

レコーディングにはバンドメンバーは参加せず、Grizzly Bear(グリズリー・ベア)のメンバーである、Chris Bear(クリストファー・ベア)、Daniel Rossen(ダニエル・ロッセン)を始め、Uwade Akhere、Hamilton Leithauser(ハミルトン・ライトハウザー)、Kevin Morby(ケヴィン・モービー)などを含む、多くのコラボレーターを迎えながら大部分を進行。今年に入って作詞に難航していたなか、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、それまで抱えていたというニュー・アルバムに対する不安が取り払われたことで、自己隔離期間中に全収録曲の歌詞を書き上げたとのことです。

本ニュー・アルバム『Shore』(岸辺、の意)のタイトルについて、Robin Pecknold(ロビン・ペックノールド)へのインタビューによれば、2017年ごろに経験したという、サーフィン中の死を覚悟した体験から浮かんだとのこと。自身のその臨死体験に加えて、ニュー・アルバム制作中に亡くなったという祖父や、Bill Withers(ビル・ウィザーズ)、Elliott Smith(エリオット・スミス)、Jeff Buckley(ジェフ・バックリー)、Otis Redding(オーティス・レディング)を含む、多くの影響と喜びをもたらしてくれたアーティストたちなど、アルバムを通してさまざまな死がモチーフに。各収録曲のなかで繰り返し参照することで、彼らの存在を称えるようなアルバムとなっています。

ジャケット・アートワークは、前作『Crack-Up』から引き続き、写真家・濱谷浩が生前撮影した作品を使用(表面:ベーリング氷河 アラスカ 1973年、裏面:阿寒 北海道 1964年)。アルバム・リリースと同時に、LAを拠点とするカメラマン・Kersti Jan Werdal(カースティ・ヤン・ワーダル)が撮影した、約1時間の映像作品「Shore」も公開されています。さらに来年にかけて、バンド名義の新曲9曲がリリース予定であることもアナウンスしており、さらなる続報に注目が集まります。



バレーボウイズ / オバケな彼女

09/30(Wed)をもって活動終了した、京都出身のバンド・バレーボウイズ。バンド最後となる新曲「オバケな彼女/風のように」の収録曲が、チャートにランクインされました。

京都精華大学の学園祭「木野祭」に出演するために、2015年に結成された、バレーボウイズ。メンバーは、ネギ(Gt, Vo)、前田流星(Vo)、オオムラツヅミ(Vo)、九鬼知也(Gt, Cho)、高山燦(Gt, Cho)、ムコ(Ba)、武田啓希(Dr)の7人編成。2017年に開催された、ライブ・オーディション「TOKYO BIG UP!」でのグランプリ獲得や「FUJI ROCK FESTIVAL 2017」(ROOKIE A GO-GO)出演などを経て、同年11月には1stアルバム「バレーボウイズ」を発表。その後、シングル「卒業/ひがしのまち」(2018年)、2ndミニ・アルバム『なつやすみ’18 猛暑』(2018年)、3rdミニ・アルバム『青い』(2019年)、シングル「雨があがったら/セレナーデ」など、CD、アナログ、カセットテープといったさまざまな形態でリリースされました。

今年3月には配信シングル「ひとみ」をリリース。同じく京都を拠点とする劇団「ヨーロッパ企画」が制作した初の長編映画『ドロステのはてで僕ら』の主題歌として、前作『青い』の収録曲「タイトルコール」が起用されたことでも話題となりました。また、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、バンド主催ライブ「まるごとバレーボウイズ」が開催中止に。09/07(Mon)にゲスト出演した、ヨーロッパ企画のYouTube LIVE企画「ヨーロッパ企画の生配信」でのアコースティックライブが、実質的なラスト・ライブとなりました。

およそ5年間の”なつやすみ”を終えることになったことについて、09/30(Wed)に発表したお知らせのなかでコメント。バンドの楽曲制作を支え続けてきた中心人物・ネギ(Gt, Vo)から「自身の音楽活動をより私的に進めていきたいので脱退したい」という申し出を受けて、メンバー間で話し合った結果、今回の決断に至ったこと、メンバーそれぞれのやりたい道に進む判断をしたこと、などが語られています。

そして現在、本ニュー・シングル『オバケな彼女/風のように』(CD)や、シングル「ひとみ」(カセットテープ)が付属されているZINE「ブルーハワイvol.5 タイムカプセル」が発売中。メンバーそれぞれの作品も詰まった、手作りのZINE(100部限定)となっています。あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(09/27付)、Alicia Keys / TENDRE / Yellow Days / Tohji

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Alicia Keys / Me x 7 (feat. Tierra Whack)

米ニューヨーク出身のシンガーソングライター、Alicia Keys(アリシア・キーズ)。10/07(Wed)にリリースされた待望のニュー・アルバム『ALICIA』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2016年にリリースした6thアルバム『HERE』以来となる、およそ3年10ヶ月ぶりの新作に。新型コロナウィルス感染拡大の影響で、本来の今年3月から2度のリリース延期が決定されるなか、5月末から世界各地で「Black Lives Matter」(以下、BLM)のムーブメントが再燃することに。そのなかで、Alicia Keys(アリシア・キーズ)は、今年3月に米ケンタッキー州ルイビルで発生した、Breonna Taylor(ブリオナ・テイラー)の事件に対して、正義の実現を呼びかけていました。

今年6月にツイートした動画では、ルイビル市長、ルイビル市警のロバート・シュローダー署長の連絡先を記載し、事件に関与した警官3名の解雇および起訴、事件の情報開示、無警告捜査令状の廃止などを要求。動画のなかで「あなたはブリアナ・テイラーに何が起きたか知っていますか?」と繰り返し問いかけ、抗議のメッセージを発信していまいした(その後、警官からの暴力で命を落とした人々に捧げる楽曲「Perfect Way To Die」を発表)。

本ニュー・アルバム『ALICIA』には、パートナーとしても知られる、Swizz Beatz(スウィス・ビーツ)を始め、Mark Ronson(マーク・ロンソン)、Tricky Stewart(トリッキー・スチュワート)、Ludwig Göransson(ルドウィグ・ゴランソン)、Johnny McDaid(ジョニー・マクデイド)、The-Dream(ザ・ドリーム)などを始めとする、多くのプロデューサーを招致。収録曲のゲストに、Diamond Platnumz(ダイアモンド・プラトゥナムズ)、Jill Scott(ジル・スコット)、Khalid(カリード)、Miguel(ミゲル)、Sampha(サンファ)、Snoh Aalegra(スノー・アレグラ)、Tierra Whack(ティエラ・ワック)などをフィーチャーしているほか、収録曲「Underdog」のアコースティックギターは、Ed Sheeran(エド・シーラン)が担当しています。

アルバム・タイトル『ALICIA』について、Beats 1(Apple Music)の看板DJ・Zane Lowe(ゼイン・ロウ)とのインタビューのなかでコメント。「これはとても深い。このアルバムについてよく考えているからこそ、この作品をアリシアと呼ぶことに強い思い入れがあります。なぜなら、私は初めて、今の自分が本当の自分自身になったような気がするからです。最初のころ、私はとても自分を持っていた。本当にそうだった。自分がいたこのクレイジーな世界も、ルールも、やり方も、何をしているのかもはっきりわからなかったけど、自分には自信があったの。」(一部抜粋)と告白。大きな成功を経験したことで、次にやることが周りから気に入ってもらえるのか不安に感じていた時期を過ごすも、その壁を乗り越えて完成した自信作となっている模様です。ぜひチェックを。



TENDRE / FRESH feat. Ryohu

東京を拠点に活動するマルチプレイヤー / プロデューサー・河原太朗によるプロジェクト、TENDRE。09/23(Wed)にリリースされた注目のニュー・アルバム『LIFE LESS LONELY』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2018年10月にリリースされた1stアルバム『NOT IN ALMIGHTY』以来となる、およそ2年ぶりの新作に。2019年には「FUJI ROCK FESTIVAL ’19」「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO」「COUNTDOWN JAPAN 19/20」を始め、全国各地でイベント出演が展開。同年10月にEP『IN SIGHT』をリリースしたのち、11月末にかけて開催された全国6都市を巡るリリース・ツアーが、追加公演を含めて全公演ソールドアウトを記録するなど、大きな注目を集めることに。

さらにアルバム、Chara『Baby Bump』、SIRUP『FEEL GOOD』、TSUBAME(TOKYO HEALTH CLUB)『THE PRESENT』の収録曲に多数参加。今年に入って発表された、堀込泰行「強く優しく + TENDRE」、三浦透子「おちつけ」をプロデュースしたほか、Benny Sings(ベニー・シングス)との「TENDRE MEETS BENNY SINGS」名義でシングル「SING」をリリース。さらに、象眠舎「Mirror feat. TENDRE」、リモート・コラボプロジェクト「TELE-PLAY」としてのシングル「あいにいきたい (feat. BASI, Chara, SIRUP, TENDRE and Ryo Konishi)」でフィーチャーされるなど、幅広いコラボレーションが続いていました。

本ニュー・アルバム『LIFE LESS LONELY』は、リード・シングル「LIFE」「HOPE」「JOKE」を含む全10曲が収録。ライブメンバーとしても縁の深い、AAAMYYY、Ryohuが参加した「FRESH」、新井和輝(King Gnu)とのツインベースが実現した「DUO」、Hikaru Arata(WONK)、Shin Sakiuraとトラック制作した「JOKE」など、さまざまなゲストがフィーチャーされています。先日公開されたインタビューによれば「色々な事が起こっている2020年に作るアルバムとして、僕が考え抜いた末の答えがこのアルバムという感じですね」(一部抜粋)と語っており、コロナ禍の空気感などを踏まえたうえで、アーティストとしての答えが表現されているアルバムとなった模様です。

そして、09/27(Sun)には初の有料配信ライブ「REMIND」が開催。おなじみのサポート・メンバーに加えて、シークレット・ゲストが出演する内容となっており、10/03(Sat)23:59までアーカイブ配信されるとのこと。あわせてぜひチェックを。



Yellow Days / Keep Yourself Alive

南イングランド・ハスルミア出身のミュージシャン、George Van Den Broek(ジョージ・ヴァン・デン・ブルーク)のソロ・プロジェクト、Yellow Days(イエロー・デイズ)。09/18(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『A Day In A Yellow Beat』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年10月にリリースされたデビュー・アルバム『Is Everything OK In Your World?』以来となる、およそ3年ぶりの新作に。本ニュー・アルバムには、リード・シングル「The Curse」「Love Is Everywhere」「Getting Closer」「Treat You Right」「You」を含む全23曲が収録。ゲストとして、Mac DeMarco(マック・デマルコ)、Bishop Nehru(ビショップ・ネルー)、Nick Walters(ニック・ウォルターズ)、Shirley Jones(シャーリー・ジョーンズ)などがフィーチャーされているほか、プロデュースおよびミックスは、Mike Malchicoff(マイク・マルチコフ)、Blue May(ブルー・メイ)が担当。ジャケット・アートワークは、秋田県鹿角市出身のペインター・Tokio Aoyamaが手がけています。

