【トップ100・チャート】今週のピックアップ(07/07付)、Thom Yorke / VIDEOTAPEMUSIC, 高城晶平 / Freddie Gibbs & Madlib / kiki vivi lily

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Thom Yorke / Traffic

Radiohead(レディオヘッド)のフロントマンとしてもお馴染み、Thom Yorke(トム・ヨーク)。06/27(Thu)にリリースされた待望のニュー・アルバム『ANIMA』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2014年にリリースされた2ndソロ・アルバム『Tomorrow’s Modern Boxes』以来となる、およそ5年ぶりの新作に。2018年にはキャリア初の映画音楽監督として傑作ホラー映画のリメイク版「サスペリア」のサウンドトラックを手がけ、収録曲「Suspirium」は第91回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされました。今年6月中旬ごろ、ロンドン、ミラノ、東京の各地に突如掲載された謎のスタートアップ企業「Anima Technologies」による告知広告で本作の世界観を紡ぎ出していたなか、さまざまな憶測のもとその全貌が明らかとなりました。

アルバム全曲のソングライティングはThom本人が手がけ、プロデューサーは長年の制作パートナーである、Nigel Godrich(ナイジェル・ゴッドリッチ)が担当。Radioheadのドラマー、Phil Selway(フィル・セルウェイ)や、Atoms for Peace(アトムス・フォー・ピース)のドラマー、Joey Waronker(ジョーイ・ワロンカー)が参加しており、アンチ・ミュージックというコンセプトのもと短期間で制作されたとのこと。

「Beats 1」のレギュラーDJ、Zane Lowe(ゼイン・ロウ)とのインタビューによれば、アルバム・タイトル『ANIMA』はユング心理学のアニマ(男性の夢あるいは無意識下に内在する女性像)に由来しており、不安やディストピアを伴った強迫観念からインスピレーションを受けている模様です。

そしてアルバム・リリースにあわせて、名匠・Paul Thomas Anderson(ポール・トーマス・アンダーソン)が手がけた短編映画「ANIMA」が、Netflix限定公開されており、約13分に渡ってアルバムの世界観が展開。あわせてぜひチェックを。



VIDEOTAPEMUSIC / PINBALL (feat. 高城晶平)

東京を拠点に活動しているミュージシャン、VIDEOTAPEMUSIC。07/24(Wed)にリリースされる待望のニュー・アルバム『The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC』からのリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年にリリースされた3rdアルバム『ON THE AIR』以来となる、およそ2年ぶりの新作に。2018年には仏レーベル〈180g〉から初のベスト・アルバム『Souvenir』をリリースし、台湾、タイ、韓国や国内各地でライブを展開。映像作家としても、cero「魚の骨 鳥の羽根」、TENDRE「SIGN」、思い出野郎Aチーム「楽しく暮らそう」のMVを監督し、昨年8月に横浜アリーナで開催されたクレイジーケンバンドの20周年ライブでVJを担当するなど、幅広い活動を続けています。

今回のニュー・アルバム『The Secret Life Of VIDEOTAPEMUSIC』は、多くの豪華ゲストが参加した初の「歌モノ」アルバムに。ゲスト・ボーカルとして、横山剣(クレイジーケンバンド)、高城晶平(cero)、折坂悠太、ロボ宙、mmm、カベヤシュウト(odd eyes)、キム・ナウン(ex. Parasol / 韓国)、Mellow Fellow(フィリピン)、周穆(Murky Ghost / 台湾)など国内外から招致。演奏やコーラスには、潮田雄一、松井泉、エマーソン北村、Dorian、TUCKER、鶴岡龍、角銅真実、光永渉、武嶋聡、icchie(YOSSY LITTLE NOISE WEAVER)、長岡智顕(思い出野郎Aチーム)が参加しているとのこと。

