【トップ100・グローバル・チャート】今週のピックアップ(06/30付)、H.E.R. / Floating Points / Michael Kiwanuka, Tom Misch / YBN Cordae, Chance the Rapper

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



H.E.R. / Racks (feat. YBN Cordae)

米カリフォルニア州ヴァレーホ出身のシンガーソングライター、H.E.R.(ハー)。06/25(Tue)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2018年に連続リリースされたEP『I Used to Know Her: The Prelude』『I Used To Know Her: Part 2』以来となる、およそ半年ぶりの新作に。今年に入って、Jess Glynne(ジェス・グリン)「Thursday (Remix)」への参加ならびに、米ロマンティック・コメディ映画「ハート・オブ・マン(英題:What Men Want)」への挿入歌として、Aretha Franklin(アレサ・フランクリン)「Think」カバーを公開。さらに、2017年にリリースされたデビュー・アルバム『H.E.R.』を通じて第61回グラミー賞最優秀R&Bパフォーマンス賞、最優秀R&Bアルバム賞受賞ならびに合計5部門にノミネートされるなど世界的に大きな注目を集めています。

今回のニュー・シングルには、LAを拠点に活動している新鋭ラッパー、YBN Cordae(YBN・コーデイ)をフィーチャー。先日発表された、毎年恒例の新人ラッパー特集「XXL Freshman Class」に選出され、今年4月には大坂なおみとの2ショットも話題となった彼ですが、H.E.R.とのコラボ楽曲は今作が初とのこと。なお、先日開催された「BET Awards 2019」で反響を呼んだ「Lord Is Coming」のパフォーマンスでは、H.E.R.がチェロと歌唱を披露するなか、YBN Cordaeがラップで参加しており、2人の堂々たる存在感が放たれていました。

そしてリリックでは、お互いに愛を求めるも結局お金だけでは幸せを手に入れることができないという普遍的なメッセージを表現。これからのシーズンにぴったりなサウンドが展開され、未聴のリスナーはぜひチェックを。



Floating Points / LesAlpx

英マンチェスター出身、ロンドンを拠点に活動する作曲家 / プロデューサー / DJ、Sam Shepherd(サム・シェパード)によるソロ・プロジェクト、Floating Points(フローティング・ポインツ)。07/12(Fri)にリリースされる待望のニュー・シングル『LesAlpx / Coorabell』からのリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、2017年にリリースされた「Ratio」以来となる、およそ2年ぶりの新作に。同年には、モハーヴェ砂漠で撮影されたパフォーマンスやフィールド・レコーディングの様子を撮影したショート・フィルムに加えて、全て新曲のサウンドトラックが収録されたEP『Reflections – Mojave Desert』を公開するなど、引き続き独自のリリースで注目を集めていました。

これまで、2009年に設立した自主レーベル〈Eglo Records〉を通じて多くの作品を公開してきましたが、今回のニュー・シングル『LesAlpx / Coorabell』のリリースと同時にロンドン名門レーベル〈Ninja Tune〉との契約を発表。今作の「LesAlpx」では、2014年に世界各国のフロアを席巻したダンス・トラック「Nuits Sonores」を早期させるディープなグルーヴが展開されています。

今回のシングルについて「活動初期の作品のようなサウンドに立ち戻り始めたんだ。ファブリックやプラスティック・ピープルといったロンドンのクラブでプレイしていたトラックのようなね。そういう音楽の即効性や、ダンスフロアにいるときにリスナーが音楽の中に入り込んでしまうような感覚をとらえたかった。このトラックはすぐ完成したんだ。そのおかげで考えすぎることなく制作できた。自分自身の基本に立ち戻って、自分のスタジオの機材で楽しみながら作った紛れもない自分自身のサウンドになっている。」とコメント

そして現在、ニュー・シングル『LesAlpx / Coorabell』の12インチ・シングルの予約が絶賛受付中。気になるリスナーは忘れずにチェックを。



Michael Kiwanuka, Tom Misch / Money

ロンドン・マスウェルヒル出身のシンガーソングライター / プロデューサー、Michael Kiwanuka(マイケル・キワヌカ)。06/18(Tue)にリリースされた注目のコラボ・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2016年に全英チャート1位を記録した2ndアルバム『Love&Hate』以来となる、およそ3年ぶりのリリースに。同年に公開された、Netflix「ゲットダウン」のオリジナル・サウンドトラックへ参加し、2017年には、Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)「Sometimes I Feel Like A Motherless Child」カバーを公開。今年に入ってからは、アカデミー賞外国語映画賞受賞作『ROMA/ローマ』のコンピレーション・アルバム『Music Inspired By The Film ROMA』ならびに、Little Simz(リトル・シムズ)『GREY Area』への楽曲参加など、多くのコラボ・ワークが続いていました。

今作には、同じくロンドン出身のミュージシャン、Tom Misch(トム・ミッシュ)をフィーチャー。2017年に公開された、Michael Kiwanuka「Cold Little Heart (Tom Misch Remix)」以来となる今回のコラボについて、Tomは「もう何年もマイケルのファンだったから、一緒に曲をやることになってとっても興奮したよ。2人とも80年代のディスコ・ミュージックが大好きだから、そういうヴァイブを入れたかったんだ。(曲作りは)とてもスムースだったし、プロデュースするのが楽しかった。マイケルのヴォーカルもヤバいくらい良かったしね。」とコメントしています。

そしてバック・コーラスには、A Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)、Rudimental(ルディメンタル)、Mark Ronson(マーク・ロンソン)などの楽曲に参加しているシンガーソングライター、Yebba(イエバ)が参加。相性抜群のダンス・トラックとなっており、未聴のリスナーはぜひチェックを。



YBN Cordae / Bad Idea (feat. Chance the Rapper)

米ノースカロライナ州ローリー出身、LAを拠点に活動しているラッパー、YBN Cordae(YBN・コーディ)。06/17(Mon)にリリースされた注目のコラボ・シングルが、チャートにランクインされました。

LAを拠点とするヒップホップ・コレクティブ「YBN」の一員として知られ、2018年には、YBN Nahmir(YBN・ナミール)、YBN Almighty Jay(YBN・オールマイティ・ジェイ)とのミックステープ『YBN: The Mixtape』を公開。今年リリースされたシングル「Locationships」「Have Mercy」を経て、先日発表された毎年恒例の新人ラッパー特集「XXL Freshman Class」に選出されたことでも話題に。デビュー・アルバム『The Lost Boy』の年内リリースが期待されるなか、注目のコラボ・シングルが公開されました。

Chance the Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)をフィーチャーした今作は、かつての貧しかった日々を振り返りながら「It’ll be alright」とエールを送る内容に。トラックには、Roberta Flack & Donny Hathaway(ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ)「Be Real Black for Me」がサンプリングされており、リリックの一節には「A nigga prayin’ to get lucky like Daft Punk
(Daft Punkのように「良いことがありますように」って祈ってる)」と、Daft Punk(ダフト・パンク)「Get Lucky」の引用が垣間見えます。

そして、Chance the Rapperといえば、06/28(Fri)にミックステープ『10 Day』『Acid Rap』のストリーミング配信ならびにアナログ・リリースがいよいよスタート。さらに年内リリースが期待されている注目のデビュー・アルバム『Owbum』のプレオーダーも開始されており、両者ともにさらなる続報を待ちたいところです。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato
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