リリース当日には、本ニュー・アルバムについてのコメントをポスト。「”Is Everything Okay In Your World?”から、約3年が経とうとしていますが、その間、私は永遠に続いていく新しい音楽のスタイルをイメージしようとしてきました。プライベートで私のことを知っている人なら、毎日朝から晩まで、私が音楽とそのすべての美しさに専念していることを、誰でも知っています。独学で音楽を学び、これまでの音楽キャリアを個人的なバブルの中で過ごしてきましたが、このアルバムでは、私にとって多くの意味を持つ素晴らしい猫たちと一緒に仕事をしました。このレコードの主なメッセージの一つは、外に向かって愛を示すこと、そして創造的に抑圧する力を無視して花となることです。」(全文抜粋)と明かしています。

そして先日から、収録曲「Keep Yourself Alive」のMVが公開中。アルバム・リリースを記念して、2021年にはヨーロッパ・ツアーの開催がアナウンスされており、2019年の初来日公演に次ぐ来日の実現にも期待が集まります。



Tohji / Oreo

ロンドン生まれ、東京を拠点に活動しているラッパー、Tohji。09/18(Fri)にリリースされた話題のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

2019年に自主企画イベント「Platina Ade」を開催し、1stミックステープ『Angel』をリリースしたほか、Mura Masa(ムラ・マサ)来日ツアーのサポートアクト、ロンドンで開催されたフェス「サウンドクラッシュ」にヘッドライナー出演するなど、国内外でボーダレスな注目を集めている、Tohji。

今年5月には、YouTubeならびにSoundCloudでシングル「on my own way -mall screw mix-」を、今年6月には、SoundCloudでシングル「White Dolphins」を発表。アンビエントなサウンドが連なるなか、今年8月に公開されたシングル「プロペラ *i feel ima propella “she” she wanna hit」が、MVとあわせて話題に。ニューヨークを拠点に置くメディア「The FADER」の記事「今週の10曲」(08/20付)でピックアップされ、のちにインタビュー記事も組まれたほか、先述した、Mura Masa(ムラ・マサ)もお気に入りの曲として紹介。新たなシーンの萌芽を予感させるグローバルな展開が続いています。

そんななかリリースされた、アンビエント・ミュージックからの影響を感じさせる、トランシーで浮遊感のある本ニュー・シングル「Oreo」。トラックについて、Mall Boyzのメンバーかつプロデューサー・MURVSAKIがポストしたインスタグラムストーリーによれば、Tohji自身がトラックの型とも言える、上ネタメロディ、グルーヴを制作。共同プロデューサーとしてクレジットされているMURVSAKIは、曲の展開、ブラッシュアップなどを努めつつ、レコーディングならびにミックスを担当した模様です。これまでリリースされた楽曲のなかでは、Tohjiが数年ぶりにトラックを手がけたものとなっています。

そしてジャケット・アートワークは、前作「プロペラ *i feel ima propella “she” she wanna hit」に続いて、eternalusaが担当。現在公開されているMVは、Mall Boyzのメンバーがディレクションを務めています。また、ポッドキャスト「シャイニングラジオ」も不定期更新されており、どちらもあわせてチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(09/20付)、Janelle Monáe / あいみょん / slowthai / 池田智子

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Janelle Monáe / Turntables (from the Amazon Original Movie “All In: The Fight for Democracy”)

米カンザス州カンザスシティ出身のシンガーソングライター / パフォーマー / 俳優、Janelle Monáe(ジャネール・モネイ)。09/08(Tue)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2018年4月にリリースされた3rdアルバム『Dirty Computer』以来となる、およそ2年4ヶ月ぶりの新曲に。本ニュー・シングル「Turntables」は、09/09(Wed)に米国で上映され、09/18(Fri)からAmazonプライムで配信されている、ドキュメンタリー映画「All In: The Fight For Democracy(すべてをかけて:民主主義を守る戦い)」の挿入歌として書き下ろされました。

今年11月にアメリカ大統領選挙が行われるなか、このドキュメンタリー映画では現在も根深く残り続けている、黒人有権者に対する政治的抑圧、公民権侵害の問題を露わに。監督 / プロデュースを担当した、Liz Garbus(リズ・ガルバス)、Lisa Cortés(リサ・コルテス)それぞれの視点や、システム化された人種主義への抗議運動「Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター / 黒人の命を軽んじるな )」(以下、BLM)などを考慮しつつ、腐敗した民主主義の実情を映し出したドキュメンタリー映画となっています。

今回のコラボについて、Beats 1(Apple Music)の看板DJ・Zane Lowe(ゼイン・ロウ)とのインタビューにて「この曲は、私がリーダーであることを意味しているわけでもなく、何をすべきか、どうやって物事を解決するのかを示しているわけでもありません。私はただ見ているだけであり、民主主義のために戦い、人種間不平等と戦い、白人至上主義と戦い、構造的人種主義の抑圧と戦っている最前線にいる人々に光を当てたいと思っています」(一部抜粋)とコメント。別のインタビューによれば、長年のコラボレーター・Nate “Rocket” Wonder(ネイト・ロケット・ワンダー)とともに読んでいたいう、イブラム・X・ケンディの著書「How to Be an Antiracist」を参考にしたことを明かしており、先述した人々のエネルギーにならなければならないと気づいたとのことです。

先日公開されたMVでは、黒人に対する警察の残虐行為、BLMのムーブメントの様子、ブラックパンサー党などを映し出すとともに、全体を通して黒人の強さを表現。あわせてぜひ注目を。



あいみょん / マシマロ

兵庫県出身のシンガーソングライター、あいみょん。09/09(Wed)にリリースされた待望のニュー・アルバム『おいしいパスタがあると聞いて』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2019年2月にリリースされた2ndアルバム『瞬間的シックスセンス』以来となる、およそ1年7ヶ月ぶりの新作に。収録曲は、これまでにリリースしたシングル「ハルノヒ」「さよならの今日に」「裸の心」「空の青さを知る人よ」「真夏の夜の匂いがする」などを含む全12曲。これまでと同様、日々書き続けてストックされているという400曲から今一番いいと思える曲をピックアップ。2019年末に制作したという「さよならの今日に」のほか、2017~2018年ごろに制作した楽曲中心に構成されている模様です。

アルバム・タイトル『おいしいパスタがあると聞いて』について、アルバム特設サイトに掲載されているオフィシャル・インタビューによれば、スマホのメモ帳に書き留めていたものからほぼ直感で決めたとのこと。これまでリリースした2枚のアルバム『青春のエキサイトメント』『瞬間的シックスセンス』と共通して14文字となっており、言葉のリズムの良さもありながら、タイトルに意味が後付けされていくものと考えているようです。

各収録曲の編曲は、これまでの作品にも携わってきた、田中ヨウスケ、関口シンゴ、トオミ ヨウ、會田茂一、立崎優介、近藤隆史、が引き続き参加。収録曲「空の青さを知る人よ」のストリングス・アレンジは、岡村美央。ドラムおよびパーカッションは、坂田 学(「黄昏にバカ話をしたあの日を思い出す時を」「空の青さを知る人よ」)、白根賢一(「ハルノヒ」)、今村慎太郎(「シガレット」)、恒岡 章(「さよならの今日に」)、御木惇史(「朝陽」)、朝倉真司(「裸の心」)、河村吉宏(「マシマロ」)、みどりん(「真夏の夜の匂いがする」)、神谷洵平(「ポプリの葉」)がそれぞれ担当しています。

そして初回限定盤特典には、音楽制作の拠点としている一軒家のスタジオ「POTATO STUDIO」でレコーディングされた弾き語りCD「風とリボン – POTATO STUDIO, June, 2020」が付属。3週間にわたってプレミア公開されていた、弾き語りのレコーディング風景を収めたメイキング映像(DAY1DAY2DAY3)は、YouTubeにて現在アーカイブ公開されています。あわせてぜひチェックを。



slowthai / feel away (feat. James Blake & Mount Kimbie)

英ノーサンプトン出身のラッパー、slowthai(スロータイ)。09/15(Tue)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、今年に入ってリリースされた「Enemy」「Magic」「BB (Bodybag)」などに次ぐ新曲に。2019年にリリースしたデビュー・アルバム『Nothing Great About Britain』以降、客演ゲストとして、Tyler, the Creator(タイラー・ザ・クリエイター)、BROCKHAMPTON(ブロックハンプトン)、Aminé(アミーネ)、Mura Masa(ムラ・マサ)、Gorillaz(ゴリラズ)などの楽曲に参加。現在まで多くのコラボが続くことに。先日リリースされた、Disclosure(ディスクロージャー)のニュー・アルバム『Energy』の収録曲「My High」では、Aminé(アミーネ)とともにフィーチャーされるなど、国内外で大きな注目を集めています。

本ニュー・シングル「feel away」では、ボーカル / プロデューサーとして、James Blake(ジェイムス・ブレイク)。プロデューサーとして、Mount Kimbie(マウント・キンビー)をそれぞれフィーチャーしており、トラックの一部には、Mariah Carey(マライア・キャリー)「Dreamlover」がサンプリングされています。

リリース前日にポストされたインスタグラムによれば、筋ジストロフィーを患いながら1歳の誕生日を迎えた直後に亡くなってしまったという弟、Michael Johns(マイケル・ジョーンズ)に捧げたものであることを表明。リリース当日は弟の命日であることに触れながら「今日は私と私の家族にとって1年で最も大きな日の1つ。心を込めて言えるのは、弟ほど誰かを恋しく思ったことはない。毎日、弟が笑顔で私たちを見守ってくれていることを知っている。弟のために生きて、弟が誇りに思ってもらえるように、私は全力を尽くしているよ…」と明かしています。

そして現在、Oscar Hudson(オスカー・ハドソン)がディレクションしたMVが公開中。病院の分娩室を舞台に、さまざまな立場に主観が切り替わる映像が展開されており、「この曲は、友人関係でも、パートナーでも、家族でも、私たちが抱えている疑問についての曲です。相手の立場になって、状況をよりよく理解できるようにするための曲だよ」とコメントしています。あわせてぜひチェックを。



池田智子 / walkin’

