【トップ100・チャート】今週のピックアップ(07/14付)、Blood Orange, Toro y Moi / 中村佳穂 / Jaden, Willow / 君島大空

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Blood Orange, Toro y Moi / Dark & Handsome

英エセックス出身のシンガーソングライター / プロデューサー、Dev Hynes(デヴ・ハインズ)によるソロ・プロジェクト、Blood Orange(ブラッド・オレンジ)。07/12(Fri)にリリースされた注目のミックステープ『Angel’s Pulse』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2018年にリリースされたアルバム『Negro Swan』以来となる、およそ1年ぶりの新作に。07/08(Mon)に突如としてリリース予告がアナウンスされ、同時に発表された声明文によれば、何年も前から友人に渡したりストリートで配布するような未公開ミックステープを定期的に制作しており、今回リリースした本ミックステープは、前作『Negro Swan』のエピローグとして制作されたとのこと。

楽器演奏、プロデュース、ミックスに至るまで全てセルフ・プロデュースで手がけたという本作には、Arca(アルカ)、Benny Revival(ベニー・リバイバル)、Gangsta Boo(ギャングスタ・ブー)、Ian Isiah(イアン・イザイア)、BROCKHAMPTON(ブロックハンプトン)のメンバーであるJoba(ジョバ)に加えて、Justine Skye(ジャスティン・スカイ)、Kelsey Lu(ケルシー・ルー)、Project Pat(プロジェクト・パット)、 Tinashe(ティナーシェ)、Toro y Moi(トロ・イ・モワ)など、多くのゲストが参加。

なかでも収録曲「Dark & Handsome」では、リリックの一節に昨年オーバードーズで亡くなったラッパー・Mac Miller(マック・ミラー)へのリスペクトを表明。以前リリースした「Smoke – Remix」に続き、Macとの友情がリリックに反映されている模様です。本ミックステープのトレーラー映像とあわせて、ぜひチェックを。



中村佳穂 / LINDY

京都出身のシンガーソングライター、中村佳穂。07/03(Wed)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2018年を代表する名盤として各所で大きな注目を集めたアルバム『AINOU』以来となる、およそ8ヶ月ぶりの新作に。同アルバムは、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)が設立した音楽賞「APPLE VINEGAR -Music Award- 2019」大賞を受賞し、その後に公開された、ロンドン在住の映像作家 / アニメーター・Sivan Kidron(シヴァン・キドロン)が手がけた「きっとね!」の全編アニメーションMVも話題となりました。

本シングルには、中村佳穂BANDのメンバーで名古屋発のバンド、レミ街の荒木正比呂(Key)、深谷雄一(Dr)に加えて、以前から中村が共作を望んでいたという馬喰町バンドの武徹太郎(G, エレキ六線, トリフォン)、織田洋介(Cb)が演奏メンバーとして参加。J-WAVE「SONAR MUSIC」(07/02放送回)で公開された中村本人のインタビューでは「簡単に言うと、パソコンを駆使して音楽を作る人たちと、一から楽器を作るというタイプの人たちが一緒にやったらおもしろいんじゃないか、と私が思い出したのがきっかけです。」(一部抜粋)と、制作背景についてコメントしていました。

そして、06/26(Wed)には蓮沼執太とのコラボ・シングル「CHANCE feat. 中村佳穂」がリリース。今月末に開催される「FUJI ROCK FESTIVAL’19」へ両者ともに出演決定しており、新曲のパフォーマンスが期待されます。



Jaden, Willow / Summertime In Paris

米カリフォルニア州マリブ出身のラッパー、Jaden Smith(ジェイデン・スミス)。07/05(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『ERYS』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年に自身のレーベル〈MSFTS Music / Roc Nation〉を通じてリリースされたデビュー・アルバム『SYRE』以来となる、およそ2年ぶりの新作に。今年4月に開催された「Coachella 2019」のステージでは、実父・Will Smith(ウィル・スミス)ならびに、実妹・WIllow Smith(ウィロー・スミス)との家族共演が話題となるなか、同時期よりステージネームを「Jaden Smith」から「Jaden」に変更。その直後に公開された3曲入りのEP『ERYS IS COMING』を経て、本アルバムの全貌が明らかとなりました。

前作『SYRE』の逆スペルとなっている本アルバム『ERYS』は、荒廃したLAを舞台に、ピンクがトレードマークのオルターエゴ(ERYS)が主人公のコンセプト・アルバムとのこと。A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)、Kid Cudi(キッド・カティ)、Tyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)、WIllow Smith(ウィロー・スミス)などをフィーチャーし、Lido(リド)を含む多くのプロデューサーがアルバムに参加しています。

なかでも兄妹共演となった収録曲「Summertime in Paris」では、タイトル通りひと夏の恋模様について歌われており、後半のブリッジ部分(03:22から)には中国出身の人気ラッパー、Wu Yi Fan(吴亦凡)が参加しています。今年6月に披露された、米人気トーク番組「TheEllenShow」での同曲のパフォーマンスも話題となっており、未視聴のリスナーはあわせてチェックを。



君島大空 / 散瞳

1995年生まれの音楽家、君島大空。07/05(Fri)にリリースされた注目のニューシングルが、チャートにランクインされました。

2014年からギタリストとして活動を本格化させ、その後よりSoundCloudを通じてオリジナル曲を公開。作詞、作曲、編曲、演奏、歌唱に至るまで全てセルフプロデュースで手がけ、多重録音によって制作された独自のサウンドで注目を集めていました。多くのギター・サポートや楽曲提供を続けるなか、2017年には霞翔太監督作「離れても離れてもまだ眠ることを知らない」の劇中音楽を担当。今年3月には、待望の1st EP『午後の反射光』をリリースしました。

本シングルには、夏を感じさせる爽快なファンク・チューン「散瞳」に加えて、若き天才ドラマーの石若駿が参加した壮大なバラード「花曇」の2曲が収録。また前作「遠視のコントラルト」に引き続き、映像作家 / 写真家として多方面で活躍する松永つぐみが監督を務めた「散瞳」のMVも公開されており、映像にはダンサーの有希が出演しています。

そして今月7月に開催される「FUJI ROCK FESTIVAL ’19」(ROOKIE A GO-GO)への出演がアナウンスされており、今後さらなる注目が期待されます。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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