そして今年8月には、アルバム・リリースを記念した東名阪ツアーの開催が決定。トレーラー映像とあわせて、ぜひチェックを。



Freddie Gibbs & Madlib / Palmolive feat. Pusha T. & Killer Mike

米カリフォルニア州サンフランシスコで結成された、ラッパー・Freddie Gibbs(フレディ・ギブス)と、プロデューサー・Madlib(マッドリブ)によるコラボ・ユニット、MadGibbs(マッドギブス)。06/28(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Bandana』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2014年にリリースされた1stアルバム『Piñata』以来となる、およそ5年ぶりの新作に。2016年に開催された「Red Bull Music Academy」に出席したMadlibから本アルバムの制作がすでにアナウンスされており、当時のコメントによれば、Kanye West(カニエ・ウェスト)「The Life of Pablo」(2016年)のコンペディションで不採用となったビートが本アルバムに多く取り入れられている模様です(なお、当時採用されたのは「No More Parties in LA」のビートのみだった)。

ゲスト・ラッパーとして、Anderson .Paak(アンダーソン・パーク)、Black Thought(ブラック・ソート)、Killer Mike(キラー・マイク)、Pusha T(プシャ・T)、Yasiin Bey(ヤシーン・ベイ)などをフィーチャー。なかでもアルバム随所に、音声合成ソフト「VoiceText SHOW」と思われるボイスサンプルが複数挿入されており、テレビ東京系「モヤモヤさまぁ~ず2」のナレーター「ショウ君」が、FワードならびにBワードを流暢に発しているように聞こえる様子が、日本人リスナーのあいだで一部話題に上っている模様です。

一方では、Madlib本人のツイートによれば本アルバムのビートは全て、自身のiPadのみで制作したことを公言しており、多くのファンのあいだで驚きの反応が。そして今年5月の時点で、本作『Bandana』がアルバム3部作のうちの第2弾であることをアナウンスしており、MadGibbsのさらなる次回作『Montana』に期待が高まります。



kiki vivi lily / Brand New

福岡県福岡市出身のシンガーソングライター、kiki vivi lily。06/26(Wed)にリリースされた待望のニュー・アルバム『vivid』の収録曲が、チャートにランクインされました。

2015年より現名義での音楽活動を開始し、2016年にレーベル〈VYBE MUSIC〉を通じて、1st EP『LOVIN’ YOU』をリリース。その後、2017年にリリースされた、唾奇×Sweet Williamによるジョイント・アルバム『Jasmine』の収録曲「Good Enough」への参加が話題に。2018年にクリエイター集団「Pitch Odd Mansion」に加入し、今年リリースされたSUKISHAとのコラボ・シングル「Blue in Green」「Rainbow Town」を経て、いよいよニュー・アルバムの全貌が明らかとなりました。

WONK擁するレーベル〈EPISTROPH〉を通じてリリースされた本アルバム『vivid』には、日本を代表するポップ・マエストロである冨田恵一をはじめ、Sweet William、WONK、安藤康平(MELRAW)といったシーンを牽引するプロデューサー / アーティスト陣が参加。収録曲には、2012年に「ゆり花」名義で活動していたころに公開したシングル「80デニールの恋」の新アレンジ「80denier」が収録されており、2014年にはアイドル・寺嶋由芙によるカバーもリリースされていました。

また、冨田は自身がプロデュースした収録曲「Copenhagen」について「kiki vivi lilyさんのヴォーカル・スタイルは心地よいウィスパーですが、そうとは言い切れない不思議な魅力も感じています。作曲にあたってはそんな彼女の声にフォーカスしようと準備していましたが、望む曲調を伺ったところ、予想しなかった僕の過去曲名があがりました。でも、完全に予想外だったその曲のイメージと、彼女の声を丹念に結びつけてみたら、とても良い曲ができたというわけです。メロディに寄り添いながら加速するリリックのおかげで、コペンハーゲンに行きたくなります」とコメント

そして所属レーベル〈EPISTROPH〉の特設ページでは、kiki vivi lilyのオフィシャルグッズ(ロングTシャツ)の先行受注販売がスタート。受注期間は、06/04(火)24:00から在庫限りとのこと。今後、複数のグッズ展開が予定されており、気になるリスナーは忘れずにチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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