2019年に解散したバンド「Shiggy Jr.」のボーカルを務めていた、池田智子。09/09(Wed)にリリースされた初のソロ・シングルが、チャートにランクインされました。

先述したバンド解散から約1年の休止期間を経て、ソロとして再び音楽活動をスタートした、池田智子。活動を始めたきっかけについて、先日公開されたインタビューによれば、また歌いたいと思えたこと、まだ音楽でやってみたいことがあるとすんなり思えた瞬間があったとのこと。先日ゲスト出演した、KBCラジオ「ドォーモ×ラジオ」(09/18放送回)でもソロ・デビューに至るまでの経緯について触れており、音楽をやるかどうか迷っていたなか、外出制限期間に突入したことを機に宅録機材を購入し、社会のために出来ることを考えて少しずつ歩み始めたことなども、活動再開に向けたエンジンとなっていたようです。

加えて活動再開のアナウンスとともに、全ての運営・プロデュースを自身でクリエイションしていく自主レーベル〈tiny_mou〉(タイニームー)も本格始動。楽曲制作、プロデュースと並行して、外部プロジェクトへのゲスト・ボーカル参加なども、今後展開されていく模様です。

池田智子が初めて作詞したソロ・シングル「walkin’」は、レコーディング・スタジオ〈Pistachio Studio〉に所属するDJ / ビートメイカー・TOSHIKI HAYASHI(%C)がプロデュース。ベース、ギター、キーボードなどは、STUDIO BRIDGEが入れているとのこと。インスタグラムにて「人が生きているなかで抱く感情は、0か1、白か黒、正解か不正解、そんな風にはっきりと仕分けられる感情ばかりではなくて、こうあるべきだと何となく押し付けられている常識や決められた速度のなかからこぼれ落ちてしまうような瞬間が、きっと誰にでもあるのだと思います。そんなときに、何にも縛られることなくきちんと絶望したりきちんと幸福になれたりする、そういう場所をこの曲の中に作りたいと思いました」とコメントしています。

そしてジャケット・アートワークは、新しいアーティスト写真を担当したフォトグラファー・堀内彩香が写真を撮影しており、アートディレクションならびにデザインは、グラフィック・デザイナー・峯山裕太郎が担当。映像ディレクター / フォトグラファー・Shin Ishiharaが手がけたMVのティザー映像も現在公開されており、フル・バージョン発表のほか、ブックレットの販売、グッズの受注、ファンクラブの開設など、今後さらなる続報が待たれます。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(09/13付)、Big Sean / STUTS / Declan McKenna / DENIMS

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Big Sean / Lithuania (feat. Travis Scott)

米ミシガン州デトロイト出身のラッパー、Big Sean(ビッグ・ショーン)。09/04(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Detroit 2』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年12月にリリースされた『Double or Nothing』以来となる、およそ2年9ヶ月ぶりの新作に。2012年に公開されたミックステープ『Detroit』に次ぐ続編とされている、本ニュー・アルバム『Detroit 2』のエグゼクティブ・プロデューサーは、自身が所属しているレーベル〈G.O.O.D. Music〉のボスである、Kanye West(カニエ・ウェスト)に加えて、Hit-Boy(ヒット・ボーイ)が担当しています。

クレジットには、Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)、Travis Scott(トラヴィス・スコット)、Lil Wayne(リル・ウェイン)、Post Malone(ポスト・マローン)、Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン)、Jhené Aiko(ジェネイ・アイコ)、Eminem(エミネム)、Young Thug(ヤング・サグ)、Anderson .Paak(アンダーソン・パーク)を始めとする、錚々たるメンバーをフィーチャー。Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)、A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)などがバック・ボーカル、Dave Chappelle(デイヴ・シャペル)、Erykah Badu(エリカ・バドゥ)、Stevie Wonder(スティービー・ワンダー)が、インタールードに参加しています。

本ニュー・アルバム『Detroit 2』について、Apple Musicで公開されているライナーノーツによれば「『Detroit』はアルバムだと思っていたから、いつも続編をやりたいと思っていた」「ミックステープだったけど、僕にとってはリアルなアルバムだったから、ある意味では、新しく改良された自分の本質に戻ってきたようなものだ」とコメント。続けて「もし誰もがタトゥーを入れたくなるようなラインが曲中に入っていなければ、俺は良い仕事をしていないことになる」「誰かがタトゥーを入れてくれることを祈ってるんだ、それが僕の目標の一つなんだ」(一部抜粋)と語っており、多くのリスナーにインスピレーションを与えることを目指したニュー・アルバムとなっている模様です。

そして先日、ハッシュタグ「#AskBigSean」に寄せられたユーザーからの質問に答える形で、本ニュー・アルバム以降に、新レーベルを設立するつもりであることをツイート。新レーベルで契約したほうがいいアーティストをユーザーに尋ねる一面を見せるなど、今後の動きに大きな注目が集まります。



STUTS / Conflicted

1989年生まれのトラックメーカー / MPCプレイヤー、STUTS。09/16(Wed)にリリースされる待望のニュー・ミニアルバム『Contrast』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2018年9月にリリースされた2ndアルバム『Eutopia』以来となる、およそ2年ぶりの新作に。同年にリリースされた、星野源のアルバム『POP VIRUS』への参加以降、バンド・メンバーとして多くのステージで活躍するほか、2019年には、Friday Night Plans、JJJ、とのコラボ・シングル「PRISM」や、BIM、RYO-Z、とのコラボ・シングル「マジックアワー」を発表。今年に入ってリリースされたアルバム、SIRUP『CIY』、BIM『Boston Bag』や、堀込泰行『GOOD VIBRATIONS 2』の一部プロデュースを担当したほか、今年4月にはキャリア初のライブ音源『STUTS Band Set Live “90 Degrees”』を発表するなど、さまざまな活動が続いていました。

09/16(Wed)にリリースされるニュー・ミニアルバム『Contrast』には、リード・シングル「Conflicted」を含む全8曲が収録。クレジットには、先述したライブ音源のバンドメンバーである、高橋佑成(Piano, Syn)、仰木亮彦(Gt)、岩見継吾(Contrabass)、吉良創太(Dr)に加えて、武嶋聡(Sax, Flute)が参加。収録曲「Mirrors」の客演に、韓国出身のシンガーソングライター・SUMIN(スミン)、Daichi Yamamoto、鎮座DOPENESS、が参加しているほか、一部収録曲では、STUTSが初挑戦したという、ボーカル、ラップ、ギター、ベースのプレイがコンパイルされているとのこと。

なかでもリード・シングル「Conflicted」について、J-WAVE「SONAR MUSIC」(09/08放送回)ゲスト出演時のコメント(一部抜粋)によれば、高橋佑成とのセッションで作ったラフなものに、ギター、サックス、フルートなどを入れたトラックをサンプリングして組み上げたとのこと。また「Conflicted」に関しては、MPCは使わず、Pro Tools(DAW用ソフトウェアの1つ)を使って制作したことを明かしていました。

そして今年10月には、東名阪を巡るワンマン・ライブ『STUTS “Contrast” Release Live』の開催が決定。ミニ・アルバム『Contrast』に参加した、仰木亮彦(Gt)、岩見継吾(Ba)、吉良創太(Dr)に加えて、TAIHEI(Key)を迎えたバンド編成が予定されており、新曲のほか既存曲のバンド・アレンジが披露される模様です。お近くのリスナーは、あわせてぜひチェックを。



Declan McKenna / Rapture

ロンドン出身のシンガーソングライター、Declan McKenna(デクラン・マッケンナ)。09/04(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Zeros』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年7月にリリースされたデビュー・アルバム『What Do You Think About the Car?』以来となる、およそ3年2ヶ月ぶりの新作に。2019年には、イギリス政府が行なう武器貿易の偽善とロンドンの武器貿易条約(ATT)について書いたシングル「British Bombs」を発表。その後、今年1月の時点で、本ニュー・アルバム『Zeros』のリリースをアナウンスしていました。

アナウンス当初は、05/15(Fri)にリリース予定だったものの、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて2度のリリース延期を発表。このことについて、自身のツイートを通じて「これは軽々しく決めたことではありません。このアルバムをレコーディングしたのは昨年8月で、世界に向けて発信するのに1年もかかってしまうのはかなり辛いことだけど、この時代は例外的だし、そのなかで最善を尽くすための余裕はほとんどなかったんだ」(一部抜粋)と表明。加えて、本ニュー・アルバムの制作について、先日公開されたインタビューでは「ちょうど1年前からアルバムを制作していて、自分の音楽的な方向性について自問自答する時間が多すぎたんだ。そこまで来ると、自分は絶対的な詐欺師ではないかと疑い始めてしまうんだ」(一部抜粋)と、インポスター症候群(自分のことを過小評価してしまう心的傾向)に悩まされていることも明かしていました。

本ニュー・アルバム『Zeros』には、リード・シングル「Beautiful Faces」「The Key to Life on Earth」「Daniel, You’re Still a Child」「Be an Astronaut」など、自身がソングライティングを手がけた全10曲が収録。プロデューサーは、Cage the Elephant(ケイジ・ジ・エレファント)を始め、多くのインディー・ロックの作品を手がける、Jay Joyce(ジェイ・ジョイス)が担当しており、アルバム全体を通じて、これまでのツアーを一緒に経験してきたというバンド・メンバーが、フルバンド編成で参加している模様。かねてから、David Bowie(デヴィッド・ボウイ)へのリスペクトを示していたように、70年代グラム・ロックならびにスペース・オペラからのインスピレーションをもとにしており、収録曲ごとに、ディストピアな世界に生きるキャラクターたちの物語にスポットを当てた、壮大なコンセプト・アルバムとなっています。

そして全英アルバム・チャートでは、これまでのキャリア最高位となる初登場2位を記録しており、The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)がリリースしたリマスター・アルバム『Goats Head Soup』(1973年)に次ぐ形で、激しい首位争いをしていることでも話題に(09/11時点)。はたして全英アルバム・チャート首位を初獲得できるのか、さらなる続報に大きな注目が集まります。



DENIMS / I’m

大阪府堺市で結成されたバンド、DENIMS。09/16(Wed)にリリースされる注目のニュー・ミニアルバム『more local』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年6月にリリースされた2ndアルバム『makuake』以来となる、およそ1年3ヶ月ぶりの新作に。今年に入ってコロナ禍となると、当初予定していた、TENDOUJIとの東名阪スプリット・ツアー、バンド主催フェス「ODD SAFARI vol.3」に加えて、出演予定だった「FUJI ROCK FESTIVAL ’20」が開催中止となるなど、ライブ活動に大きな影響を受けることに。

