【トップ100・チャート】今週のピックアップ(08/04付)、Chance the Rapper, Smino / Night Tempo, Anri / HAIM / WONK

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Chance the Rapper, Smino / Eternal

米シカゴ出身のラッパー、Chance the Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)。07/26(Fri)にリリースされた待望のデビュー・アルバム『The Big Day』の収録曲が、チャートにランクインされました。

これまで3枚のミックステープ『10 Day』(2012年)『Acid Rap』(2013年)『Coloring Book』(2016年)をフリー公開し、2017年にはグラミー賞最優秀ラップ・アルバム賞を含む3部門を受賞。特定のレーベルに所属せず「音楽を販売しない」ことで独自の活動を続けるなか、キャリア初となるデビュー・アルバムがいよいよリリースされました。

本人のツイートによれば、本アルバムは長年のガールフレンド、Kirsten Corley(カーステン・コーリー)と今年3月に挙げた結婚式にインスパイアされている模様。豪華ゲスト陣には、Death Cab for Cutie(デス・キャブ・フォー・キューティー)のフロントマン、Ben Gibbard(ベンジャミン・ギバード)に、John Legend(ジョン・レジェンド)、DaBaby(ダベイビー)、En Vogue(アン・ヴォーグ)、Taylor Bennett(テイラー・ベネット)、Francis and the Lights(フランシス・アンド・ザ・ライツ)、Knox Fortune(ノックス・フォーチュン)、Gucci Mane(グッチ・メイン)、Randy Newman(ランディ・ニューマン)、Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)、SWV(エスダブリュヴイ)、Shawn Mendes(ショーン・メンデス)、Justin Vernon(ジャスティン・バーノン)などなど、多くのアーティストが招致されています。

なかでも同郷出身のラッパー、Smino(スミノ)を迎えた「Eternal」は、ChanceとKirstenの間柄のごとく永遠に続く関係性について歌っており、浮気を繰り返す人には永遠に手に入れられないということをリリックで示しています。全22曲、およそ77分強の大作となった本アルバムは、人種やジャンルを越えた多くのコラボと幸福なバイブスに満ち溢れたダンサブルな内容となっており、未聴のリスナーはぜひチェックを。



Night Tempo, Anri / Remember Summer Days (Night Tempo Showa Groove Mix)

韓国出身のプロデューサー / DJ、Night Tempo(ナイトテンポ)。07/24(Wed)にリリースされた注目の作品集『杏里 – Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』の収録曲が、チャートにランクインされました。

2016年に公開した「Plastic Love (Night Tempo 100% Pure Remastered)」が、再生回数850万回を超える大ヒットを記録するなど、世界的なシティポップ・ムーブメントの中心人物として人気を集めている、Night Tempo。70-80年代の昭和歌謡やアイドルソングのリスナーならびに生粋のカセットテープ収集家としても知られ、当時のサウンドを現代のダンス・ミュージックにアップデートした「フューチャー・ファンク」と称されるサウンドを通じて、国内外で活躍の幅を広げています。

今作は、シティポップ・シーンの代表格の1人である杏里の楽曲をアレンジした作品集に。「Remember Summer Days」「Lady Sunshine」「Love Is A Two Way Street」「Groove A Go Go」全4曲のリエディットが収録されており、シングルのB面やアルバム収録曲など隠れた名曲中心にセレクトされています。また、今年4月にリリースされた作品集『Wink – Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』に続き、ジャケット・アートワークは、Night Tempoとタッグを組んで活動している韓国のレトロ・ペインティング・アーティスト、tree 13が手掛けています。

本作品集について、Night Tempoは「City Pop、Future Funk、“世界の重要人物=杏里”さんの素敵な夏のアンセムでオフィシャル・昭和グルーヴを作ることができて、感激しました。“僕の神=角松敏生”さんがプロデュースした『Remember Summer Days』『Lady Sunshine』と、隠れた名曲『Groove A Go Go』『Love Is A Two Way Street』まで!最高な夏です」とコメント。先日開催された「FUJI ROCK FESTIVAL ’19」では2度に渡る深夜のステージングを披露し、それぞれ趣向を凝らした抜群のDJプレイが話題に。今後のさらなる動向にも注目が集まります。



HAIM / Summer Girl

LA出身の3姉妹バンド、HAIM(ハイム)。07/31(Wed)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2017年にリリースされた2ndアルバム『Something to Tell You』以来となる、およそ2年ぶりの新作に。2018年には、Twin Shadow(ツイン・シャドウ)「Saturdays」にフィーチャーされたほか、今年いよいよリリースされた、Vampire Weekend(ヴァンパイア・ウィークエンド)の新作にメンバーのDanielle Haim(ダニエル・ハイム)が参加するなど、さまざまなコラボが続いていました。

Lou Reed(ルー・リード)「Walk On The Wild Side」にインスパイアされたという本楽曲「Summer Girl」について、メンバーのDanielle曰く「私のパートナーが癌になったのが分かった時にこの曲を作り始めたの。私はツアーに出ていて、ポジティブなエネルギーをテレパシーのように送りたかった。ショウの合間に家に戻るときはいつでも彼の太陽になりたかった。彼が沈んでいる時は夏のように、彼が絶望している時は希望になりたかったの」とコメント(なお、現在の容体は安定している模様)。

そしてリリースと同時に公開されたMVは、世界三大映画祭すべての監督賞を受賞した世界的映画監督、Paul Thomas Anderson(ポール・トーマス・アンダーソン)が担当。過去にも「Right Now」「Little of Your Love」「Night So Long」などのMVやライブ映像を手がけており、HAIM3姉妹の母親が小学校時代の彼の先生だったことや、同じ通りに住んでいた縁がかねてからある模様です。あわせてぜひチェックを。



WONK / Sweeter, More Bitter

東京を拠点に活動しているエクスペリメンタル・ソウル・バンド、WONK。07/31(Wed)にリリースされた待望のニュー・EP『Moon Dance』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2017年にリリースされた2ndツインアルバム『Castor』『Pollux』以来となる、およそ2年ぶりの新作に。2018年にはリミックス・アルバム『GEMINI FLIP COUTURE #1』ならびに、The Internet(ジ・インターネット)「La Di Da」オフィシャル・カバーを公開。これまでに、堀込泰行、土岐麻子、m-flo、唾奇、IO、呂布、冨田ラボ、King Gnuといった多くのアーティストに楽曲提供・リミックス、演奏参加するなど各メンバーの活動も注目を集めています。

本EPには、今年5月末にリリースされたシングル「Orange Mug」を含む全5曲が収録されており、バンドのリーダーである荒田洸は「これまでのWONK作品で最もコンセプチュアルな作品であり、今作は1つのストーリーの序章的な立ち位置になっています。楽曲内容はもちろん、歌詞やアートワークのひとつひとつにも意味を込めたので、皆さんの自由な解釈で楽しんで欲しいです」とコメント。ジャケット、アーティスト・ビジュアルはかねてから親交の深いクリエイティブ・レーベル「PERIMETRON」が担当しています。

そして、08/09(Fri)の東京公演を皮切りに全国5都市を巡る本作のリリース・ツアーが予定されており、お近くのファンはぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

Link:
TYPICA TOP100
TYPICA TOP100(グローバル)