【トップ100・チャート】今週のピックアップ(09/01付)、Lana Del Rey / 坂本慎太郎, ゑでゐ鼓雨磨 / A$AP Rocky / kauai hirótomo

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Lana Del Rey / Fuck it I love you

NY出身のシンガーソングライター、Lana Del Rey(ラナ・デル・レイ)。08/30(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Norman Fucking Rockwell!』の収録曲が、チャートに複数ランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年にリリースされた『Lust For Life』以来となる、およそ2年ぶりの新作に。プロデューサーとして、先日公開されたTaylor Swift(テイラー・スウィフト)のニュー・アルバム『Lover』も手がけた、Jack Antonoff(ジャック・アントノフ)と初タッグを組み、2018年初めから制作がスタートしていたとのこと。

全体のサウンドについては、ローレル・キャニオン・サウンドの文脈を取り入れつつ、Dick Dale(ディック・デイル)のような王道のサーフ・ロックに、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のギター・サウンドからの影響も組み合わせている模様です。

アルバム・タイトル『Norman Fucking Rockwell!』には、アメリカを代表する画家の1人、Norman Rockwell(ノーマン・ロックウェル)の名前を冠しており、インタビューによれば「彼のように、天才的なアーティストなのに自分ではダメだと思っているひとについてのアルバム」(一部抜粋)とコメント。ジャケット・アートワークには、Jack Nicholson(ジャック・ニコルソン)の孫で今年映画デビューを果たした、Duke Nicholson(デューク・ニコルソン)が登場しています。

そしてリリース当日には、収録曲「Doin’ Time」のMVも公開。あわせてぜひチェックを。



坂本慎太郎, ゑでゐ鼓雨磨 / 小舟

いよいよ昨年からソロでのライブ活動を開始させている、坂本慎太郎。08/28(Wed)にリリースされた待望のニュー・シングル「小舟 / 未来の人へ」が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2016年にリリースされた3rdソロ・アルバム『できれば愛を』以来となる、およそ3年ぶりの新作に。今年に入ってからは、ブラジル・サンパウロを拠点に活動しているバンド、O Terno(オ・テルノ)のニュー・アルバム『atrás/além』にゲスト参加しており、Devendra Banhart(デヴェンドラ・バンハート)とともにフィーチャーされた収録曲「Volta e meia」は、7インチ・アナログ盤として〈zelone records〉からリリースされました。

本シングルには、ソロ・ライブのバンド・メンバーとしてお馴染みの、AYA(Ba)、菅沼雄太(Dr)が参加しており、レコーディング・エンジニアにはバンド時代から長年タッグを組んでいる、中村宗一郎が担当。Bサイドには、坂本が作詞提供したコーネリアス「未来の人へ」のカバーが収録されているほか、両楽曲のゲスト・ボーカルとして、姫路を拠点に活動しているバンド「ゑでぃまぁこん」のボーカル&ギター、ゑでゐ鼓雨磨が参加しています。

そして坂本本人が監督を務め、VIDEOTAPEMUSICが編集を手がけた「小舟」のMVが先日から公開。本シングルの7インチ・アナログ盤もリリースされており、あわせてぜひチェックを。



A$AP Rocky / Babushka Boi

米ニューヨーク州・ハーレム出身のラッパー、A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)。08/28(Wed)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、2018年にリリースされた「Sundress」以来となる、およそ9ヶ月ぶりの新作に。今年に入って、A$AP Ferg(エイサップ・ファーグ)「Pups」、Jaden(ジェイデン)「Chateau」「Ghost (Remix)」などにフィーチャーされるなか、今年7月にスウェーデン・ストックホルムの路上で発生した暴行事件によって逮捕される事態に。およそ1ヶ月に及ぶ拘束期間のなか、ホワイト・ハウスも巻き込んだ国際的な騒動となるなか、現在は一時釈放済み。Rockyへの有罪判決が下され、合計12,500スウェーデン・クローナ(約13万7574円)の罰金と2年間の執行猶予が課せられる形で、いったん幕が閉じられました。

そんななかリリースされた本楽曲「Babushka Boi」のタイトルは、東ヨーロッパの女性たちが伝統的に着用しているロシアのスカーフ「Babushka」(バブーシュカ)が由来とのこと。インタビューによれば、自身の顔に残った切り傷を「Babushka」で隠しながら行動していた昨年の状況からインスピレーションを受けている模様。またトラックには、Da Crime Click(ダ・クライム・クリック)「U Hoes Gone Get Kindnapped」がサンプリングされているほか、リリックの一節にはギャング映画「スカーフェイス」(1983年)のモチーフ「The World Is Yours」が引用されています。

そして先日公開されたMVでは、A$AP Fergのほか、ScHoolboy Q(スクールボーイ・Q)、A$AP Nast(エイサップ・ナスト)などがカメオ出演するコミカルなギャング・ムービー風のストーリーが展開されており、未聴のリスナーはあわせてぜひチェックを。



kauai hirótomo / Surf’s Up

東京を拠点に活動している音楽家 / マルチ・インストゥルメンタリスト / コンポーザー、kauai hirótomo(カワイ ヒロトモ)。08/21(Wed)にリリースされた注目のデビュー・アルバム『Another Galaxy』の収録曲が、チャートにランクインされました。

本人のインタビューによれば、学生時代からピアノやドラムに親しみ、オルタナティブ、ジャズ、クラシック、現代音楽、インディー・クラシック、タンゴ、フォーク、ロック、ポップスなど、国内外の幅広い音楽を愛聴。その後、あだち麗三郎との出会いを経て上京し、現在に至るまで「あだち麗三郎と美味しい水」や、東郷清丸のサポート・メンバーとしての活躍が続いていました。

トクマルシューゴ主宰のレーベル〈TONOFON〉を通じてリリースされた本アルバム。コンセプトとして「架空の森林都市で結成された室内楽団”Greenside Alternative Orchestra”が作ったアルバム」という設定からスタートしたとのことで、世界中のさまざまな年代の楽器を同居させた有機的なサウンドが印象的です。

そして先日から、アルバムのオープナー・トラックである「Surf’s Up」のMVが公開。11/27(Wed)渋谷7th FLOOR(東京)にて、あだち麗三郎と美味しい水、東郷清丸も参加するアルバム発売記念イベント「kauai hirótomo“Another Galaxy”Release Concert」の開催が決定しており、チケットの予約はお早めに。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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