一方で、07/04(Sat)に実施された配信イベント「SYNCHRONICITY2020 ONLINE FESTIVAL」への出演、ワンマン生配信ライブ「DENIMS ONEMAN “Streaming Show”」の開催に加えて、ナードマグネット、愛はズボーンとのライブイベント「D.N.A」を共同開催。今年9月からは、全国14箇所を巡るワンマン・ツアー『DENIMS “more local” release tour「feel more local」』の開催が決定するなど、精力的な活動が続いています。

本ニュー・ミニアルバム『more local』には、リード・シングル「そばにいてほしい」「I’m」を含む全6曲が収録。今作について、TOKYO FM『RADIO DRAGON -NEXT-』 (09/11放送回)ゲスト出演時のコメント(一部抜粋)によれば、バンドが内面化している精神的な部分を「ローカル」とし、バンドの本質を認めてより濃くしたうえで、そこから新しく挑戦していくことをテーマとしているとのこと。外出制限期間中に書いたという収録曲3曲の歌詞には、DENIMSである意味を濃くしたうえで新しいものに挑戦したい、というかねてからの考えが反映されている模様です。

そして先日放送された、TBSラジオ「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」(09/10放送回)にて、本ニュー・ミニアルバム『more local』の収録曲「Crybaby」が初オンエア。生放送中はサブで見学していた、釜中健伍(Gt, Vo)、岡本悠亮(Gt)が、生放送終了後のアフタートーク終盤に登場すると、復帰初日のおぎやはぎを目の前に、往年のクソメンっぷりを披露していました。ハッシュタグ「#うたつなぎ 」の一環で披露された、宇田川フリーコースターズ「ねむくなっちゃった」カバーの裏話も語っており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(09/06付)、SZA / BBHF / Internet Money / LEX

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



SZA / Hit Different

米ミズーリ州セントルイス出身のシンガーソングライター、SZA(シザ)。09/04(Fri)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2017年にリリースされたデビュー・アルバム『Ctrl』以来となる、およそ3年3ヶ月ぶりの新作に。2018年には、マーベル・シネマティック・ユニバースの代表作「ブラックパンサー」の主題歌として、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)とのコラボ・シングル「All The Stars」を発表。映画の歴史的ヒットを受けて、サウンドトラック・アルバム『Black Panther: The Album』の収録曲としても世界的に親しまれていたなか、2019年に完結した、HBO製作の大人気テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のインスパイアード・アルバム『For the Throne: Music Inspired by the HBO Series Game of Thrones』(2019年)にも参加。The Weeknd(ザ・ウィークエンド)、Travis Scott(トラヴィス・スコット)とコラボした収録曲「Power Is Power」が話題となりました。

またこれまでに、Cardi B(カーディ・B)、Post Malone(ポスト・マローン)、DJ Khaled(DJキャレド)、Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク)などの楽曲にフィーチャリング・ゲストとして参加。合間に、Timbaland(ティンバランド)とのレコーディングや、Sia(シーア)とのコラボ制作が行なわれるなか、2019年に最愛の祖母・Norma(ノーマ)、友人として親しい間柄だったラッパー・Mac Miller(マック・ミラー)との死別を受けて、音楽活動を続けることが困難だった時期を経験。加えて、所属レーベル〈Top Dawg Entertainment〉の代表の1人として知られる、Punch(パンチ)との不和によって新作のリリースが妨げられている旨をツイートしたことから、ツイッター上でハッシュタグ「#FreeSZA」が広まるなど、多くのファンのあいだで新作への期待が高まっていました(その後、レーベルに拘束されているわけではなく判断を信頼しているとして、SZA本人は「#FreeSZA」が不要であると表明)。

そんななかリリースされた本ニュー・シングル「Hit Different」では、The Neptunes(ザ・ネプチューンズ)がプロデュースを務めており、Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン)、Rob Bisel(ロブ・バイセル)と共同作曲したシルキーなサウンドが展開。先日公開された、Zane Lowe(ゼイン・ロウ)とのインタビューによれば、今年2月にフロリダ州マイアミで開催された「Super Bowl LIV」(第54回スーパーボウル)の週末に、DJ Khaled(DJキャレド)のハウススタジオでレコーディングしたとのこと。続けて、今回の新曲について「わたしには手放せないものがたくさんあるから、みんなをいい気分にさせる何かを届けたいと思っていた」ことに加えて、「長い間、何もドロップしていなかったから、ママと一緒に泣いていた。何かドロップしても大丈夫なくらい強くなっていても、2週間が過ぎたら結局元どおりになっていた」と、ニュー・シングルのリリースに躊躇していたことも明かしていました。

そしてリリース当日から、自らキャリア初の映像監督を務めたMVも公開。MV後半には、Jacob Collier(ジェイコブ・コリアー)と共同制作したと思われる未発表曲のスニペットが挿入されており、今後のリリースにも引き続き注目が集まります。



BBHF / とけない魔法

北海道札幌市を拠点に活動している4人組バンド、BBHF。09/02(Wed)にリリースされたニュー・アルバム『BBHF1 -南下する青年- 』の収録曲が、チャートにランクインされました。

前身となるバンド「Galileo Galilei」のオリジナル・メンバー、サポート・メンバーである、尾崎雄貴(Vo, Gt)、尾崎和樹(Dr)、佐孝仁司(Ba)、DAIKI(Gt)で構成され、2018年より活動開始した、BBHF。当初は「Bird Bear Hare and Fish」名義として、同年9月に1stアルバム『Moon Boots』をリリースしたのち、2019年7月より現名義に。現在のレーベル〈Beacon LABEL〉へ移籍し、2枚のEP『Mirror Mirror』『Family』をリリースすると、同年末にかけて全国10カ所を巡るワンマン・ツアー「BBHF ONE MAN TOUR “FAM! FAM! FAM!”」を成功させることに。

コロナ禍の影響で本ニュー・アルバムのリリース延期が決定し、予定していた全国ツアー「mugifumi TOUR」が全てキャンセルとなるなか、本来のアルバム・リリース日であった、05/27(Wed)にあわせてニュー・シングル「かけあがって」を急遽リリース。その後、ツアーファイナルが予定されていた、06/19(Fri)に北海道札幌市のイベントホール「cube garden」から有料配信ライブ『mugifumi ONLINE』を行なうなど、精力的な活動が続いていました。

本ニュー・アルバム『BBHF1 -南下する青年- 』には、リード・シングル「リテイク」「僕らの生活」「君はさせてくれる」を含む全17曲が収録。1曲目「流氷」から17曲目「太陽」にかけて寒暖差が変化していくように、全編を通じて「北から南へ移動する青年の物語」をテーマとしており、小説の形式をイメージした「上」「下」の2部構成で展開。ニュー・アルバム『BBHF1 -南下する青年- 』の制作について、先日公開されたインタビューによると、今年1月からアルバム制作を進めていき、前身バンドの元メンバー・岩井郁人(FOLKS)も共同プロデューサーとして携わりながら、尾崎が拠点とするプライベートスタジオでレコーディングが行われた模様です。

一部ミックスは、LAとロンドンを拠点に活動しているプロデューサー / ミキシング・エンジニア、Mike Crossey(マイク・クロッシー)が、前身バンド時代から引き続き担当。米カリフォルニア州サンディエゴ出身のコラージュ・アーティスト、Andrew McGranahan(アンドリュー・マクグラナハン)がデザインしたジャケット・アートワークには、メンバーと同じく北海道稚内市出身の画家・因藤壽の作品「麦ふみ」(1952年)が使用されています。10/25(Sun)には、本ニュー・アルバム『BBHF1 -南下する青年- 』を完全再現するオンライン・ライブ「BBHF LIVE STREAMING -YOUNG MAN GOES SOUTH-」の開催が決定しており、あわせてぜひチェックを。



Internet Money / Blastoff (feat. Juice Wrld & Trippie Redd)

米カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に活動しているプロデューサー・レーベル / コレクティブ、Internet Money(インターネット・マネー)。08/28(Fri)にリリースされた1stアルバム『B4 The Storm』の収録曲が、チャートにランクインされました。

1992年生まれのプロデューサー・Taz Taylor(タズ・テイラー)、2000年生まれのプロデューサー・Nick Mira(ニック・ミラ)がオンライン上で意気投合したことにより、2016年ごろに共同設立されたという、Internet Money(インターネット・マネー)。YouTubeのタイプビートを通じてさまざまなラッパーにビート販売することでキャリアを開始させていくと、XXXTentacion(XXXテンタシオン)「Fuck Love (feat. Trippie Redd)」、Drake(ドレイク)「Blue Tint」、Lil Baby & Gunna(リル・ベイビー & ガンナ)「Business Is Business」、Juice WRLD(ジュース・ワールド)「Lucid Dreams」、Lil Tecca(リル・テッカ)「Ransom」など、多くのヒット・シングルをプロデュースしたことで、国内外から大きな注目を集めるように(トラック冒頭に流れる「INTERNET MONEY B*TCH!」というネームタグでお馴染み)。

現在、Internet Money(インターネット・マネー)には、プロデューサー、アーティストを含めて約40人ほど在籍しているとのことで、先述した、米カリフォルニア州ロサンゼルスの新居兼レコーディングスタジオでの共同生活を拠点としている模様。オフィシャルサイトを通じて、ドラムキット、サンプル、メロディーを販売しているほか、2019年にはヒップホップ・レーベル〈10K Projects〉ならびに、ディストリビューター〈Caroline Records〉と契約を結び、新進気鋭のアーティスト、プロデューサーをサポートするなど、さまざまな展開を見せています。

そんななかリリースされた1stアルバム『B4 The Storm』には、リード・シングル「Lemonade」「Somebody」を含む全17曲が収録。Internet Money(インターネット・マネー)に所属する多くのプロデューサーが手がけたトラックを通じて、Juice WRLD(ジュース・ワールド)、Lil Tecca(リル・テッカ)、Trippie Redd(トリッピー・レッド)、The Kid LAROI(ザ・キッド・ラロイ)を始めとするレーベル・メイトたちに加えて、Future(フューチャー)、Gunna(ガンナ)、Nav(ナヴ)、Swae Lee(スウェイ・リー)、 A Boogie wit da Hoodie(エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディ)、Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)、Don Toliver(ドン・トリヴァー)、Lil Mosey(リル・モジー)など、錚々たるラッパーたちがフィーチャーされています。

先日公開されたインタビューによれば、多くの収録曲がフィーチャリングしたアーティストからお蔵入りとされてきた楽曲とのこと。先述した契約の時点から本ニュー・アルバムの制作準備を進めていたものの、Juice WRLD(ジュース・ワールド)の逝去やビジネス上の問題から制作スケジュールが止まってしまう事態に見舞われ、レコード会社からのゴーサイン待ちにフラストレーションが溜まっていたなか、今年5月の1ヶ月間で全く新しいアルバムとして完成させた模様。コンピレーション・アルバムではなく、DJ Khaled(DJキャレド)、Metro Boomin(メトロ・ブーミン)などのアルバムと同じく、あくまで1人のアーティストとしてのアルバムであることを語っています。未聴のリスナーはぜひチェックを。



LEX / Romeo & Juliet

2002年生まれ湘南出身のラッパー、LEX。08/26(Wed)にリリースされた注目のニュー・アルバム『LiFE』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2019年12月にリリースされた2ndアルバム『!!!』に次ぐ、およそ9ヶ月ぶりの新作に。本格的に楽曲制作を始めたという15歳のころからハイペースなリリースが続いていることでも知られ、今年1月にEP『COLOR』を公開後、新型コロナウイルス感染拡大の影響で初の国内ツアー『STAR TOUR 2020』が開催延期・中止となるなか、今年4月にニュー・EP『NEXT』を発表。外出制限期間中には、Rich Brian(リッチ・ブライアン)発のビートジャック企画「TOKYO DRIFT FREESTYLE」に参加したほか、05/01(Fri)に行なった配信ライブ「Live From The Room」も話題に。

また今年リリースされた、JP THE WAVY、kZm、DJ CHARI & DJ TATSUKI、MIYACHI、HEZRON、Only U、などの楽曲に客演参加。07/18(Sat)に、JP THE WAVYが行なったオンラインライブ『LIFE IS WAVY VIRTUAL SPACE TOURS』にもゲスト出演するなど、さまざまな活動が続いていました。

本ニュー・アルバム『LiFE』には、リード・シングル「Welcome 2 The Party」「NiPPON」「Sexy!」を含む全17曲が収録されており、HEZRON、Only U、SOG、に加えて、Leon Fanourakis、SANTAWORLDVIEW、JP THE WAVY、OZworld、MIYACHI、C.O.S.A.、ACE COOL、Fuji Taito、Young Coco、Young Dalu、ASA Wu、などをフィーチャー。本ニュー・アルバムの制作について、先日ゲスト出演した、block.fm「INSIDE OUT」(08/31放送回)でのコメントによれば、前作『NEXT』リリース当時の外出制限期間中から、すでに開始していたとのこと。先述したツアー中止を受けて自分と向き合う時間が増えるなかで、これまでに経験した喜怒哀楽すべての感情を表現しようとしたことから、アルバム・タイトル『LiFE』となったことを明かしていました。

ボーカル・ミックスおよびマスタリングは、ビートメイカー / プロデューサー・KMが前作『NEXT』から引き続き担当しており、ジャケット・アートワークは、スイス出身のイラストレーター・Dexter Maurer(デクスター・マウラー)が制作。アルバム・リリース当日から収録曲「Romeo & Juliet」のMVも公開されており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(08/31付)、Calvin Harris, The Weeknd / BIM / BTS / chelmico

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Calvin Harris / Over Now (with The Weeknd)

スコットランド出身のトップ・DJ / プロデューサー、Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)。08/28(Fri)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、2019年1月にリリースされた、Rag’n’Bone Man(ラグンボーン・マン)とのコラボ・シングル「Giant」以来となる、およそ1年7ヶ月ぶりの新作に。今年1月には、レイブ、ハウス・ミュージックをフィーチャーした新プロジェクト・Love Regenerator(ラヴ・リジェネレイター)をローンチすると、Steve Lacy(スティーヴ・レイシー)とのコラボ・シングル「Live Without Your Love (with Steve Lacy)」を筆頭に、新プロジェクト名義の楽曲を多数リリースしていました。

そんななかリリースされた本ニュー・シングル「Over Now」では、今年発表したニュー・アルバム『After Hours』が評判を呼んでいる、The Weeknd (ザ・ウィークエンド)と初コラボ。08/07(Fri)に、The Weeknd (ザ・ウィークエンド)が行なった、TikTok初のXRバーチャルライブイベント「The Weeknd Experience」内で初披露されており、その後、Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)のインスタストーリーでも楽曲の一部がアップされていました。

すでに一部リスナーのあいだで話題となっているように、本ニュー・シングル「Over Now」では、80-90年代のエレクトリック・ソウル / ファンクの引用を思わせるトラックとなっており、2017年にリリースされた、ポストEDMシーンを象徴する5thアルバム『Funk Wav Bounces Vol.1』の続編を期待させる楽曲に。リリックでは、恋人との別れについて繰り返し歌われており、The Weeknd (ザ・ウィークエンド)のアルバム『After Hours』でも展開されていた、80年代R&B回帰のサウンド、元交際相手(ベラ・ハディッドと思われる)との関係性の終結を綴ったリリックとの関連性なども感じさせます。

そしてリリース当日から、Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)を始め、Ed Sheeran(エド・シーラン)、Jennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)などと長年コラボしているビデオ・ディレクター・Emil Nava(エミール・ナヴァ)が監督を務めたMVも公開中。あわせてぜひチェックを。



BIM / Jealous feat. KEIJU

神奈川県川崎市出身のラッパー / ビートメイカー、BIM。08/28(Fri)にリリースされた注目のニュー・アルバム『Boston Bag』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2018年7月にリリースされた1stアルバム『The Beam』以来となる、およそ2年ぶりに新作に。その後、VaVa、kZm、SIRUP、などの楽曲に参加したほか、2019年7月に公開された、STUTS、RYO-Zとのコラボ・シングル「マジックアワー」が話題に。今年2月にミニ・アルバム『NOT BUSY』を発表すると、3月にリリースされた、木村カエラのミニアルバム『ZIG ZAG』タイトル・トラックに、客演、プロデュースとして参加。またコロナ禍の影響で、今年7月から開催予定だった全国ワンマンツアー『NOT BUSY 2020』の来年延期が決定するなか、7/21(Tue)赤坂BLITZにて生配信ライブ「Bye Bye, BLITZ」を開催するなど、精力的な活動が続いています。

本ニュー・アルバム『Boston Bag』には、2019年8月にリリースされたシングル「Veranda」を始め、リード・シングル「Non Fiction」「Jealous」「Tokyo Motion」「One Love」を含む全11曲が収録。

プロデューサーには、Rascal、STUTS、G.RINA、Astronote、が参加。客演アーティストとして、クリエイティブ・チーム〈CreativeDrugStore〉のメンバーである、in-d、VaVa、JUBEE、dooooを筆頭に、kZm、KEIJU(KANDYTOWN)、高城晶平(cero)、DJ ZAI、などがフィーチャーされており、プロデューサーならびに客演アーティストとして、Cwondo、No Busesが名を連ねています。またレコーディング・ミックスを、The Anticipation Illicit Tsuboi、STUTS、小森雅仁、熊井吾郎などが担当しているほか、NYを拠点に活動するエンジニア・Rick Essigがマスタリングを手がけています。

アルバム・タイトル『Boston Bag』について、Apple Musicに掲載されているセルフライナーノーツによれば「ソロとしての活動は、グループと少し離れて一人旅をさせてもらっている感覚。まるで自分探しの小旅行をしているような」というイメージからネーミングしているとのこと。「前作の時は、周りに対してソロラッパーとしてのBIMをもっと分かってほしいという気持ちがあったし、世間が抱いているBIM像と実際の俺との間に誤解やフラストレーションもあって、そういう葛藤も詰め込んだ。でも、今回はもうちょっと晴れやかで楽しい気持ちのもと作りました」(一部抜粋)とコメントしており、未聴のリスナーはぜひチェックを。



BTS / Dynamite

韓国・ソウル出身の7人組ボーイバンド、BTS(防弾少年団)。08/21(Fri)にリリースされた話題のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、今年リリースされた4thアルバム『MAP OF THE SOUL : 7』ならびに、日本盤アルバム『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY ~』に次ぐ、新曲に。本ニュー・シングル「Dynamite」のリリースに際して、07/26(Sun)に配信アプリ「V Live」で行なった配信で、今年後半にリリース予定のニュー・アルバムの準備をしていることを明かしているほか、新型コロナウィルスの影響で世界中の人たちが大変な思いをしているなかでポジティブなエネルギーをファンと共有したいと思ったことから、今回のリリースに至ったことをコメント。前作『MAP OF THE SOUL : 7』では、試練、傷、恐れなど、自分たちの率直な物語を表現していたなか、本ニュー・シングル「Dynamite」では「幸せ」「自信」というメッセージをテーマに、生きることの大切さや人生の特別さについて歌っていることを語っていました。

キャリア初の英語詞となった本ニュー・シングル「Dynamite」には、ロンドン出身のプロデューサー・David Stewart(デビッド・スチュアート)、Jessica Agombar(ジェシカ・アゴンバー)が参加。先日公開されたインタビューによれば、BTSが所属する米レーベル〈Columbia Records〉のトップである、Ron Perry(ロン・ペリー)から「テンポがあって刺激的な、英語詞のシングルを探している」という話を聞いたのち、今回の楽曲制作を行なったとのこと。David Stewart(デビッド・スチュアート)が、ギター、ベース、鍵盤など、ほぼ全ての楽器を演奏して実家のベッドルームで作曲したほか、Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)「Uptown Funk」に参加していたトランペット奏者・Johnny Thirkell(ジョニー・サーケル)が、ホーン・パートを担当しています。

そして楽曲ならびにMVのリリース直後から、YouTubeでの「24時間最多再生回数」歴代1位の新記録(1億110万回再生)をはじめとする、数多くの記録を樹立。08/24(Mon)から、アコースティックリミックスEDMリミックスが。08/28(Fri)からは、トロピカルリミックスプールサイドリミックスがそれぞれ配信されており、あわせてぜひチェックを。



chelmico / エネルギー

Rachel、Mamikoからなるラップ・ユニット、chelmico。08/26(Wed)にリリースされた待望のニュー・アルバム『maze』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2019年8月にリリースされたメジャー2ndアルバム『Fishing』以来となる、およそ1年ぶりの新作に。コロナ禍に入って、全国ツアー「chelmico感謝祭ツアー2020」が一部中止となってしまうも、今年5月からファンコミュニティ「chelmico bears」が発足しているほか、m-floによる「♡(loves)”プロジェクト」の一環としてリリースされた、m-flo♡chelmico「RUN AWAYS」が各方面で話題に。

さらに、04/25(Sat)からは、chelmico初のレギュラー番組として期間限定で放送されていたTBSラジオ「chelmicoの でも、まだ土曜日」(通称:でもまだ)を継承した、YouTubeラジオ番組「chelmicoの でも、まだまだ土曜日」を不定期配信。07/25(Sat)から「#maze 強化月間」として6週連続で配信すると、08/29(Sat)に行なわれた初の公開生放送では、ベアーズ(chelmicoのリスナー愛称)とともに大喜利で盛り上がるなど、幅広い活動が続いていました。

いろんなものが混ざったニュー・アルバム『maze』(まぜ)には、NHK TVアニメ「映像研には手を出すな!」オープニングテーマとして国内外で注目を集める「Easy Breezy」を筆頭に、デジタル・シングル「Limit」「Terminal 着、即 Dance」や、リード・シングル「milk」「Disco (Bad dance doesn’t matter)」など全13曲が収録。先日公開されたインタビューによれば、多くの子どもたちから反応があった「Easy Breezy」のヒットをきっかけに「子どものころの自分に聴かせたいアルバム」をコンセプトとし、今年3月から4月にかけて集中的に宅録制作した模様。コロナ禍が訪れたことで制作当初のプラン(Mamiko曰く、もっと暗い方向性を予定していたとのこと)から大きく変更があったなかで、かつての日常へのノスタルジー、幼少期に出会ったトラウマの思い出、ライブやクラブハウスへの愛などを込めつつ、最終的に明るい未来が訪れることを祈ったパーソナルなアルバムとなっています。

そしてクレジットには、これまでと同様に〈Pistachio Studio〉に所属する、TOSHIKI HAYASHI(%C)、ryo takahashi、ESME MORI、に加えて、三毛猫ホームレス、U-zhaan、が引き続き参加。さらに、思い出野郎Aチーム、長谷川白紙、Aalko aka Akiko Kiyama、 tajima hal、Yuya Saito (from yonawo)と初コラボしているほか、mabanua、The Anticipation Illicit Tsuboi、D.O.I.、大西航、YASMAN MAEDA、などがミックスおよびマスタリングを担当しています。アルバム・リリース当日に行われた生配信番組「chelmicoが2次元と3次元を行き来する#ごちゃmazeハイパーバーチャルライブ」のアーカイブも公開されており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(08/23付)、Pharrell Williams, JAY-Z / Awich / Glass Animals / maco marets

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Pharrell Williams / Entrepreneur – feat. JAY-Z

ポップ・カルチャーのアイコンとしても広く知られているプロデューサー / ファッション・デザイナー、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)。08/21(Fri)にリリースされたニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)が、米誌「TIME」でキュレーションを務めた特集企画「The New American Revolution」(黒人の抑圧的な過去と公平な未来を綴ったコラム、アンジェラ・デイヴィス、大坂なおみ、などへのインタビューが多数掲載)の一環で制作された、本ニュー・シングル「Entrepreneur」。起業家を意味する「Entrepreneur」(アントレプレナー)というタイトルの背景ついて「そもそも私たちの国で起業家になることが、いかにタフなことか」「特に有色人種の人間にとって制度的に不利な点、意図的な障壁が多くあり、医療、教育、固定観念などで不利な状況のなか、どのようにしてスタートさせればいいのか」とコメントしており、コミュニティの結集と経済的エンパワーメントを込めた楽曲としてリリースされました。

クレジットには、The Neptunes(ザ・ネプチューンズ)のメンバー・Chad Hugo(チャド・ヒューゴ)とタッグを組み、2018年にリリースされたアルバム、THE CARTERS(ザ・カーターズ)『EVERYTHING IS LOVE』の収録曲「NICE」でのコラボ以来となる、JAY-Z(ジェイ・Z)をフィーチャー。LAを拠点に活動している映像作家・Calmatic(カルマティック)がディレクションしたMVには、世界各国で活動している黒人起業家、コミュニティ・リーダーを紹介しており、日本初となった黒人経営のアニメ・スタジオ「D’ART Shtajio」、麻布十番にあるアメリカン南部ソールフードレストラン「ソウルフードハウス」など、日本で活動する黒人企業もピックアップされています。

さらにMVには、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)のソロ・アルバム『In My Mind』に多大な影響を受けたことでも知られる、Tyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)の姿に加えて、ローカル・シーンを支えた起業家としても知られるラッパー・Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)への追悼も挿入されています。あわせてぜひチェックを。



Awich / Bad Bad

沖縄県那覇市出身のラッパー、Awich。08/21(Fri)にリリースされたニュー・EP『Partition』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、今年1月にリリースされた3rdアルバム『孔雀』に次ぐ新作に。その後、ブラジル出身のラッパー・KRAWKのリミックス・シングル「Calma Bro (Remix)」でフィーチャーされたほか、ポーランド出身のラッパー・Tymek(ティメック)とのコラボ・シングル「Aligator」を発表。さらに、ヒップホップ・クルー〈YENTOWN〉を率いるラッパー・JNKMNのアルバム『JNKMN NOW』に加えて、ANARCHY「Promise」、NENE(ゆるふわギャング)のソロ・EP『夢太郎』にも参加するなど、国内外で多くのコラボを展開。

またコロナ禍において〈88rising〉所属のラッパー・Rich Brian(リッチ・ブライアン)から始まったビートジャック企画「TOKYO DRIFT FREESTYLE」の一環で、パフォーマンスを披露。世界各地で広がっているムーブメント「Black Lives Matter」(ブラック・ライヴズ・マター)について、IGTV渋谷駅前でメッセージを発信し、楽曲「Awake」を発表するなど、さまざまな活動が続いていました。

先日アナウンスされた通り、ユニバーサルミュージックからのメジャー・デビュー作となった、本ニュー・EP『Partition』。先述した楽曲「Awake」に、リード・シングル「Shook Shook」「Bad Bad」など自らソングライティングを手がけた全7曲が収録されており、これまでと同様、Chaki Zuluがトータル・プロデュースを務めています。タイトル『Partition』について、Apple Musicで公開されているインタビューで「私は、世の中の全てはつながっていて“全てはOne”と思っている。最初はそんなタイトルにしようと思っていたんですが、今はコロナウイルスで人々が分裂していたり、これまで以上にBlack Lives Matterのムーブメントが起こったりして、みんなが指さし合い、人間や人種が分断されている状況。元々はみんな一緒であるはずなのに、今やそうとは思えない世界になっている。そこへの皮肉も込めて、このタイトルにしました」(一部抜粋)と明かしています。

そして先日、米シカゴに拠点を置くオンライン・マガジン「Consequence of Sound」にて、今後ブレイクが期待される新進気鋭のアーティストをピックアップする月間アワード「Artist of the Month」(8月度)に選出。沖縄での生い立ち、ヒップホップとの出会い、夫との別れなど、表現活動のルーツに迫ったインタビュー記事が公開されており、あわせてぜひチェックを。



Glass Animals / Heat Waves

英オックスフォード出身の4人組エレクトロニック・バンド、Glass Animals(グラス・アニマルズ)。08/07(Fri)にリリースされたニュー・アルバム『Dreamland』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2016年にリリースされた2ndアルバム『How to Be a Human Being』以来となる、およそ4年ぶりの新作に。2018年7月のツアー中に、バンドメンバー・Joe Seaward(ジョー・シーワード)が不慮の交通事故に巻き込まれ、生死をさまよう大怪我を負ったことで、バンド活動が一時期ストップすることに(現在は回復済み)。その間、フロントマン・Dave Bayley(デイヴ・ベイリー)は、6LACK(ブラック)、Flume(フルーム)、DJ Dahi(DJ・ダヒ)など多くのアーティストに楽曲提供を続ける一方で、これまで長く避けてきたというパーソナルで自伝的なリリックを書き始めることに。バンドメンバー全員そろった状態で、2019年ごろからロンドンにてレコーディングが行われ、今年7月にアルバム・リリースをアナウンスしていたなか「Black Lives Matter」(ブラック・ライヴズ・マター)が再燃。ムーブメントの影響を考慮し、公開延期したのちにリリースされました。

本ニュー・アルバム『Dreamland』について、セルフ・プロデュースを務めたフロントマン・Dave Bayley(デイヴ・ベイリー)によれば「人生のノスタルジックな回顧録」とコメントしており、先述したバンドメンバー・Joe Seaward(ジョー・シーワード)が交通事故に遭ったときに抱いた恐怖感も含めて、テキサスで育った幼少期の記憶から現在に至るまでの人生を探究した歌詞が展開。「良いこと、悪いこと、恐ろしいこと、面白いこと、混乱したこと、自己嫌悪、他人が嫌いだったこと、初恋、セクシュアリティの発見、悲しみ、捨てられたこと、メンタルヘルスなど、いまの自分を作っているその瞬間や時間を振り返って絵に描いているだけなのです」(一部抜粋)と明かしています。

収録曲には、Denzel Curry(デンゼル・カリー)をフィーチャーした「Tokyo Drifting」を筆頭に、リード・シングル「Your Love (Déjà Vu)」「Dreamland」「Heat Waves」「It’s All So Incredibly Loud」などを含む全16曲をコンパイル。アプリで3Dスキャンされたファンの顔が登場する、3Dアーティスト / モーションデザイナー・Marco Mori(マルコ・モリ)が制作した「Tangerine」のMVも公開されており、あわせてぜひチェックを。



maco marets / Forest Song

福岡県出身、現在は東京を拠点に活動しているラッパー・maco marets。08/10(Mon)にリリースされたニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年末に自主レーベル〈Woodlands Circles〉を通じてリリースした3rdアルバム『Circles』に次ぐ、およそ8ヶ月ぶりの新作に。今年に入って公開された、Shin Sakiura「Slide」、BUGS(週末CITY PLAY BOYZ)「FUCK MY LIFE」、Maika Loubté「Niet II」、maeshima soshi「Nicole」などの楽曲に参加したほか、NHK Eテレで放送されているドキュメンタリー番組『Zの選択』のテーマソングとして、新曲「Howl」がオンエア。加えて、2016年のデビューから2020年の春までの活動を記録したスペシャル・マガジン「TREEZ MAG.」も発表されました。

さらに自身のソロ活動と並行して、TOSHIKI HAYASHI(%C)やさまざまなアーティストが参加したフィールグッド・コレクティブ、HOTEL DONUTSを始動。さとうもか、山田大介、pen public、BUGS(週末CITY PLAY BOYZ)などを迎えた1st EP「コンビニエンスボーイ/ インソムニアガール」を発表したのち、レーベル〈origami PRODUCTIONS〉が立ち上げた企画「origami Home Sessions」の一環でリリースされた、関口シンゴの音源をリメイクした楽曲「Distance」に参加するなど、多くのコラボが続いていました。

そんななか山の日(08/10)にリリースされ、今年3月ごろに制作していたという本ニュー・シングル「Forest Song」。プロデューサーは、レーベル〈Pistachio Studio〉に所属し、Mime、PEARL CENTER、などで活躍するコンポーザー / トラックメーカー・TiMTが務め、レコーディング / ミックス / マスタリングは、エンジニア・向啓介が担当。ジャケット・アートワークは、これまでと引き続きデザイナー・Yunosukeが制作しており、リリースと同時に公開されたMVは、フォトグラファー・河澄大吉がディレクションを手がけ、アシスタントとして堀裕貴が参加しています。

そして、2016年に発表されたEP『Waterslide:2』の続編と思われる新作『Waterslide III』を、08/30(Sun)にリリースすることをSNSを通じてアナウンス。多数のゲストが参加した全8曲が収録されている模様であり、さらなる続報が期待されます。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(08/16付)、Dua Lipa / Hiyadam / The Japanese House / yonawo

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Dua Lipa / Levitating (feat. Madonna and Missy Elliott) [The Blessed Madonna Remix]

ロンドン出身のシンガーソングライター / モデル、Dua Lipa(デュア・リパ)。08/28(Fri)にリリースされる注目のミックステープ・アルバム『Club Future Nostalgia: The Remix Album』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

今年3月にリリースした2ndアルバム『Future Nostalgia』が、世界各国のアルバム・チャートでバイラル・ヒットを記録し、キャリア初となる全英アルバム・チャート1位をマークするだけでなく、その後あわせて4週連続1位を達成した、Dua Lipa(デュア・リパ)。本来ならば今年5月からリリース・ツアーを行なう予定だったものの、新型コロナウィルス感染拡大を受けて、2021年初めに開催延期を決定。自己隔離期間中には、自宅からYouTubeライブ配信を行なったほか、米人気番組による特別企画「Homefest: James Corden’s Late Late Show Special」や、米人気番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」でのパフォーマンス、パンデミック救済のためのチャリティーイベント「One Humanity Live」への出演など、オンライン中心にさまざまな露出が続いていました。

そんななか新たにリリースされる、ミックステープ・アルバム『Club Future Nostalgia: The Remix Album』について、先日公開されたコメントによれば、The Black Madonna(ブラック・マドンナ)から先日改名した、DJ / プロデューサー・The Blessed Madonna(ブレスド・マドンナ)とともに、数ヶ月に渡る自己隔離期間中に秘密裏で進められていたプロジェクトであることをコメント。キュレーションを手がけたという、The Black Madonna(ブラック・マドンナ)曰く「過去と現在を繋ぐ多幸感に満ちたミックスであり、90年代のハウス、2020年代のポップスをシームレスにブレンドし、80年代のソウル、2000年代の音楽的要素が加えられた、音楽の世界が一堂に会する祭典」と述べており、今回の作業が大変スリルだったことを明かしています。

加えてリミックスならびにオリジナル楽曲を制作したほか、リミキサーを加えたドリームチームを編成して取り組んだことを明かしており、リード・シングル「Levitating (The Blessed Madonna Remix)」には、Madonna(マドンナ)、Missy Elliott(ミッシー・エリオット)をフィーチャー。Mark Ronson(マーク・ロンソン)がプロデュースした収録曲「Physical (Mark Ronson Remix)」には、Gwen Stefani(グウェン・ステファニー)がフィーチャーされるなど、レジェンドならびに友人のアーティストが多数参加している模様です。さらなる続報に注目が集まります。



Hiyadam / Zzoom Zzoom (feat. Shurkn Pap)

北海道札幌市出身のラッパー、Hiyadam。08/14(Fri)にリリースされたニュー・EP『Tired Caroline』の収録曲が、チャートにランクインされました。

子どものころから母親の影響でブラックミュージックを愛聴し、中学2年生からフリースタイル・ラップを始めたという、Hiyadam。高校1年生で初出場した「第三回高校生RAP選手権」で優勝を飾ると、2014年にミニ・アルバム『5561』を自主制作リリース。高校卒業後より上京し、EP『Candy Bath』(2015年)、『19 ME』(2016年)、『#』(2017年)などをリリースしたほか、Yo-Sea、RAU DEF、Kid Milli(キッド・ミリ)、Alice Vicious(アリス・ヴィシャス)、Vladimir Cauchemar(ウラジミール・コシュマール)など、国内外のアーティストとのコラボ楽曲も発表。また、モデルとしてファッション・シーンでの活躍も続くなか、今年4月から自らクリエイティブディレクターを務めるジュエリーブランド「ANVORHANDEN」(アンボアハンデン)を展開するなど、幅広い活動が続いています。

オリジナルとしては、2019年7月にリリースした1stアルバム『Antwerp Juggle』や、今年3月にリリースした小袋成彬プロデュースによるシングル「Twilight」に次ぐ新作に。トラックメイカー / DJ・Yohji Igarashiが全曲プロデュースを務めており、収録曲「Zzoom Zzoom (feat. Shurkn Pap)」には、兵庫県姫路市を拠点とするヒップホップ・クルー「MaisonDe」の中心的ラッパー、Shurkn Papがフィーチャーされています。アートワークは、ブラジル・サンパウロを中心に活動しているコラージュアーティスト・pedro nekoi(ペドロ・ネコイ)、3Dアーティスト・Rodrigo de Carvalho(ロドリゴ・カルバリョ)が担当しており、先述した1stアルバム『Antwerp Juggle』から引き続き、最先端のトラップ・ハウスを追求したダンサブルなサウンドが展開されています。

そして先日から、映像ディレクター・Nasty Men$ahが監督、モデル・高崎かなみが出演した収録曲「Zzoom Zzoom (feat. Shurkn Pap)」のMVが公開中。あわせてぜひチェックを。



The Japanese House / Dionne (feat. Justin Vernon)

イングランド・バッキンガムシャー州出身のシンガーソングライター、Amber Bain(アンバー・ベイン)のソロ・プロジェクト、The Japanese House(ザ・ジャパニーズ・ハウス)。08/12(Wed)にリリースされたニュー・EP『Chewing Cotton Wool』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年3月にリリースされたデビュー・アルバム『Good at Falling』以来となる、およそ1年5ヶ月ぶりの新作に。同年には、LAで行われたライブセッション4曲を収録したEP『The LA Sessions』を発表したほか、ワールド・ツアーの一環で行われた、東京、大阪での初来日公演も話題に。

また活動当初から、The 1975のフロントマン・Matt Healy(マシュー・ヒーリー)のフックアップを受けると、2015年ごろからレーベル〈Dirty Hit〉に所属し、キャリアを本格化。The 1975のツアー・サポートを務めたほか、Matt Healy(マシュー・ヒーリー)、George Daniel(ジョージ・ダニエル)をプロデューサーに迎えた楽曲制作も精力的に行なうなど、バンドと長年に渡って親交が続いていることでも知られています。

そんななかリリースされた本ニュー・EP『Chewing Cotton Wool』には、2019年から公開されているシングル「Something Has to Change」「Chewing Cotton Wool」を含む全4曲が収録されており、デビュー・アルバム『Good at Falling』から引き続き、BJ Burton(ビー・バートン)が、共同プロデューサーとして参加。収録曲「Dionne」には先述した、George Daniel(ジョージ・ダニエル)もプロデュースを手がけているほか、音楽制作を始めた当初から大きく影響を受けている1人という、Bon Iver(ボニー・ベア)が本名名義である、Justin Vernon(ジャスティン・バーノン)としてフィーチャーされています。

リリースから数週間に、Amber Bain(アンバー・ベイン)本人が自撮りしたというジャケット・アートワークについて、先日のツイートによれば「私はいくつかの理由で自分の写真を撮られるのが嫌いなんだけど、そのうちの一つは自分の外見や体のことを常に意識していたから。けれど、私がカメラマンになったとき、すぐに服を脱ぎたいととても自然に思えたことが面白いと思いました」「この画像は、乳首を見せることが許容されるためには、どのくらい”男性的”な身体を見せなければならないのだろうかと、クィアな身体がどのように解釈され、検閲されているのかを考えさせられました。自分の身体が女性として捉えられると、自分がどう感じているのか、どう認識しているのかは考慮されません。でも、乳首に関係なく、この画像を撮った時の自分のなかの心地よさが、何よりも好きでした。」(一部抜粋)とコメントしていました。収録曲「Dionne」のMVとあわせて、ぜひチェックを。



yonawo / 天神

福岡を拠点に活動している新世代ネオ・ソウル・バンド、yonawo。11/11(Wed)にリリースされる注目の1stアルバム『明日(あした)は当然来ないでしょ』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

学生時代から友人として遊んでいたという、荒谷翔大(Vo)、田中慧(Ba)、斉藤雄哉(Gt)、野元喬文(Dr)の4人で構成され、2017年の冬から本格的に音楽活動を始めたという、yonawo(バンド名は、斉藤の幼馴染の苗字から由来とのこと)。2018年に自主制作した2枚のEP『ijo』『SHRIMP』が、地元のリスナーのあいだで話題になると、2019年3月ごろに出会ったという、現在所属しているレーベル〈bud music〉のマネージャーや、川谷絵音からのフックアップなどを経て、同年11月に〈Atlantic Japan〉を通じてメジャー・デビューを果たすことに。

その後、配信限定シングル「ミルクチョコ」「Mademoiselle」をリリースすると、今年4月には初の全国流通盤となった1stミニアルバム『LOBSTER』を発表。さらに、YouTubeで行なった未発表ライブ映像を連続公開する企画「4 Week YouTube Premieres Series」の最終回には、開催予定だったリリース・ライブの模様を収録した「LOBSTER PREMIERE LIVE AT LIQUIDROOM」をプレミア配信するなど、さまざまな活動が展開されています。

11/11(Wed)にリリースされる1stアルバム『明日(あした)は当然来ないでしょ』には、今年リリースした配信限定シングル「good job」「トキメキ」に、外出制限期間中にアニメーション映像としてデモ公開された「逢えない季節」に加えて、過去のデモ音源をまとめた配信限定アルバム『desk』に収録されている人気曲「天神」の新録バージョンなどを含む、全14曲が収録。高校1年か2年のときに制作したという楽曲「天神」について、「当時福岡以外の街の風景をあまり知らなかった中で、この曲はいつも過ごす福岡の街並みをイメージして作った曲です」(一部抜粋)とコメントしています。

そして現在、福岡の夏をyonawoに染める企画「#天神ジャック」の一環でさまざまなコラボ企画が実施されているなか、08/22(Sat)には完全招待制のスペシャルライブイベント「”天神”Release Party」の開催、09/06(Sun)からYouTubeで行われる動画配信企画「Sunset “ROOTS” Live 2020」への出演が決定。さらに、全国5都市を巡るバンド初のワンマン・ツアーの開催も発表されており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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【トップ100・チャート】今週のピックアップ(08/09付)、Cardi B / 米津玄師 / Dominic Fike / Daichi Yamamoto

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Cardi B / WAP (feat. Megan Thee Stallion)

米ニューヨーク・ブロンクス出身のラッパー、Cardi B(カーディ・B)。08/07(Fri)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、2019年5月にリリースされた「Press」以来となる、およそ1年2ヶ月ぶりの新作に。今年に入って、新型コロナウィルス感染拡大が世界的に深刻化するなか、03/11(Wed)にインスタグラムに投稿した動画のなかで、先行きの見えない事態に対しておなじみの口調で懸念を表明。すると数日後、プロデューサー・iMarkkeyz(アイマーキーズ)が動画の発言をサンプリングならびにリミックスした楽曲「Coronavirus」を発表すると、一連のダンスチャレンジが生まれたほか、全米チャートにランクインされるなどのバイラルヒットを記録。楽曲の収益を、新型コロナウィルスで経済的問題を抱えている人たちに寄付することも明かしており、ひきつづき変わらぬ注目を集めています(コロナ禍当初には、アジア人に対する暴力および外国人差別を止めるよう言及していたことも)。

そんななか、2019年の時点からニュー・アルバムの存在を仄かしているなか、そのリード・シングルとしても噂されている、本ニュー・シングル「WAP」(「Wet ass pussy」の略語)。ゲストには、今年リリースしたEP『Suga』や、リミックス・シングル「Savage Remix (feat. Beyoncé)」などで大きな注目を集める一方、Tory Lanez(トリー・レーンズ)から2発銃撃された事件で不安視されている、米テキサス州ヒューストン出身のラッパー / シンガーソングライター、Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン)をフィーチャー。プロデュースは、Ayo & Keyz(エイヨ & キーズ)コンビが手がけ、トラックのイントロには、Frank Ski(フランク・スキー)「Whores In This House」(1993年)のボーカルが、直接サンプリングされており、2人にとって初のコラボが実現されています。

そして、売春婦に扮した2人が登場するMVには、Kylie Jenner(カイリー・ジェンナー)、Normani(ノーマニ)、Rosalía(ロザリア)、Mulatto(ムラート)、Sukihana(スキアナ)、Rubi Rose(ルビー・ローズ)など、Cardi B(カーディ・B)が「個人的に好きな女性たち」と称するスターたちがカメオ出演(一部リスナーのあいだでは、カイリー・ジェンナーのキャスティングをめぐって議論が起こっている模様)。MVの過激な演出には、YouTubeからポリシーに則った表現緩和が求められていたものの、公開後わずか24時間でMV再生回数2,650万回を超える、女性コラボ史上最大のデビューが達成された模様です。未聴のリスナーはぜひチェックを。



米津玄師 / 感電

徳島県出身のシンガーソングライター / プロデューサー、米津玄師。08/05(Wed)にリリースされた待望のニュー・アルバム『STRAY SHEEP』の収録曲が、チャートに多数ランクインされました。

オリジナル・アルバムとして、2017年11月にリリースされた『BOOTLEG』以来となる、およそ2年9ヶ月ぶりの新作に。本ニュー・アルバム『STRAY SHEEP』について、先日公開されたインタビューによれば、新型コロナウィルス感染拡大の影響の最中、外出制限期間に自宅で過ごしていた3ヶ月のあいだに、1人でアルバム制作に取りかかっていたとのこと。本来ならば、今年2月から開催中だった全国ツアー「米津玄師 2020 TOUR / HYPE」と並行したアルバム制作を予定していた模様で、全国ツアーの振替公演ふくめて中止となり、大きく社会が変化していくなか、当初考えていたという「『Lemon』から始まった2年半をストーリー仕立てで見せていく」アルバムとは、全く違う内容になったことを明かしていました(ツアータイトルになっていた「HYPE」は、もともとはニュー・アルバムの収録曲として作ろうと思っていたものの、最終的に未収録となった楽曲タイトルから由来している)。

初動売上の時点でキャリア初となるミリオンセールを達成した、本ニュー・アルバム『STRAY SHEEP』。2018年からリリースされているシングル「Lemon」「Flamingo」「TEENAGE RIOT」「海の幽霊」「馬と鹿」を筆頭に、Foorin、菅田将暉に楽曲提供した「パプリカ」「まちがいさがし」のセルフカバー、TBS系テレビドラマ「MIU404」主題歌として書き下ろした「感電」、さらに野田洋次郎(RADWIMPS、illion)をフィーチャーした楽曲「PLACEBO」を含む全15曲が収録されており、その多くには、収録曲「海の幽霊」以降からタッグを組んでいる作曲家・坂東祐大が、共同アレンジ、ピアノなどで全面的に参加。自宅での自問自答を経て「生きていくことや生活していくことを肯定する曲を作る」という考えのもと、多くの新曲が書き下ろされた模様です。

そして本ニュー・アルバム『STRAY SHEEP』のリリースにあわせて、2010年からハチ名義で発表していた全作品が、各種ストリーミング配信サービスで解禁されたことも話題に。さらに、08/07(Fri)にバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」で、バーチャルイベント「米津玄師 2020 Event / STRAY SHEEP in FORTNITE」が開催され、(これまでと同様に米津が手がけている)ジャケット・アートワークの羊のマスクを被ったCGキャラクターとなった米津が、約30分のパフォーマンスを披露していました。あわせてぜひチェックを。



Dominic Fike / Cancel Me

米フロリダ州ネイプルズ出身のシンガーソングライター / ラッパー、Dominic Fike(ドミニク・ファイク)。07/31(Fri)にリリースされた注目のデビュー・アルバム『What Could Possibly Go Wrong』の収録曲が、チャートにランクインされました。

10歳からギターを弾き始め、Jack Johnson(ジャック・ジョンソン)、Blink-182(ブリンク182)、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)などを愛聴しながら、地元の友人らとのコミュニティ「Backhouse」で、ラップ・ミュージックを制作していたという、Dominic Fike(ドミニク・ファイク)。高校時代からネットに楽曲をアップし始め(現在はほとんどが削除されている)、2016年にはフリーEP『Dishwasher』を自主制作するなか、警察官への暴行による2ヶ月間の自宅軟禁中に制作したという、6曲入りEP『Don’t Forget About Me, Demos』を、2017年末に公開。しばらくして、拘置所に収監されているあいだに行われたという大手レーベルの争奪戦の末に〈Columbia Records〉と約400万ドルの契約を結んだことで、当時大きな話題となりました。

2018年には、欧米各国でバイラルヒットを記録し、バラク・オバマ元大統領が選んだ「FAVORITE MUSIC OF 2019」にも登場した、デビュー・シングル「3 Nights」を発表(同年10月には、先述した『Don’t Forget About Me, Demos』がデビュー・EPとしてオフィシャル・リリース)。2019年にシングル「Açaí Bowl」「Phone Numbers」「Hit Me Up」などを連続リリースし、BROCKHAMPTON(ブロックハンプトン)のリーダー・Kevin Abstract(ケビン・アブストラクト)によるフックアップを受けつつ、ソロ・EP『Arizona Baby』(2019年)にもゲスト参加。今年に入ってリリースされた、Halsey(ホールジー)のアルバム『Manic』でもフィーチャーされるなど、さらなる注目が集まっています。

現在も世界各国で運動が続いている「Black Lives Matter」(ブラック・ライヴズ・マター)を考慮して(過去に自らの家族が警察官から不当な暴力を受けていたことを告白)、当初の予定から3週間の延期を経てリリースされた、本デビュー・アルバム『What Could Possibly Go Wrong』。リード・シングル「Chicken Tenders」「Politics & Violence」を含む全14曲が収録されており、これまでたびたび共同制作してきた、Julian Cruz(ジュリアン・クルーズ)をエグゼクティブ・プロデューサーに迎えたほか、Kenny Beats(ケニー・ビーツ)を筆頭に多数のプロデューサーが参加しています。

なかでも収録曲「Cancel Me」は、有名人に対するキャンセル・カルチャーが横行する昨今において(家族と一緒に過ごせる時間のために)「キャンセル」されても構わないことを歌ったミドルナンバーとなっており、リード・シングル「Chicken Tenders」「Politics & Violence」とともに、MVとしても公開されています。あわせてぜひチェックを。



Daichi Yamamoto / Blueberry

京都出身のラッパー / インタラクティブ・デザイナー、Daichi Yamamoto。08/12(Wed)にリリースされる注目のニュー・EP『Elephant in my room』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年9月にリリースした1stアルバム『Andless』以来となる、およそ11ヶ月ぶりの新作に。同年には、東京と京都で開催したリリース・パーティーを成功させたほか、先述した1stアルバム『Andless』が、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION )が立ち上げた作品賞「APPLE VINEGAR – Music Award – 2020」の特別賞に選出されたことでも話題に。

また今年に入って、KANDYTOWNのメンバーである、Gottz、MUDを客演に招いたリミックス・シングル「Escape Remix feat. Gottz, MUD」を発表したほか、Netflixで現在配信されている、湯浅政明・監督のオリジナルアニメシリーズ「日本沈没2020」スペシャルPVでラップを披露。さらに、kZm、KOH、AARON、Michael Kaneko、などのアルバムに客演参加しているほか、Hermitude(ハーミテュード)のリミックス・シングル「OneFourThree – Remix (feat. Buddy, BJ the Chicago Kid & Daichi Yamamoto )」でフィーチャーされるなど、さまざまな活動が続いています。

本ニュー・EP『Elephant in my room』には、八村塁が出演する「リポビタンD」TVCMに楽曲提供した「Splash」を始め、新型コロナウィルス感染拡大による外出制限期間中に、京都の自宅にこもって制作したという全6曲が収録。プロデューサーは、先述した1stアルバム『Andless』から引き続き、grooveman Spot、KM、QUNIMUNE、が参加しているほか、Flat Stanley(フラット・スタンリー)の初参加に加えて、活動に大きく影響を受けたアーティストの1人という、5lackが唯一の客演ならびにプロデュースも務めています。また収録曲「Netsukikyu」には、Hikaru Arata(Dr)、Kan Inoue(Ba)という、WONKのメンバーが参加している模様です。

そして今年9月に開講予定という、ヒップホップ・アーティストに必要な知識を学べる中高生対象の講座「Beat, Flow and Promotion」に、ラップ・ミュージック制作の講師として招かれているほか、09/16(Wed)にリリース予定というミニ・アルバム、STUTS『Contrast』に客演参加することが発表されています。あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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