【トップ100・チャート】今週のピックアップ(09/16付)、Rex Orange County / The fin. / Metronomy / Daichi Yamamoto, KID FRESINO

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Rex Orange County / 10/10

英ハンプシャー州グレイショット出身のシンガーソングライター・Rex Orange County(レックス・オレンジ・カウンティ)。09/12(Thu)にリリースした待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、創作の苦労と自身のガールフレンドに宛てたラブ・ソングとしても話題となったカムバック・シングル「New House」以来となる、およそ7ヶ月ぶりとなる新曲に。ロンドンの名門音楽学校・ブリットスクール出身のシンガーソングライターとして活動当初から大きな注目を集め、当時17歳から、Tyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)を筆頭に国内外から多くの評価を得ることに。2018年には、BBC Musicによる新人企画「Sound of 2018」ロングリストで2位に選出されたのち、Randy Newman(ランディ・ニューマン)「You’ve Got a Friend in Me」カバーに、Peter Cottontale(ピーター・コットンテール)「Forever Always」のフィーチャリングに、Chance the Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)、Daniel Caesar(ダニエル・シーザー)、YEBBA(イェバ)らとともに参加。そして「SUMMER SONIC 2018」への出演で初来日を果たすなど、日本のファンも多いことでも知られています。

本シングルは、レーベル〈Sony Music Entertainment〉に移籍してから初のリリースに。前作「New House」から引き続き、ここ数年に渡る創作面での苦労に触れながら、いまでは楽観的にソングライティングと向き合えるようになっていることを感じさせ、完璧な評価スコアである「10/10」を目指していることをリリックで示しているようです。

そしてリリースと同時に公開されたMVは、The Strokes(ザ・ストロークス)、Daft Punk(ダフト・パンク)、The Weeknd(ザ・ウィークエンド)、The 1975(ザ・ナインティーン・セブンティファイヴ)、Zedd(ゼッド)などのMVを手がけていることでも知られる、Warren Fu(ウォーレン・フー)が監督を担当。さまざまな超常現象が起こる家のなかで、ひたすら飄々と演奏を続けるRexの姿がシュールかつスタイリッシュに展開されており、未視聴のリスナーはあわせてチェックを。



The fin. / Melt into the Blue

2010年の結成からワールドワイドに活動を広げるインディー・ロックバンド、The fin.。09/13(Fri)にリリースされた注目のニュー・EP『Wash Away』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2018年にリリースされた2ndアルバム『There』以来となる、およそ1年半ぶりの新作に。2016年からイギリスに拠点を移して音楽活動を続けるなか、メンバー脱退などを経て日本に帰国した現在では、各地を点在しながらレコーディング活動を続けているとのこと。先日公開されたインタビューでも語られているように、Yuto Uchino(Vo, G, Syn)が楽曲のクリエイティブ面を手がけ、Kaoru Nakazawa(B)がライブのフィジカル面を担当。ギターとドラムのサポートを複数人参加させながら、今年8月末からスタートした中国13都市でのキャリア最大規模のツアーでは全ソールドアウトを記録するなど、より柔軟な表現形態を確立させている模様です。

今作はリード・シングル「Come Further」「Gravity」を筆頭に、さまざまな時期にレコーディングした楽曲群から選んだという全6曲を収録。プロデューサーには前作に引き続き、Jamiroquai(ジャミロクワイ)、alt-J(アルト・ジェイ)、Radiohead(レディオヘッド)などの作品を手がけたことでも知られる、Bradley Spence(ブラッドレイ・スペンス)に加えて、今作では新たに、Jake Miller(ジェイク・ミラー)をそれぞれ共同プロデューサーとして招致。マスタリングには、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)、Earl Sweatshirt(アール・スウェットシャツ)などの作品を手がける、Mike Bozzi(マイク・ボッツィ)を起用し、独自のサイケデリック・サウンドを追求した注目の新作となっています。

また今年11月には本作の12インチ・アナログ盤のリリースをアナウンスしており、EP『Wash Away』全6曲に加えて、B面には昨年話題となった『Acoustic Versions & Covers』シリーズ123の楽曲を収録。内訳は、2018年の2ndアルバム『There』の収録曲「Pale Blue」「Outskirts」「Snow (again)」のアコースティック・バージョンに加えて、The Millennium(ザ・ミレニアム)「There is Nothing More to Say」、Wild Nothing(ワイルド・ナッシング)「Midnight Song」、MEW(ミュー)「She Came Home for Christmas」のカバーが収録されます。あわせて今年11月に東京と大阪で自主企画『#thefin_03』の開催も予定されており、気になるリスナーはお早めにチェックを。



Metronomy / Sex Emoji

英デヴォン・トットネス出身のバンド、Metronomy(メトロノミー)。09/13(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Metronomy Forever』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2016年にリリースされた5thアルバム『Summer 08』以来となる、およそ3年2ヶ月ぶりの新作に。その後、バンドの中心人物であるJoseph Mount(ジョセフ・マウント)は家族とともに当時住んでいたパリを離れてイギリスの田舎町に移動。現在は、サポート・ベーシストとして長年参加していたプロデューサー、Olugbenga Adelekan(オルグベンガ・アデレカン)を加えた5人編成で活動を続けており、今年2月には2ndアルバム『Nights Out』のリリース10周年を記念したアニバーサリー・エディションをリリースしました。

本アルバムは、これまでリリースしてきたアルバムのなかでも最多曲数である17曲が収録。アルバム・タイトル『Metronomy Forever』は、ローマ神話に登場する前後2つの顔を持つ双面神・ヤヌスのように、過去と未来を同時に見つめた末に着想した「Metronomyというバンドは永遠にあるべき」という発想から由来している模様です。なお、今年5月から公開が続いているリード・シングル「Lately」「Salted Caramel Ice Cream」「Walking In The Dark」のMVでは、Joseph自ら映像監督を初めて担当しています。

また本アルバムの日本盤CDならびに国外盤の限定LPには、バンドメンバーのOscar Cash(オスカー・キャッシュ)によるカバー2曲が収録予定とのこと。さらに、日本盤CDのジャケットにはカタカナの「フォーエバー」がデザインされた特製デザイン仕様となっています。そして、新作にまつわるプレイリスト『METRONOMY 4EVA PLAYLIST』が公開されているほか、今年11月には約5年ぶりの来日となる東京公演が決定。気になるリスナーはチェックを忘れずに。



Daichi Yamamoto / Let It Be feat. Kid Fresino

京都出身のラッパー / アーティスト、Daichi Yamamoto。09/04(Wed)にリリースされた注目のデビュー・アルバム『Andless』の収録曲が、チャートにランクインされました。

日本人の父とジャマイカ人の母を持ち、18歳からラップとビートメイキングを始め、京都を中心にライブ活動を展開。2012年からロンドン芸術大学でインタラクティブ・アートを学び、メディアアートを多数制作するなか、大学在学中にSoundCloudで公開した音源が話題を呼び、JJJ(Fla$hBackS)、Kojoe、The Nostalgia Factoryなどとのコラボ楽曲をリリース。2017年にイギリスから帰国したのち、レーベル〈JAZZYSPORT〉に所属。2018年には、STUTS、Ai Kuwabaraなどの作品に客演参加するなか、Aaron Choulai(アーロン・チューライ)とのジョイントEP『Window』をリリース。収録曲「All Day Remix feat. GAPPER & 仙人掌」のMVも話題となるなど、現在大きな注目を集めている存在です。

本アルバムのゲストには、JJJ、KID FRESINO、VaVa、Ai Kuwabara、中村佳穂がフィーチャーされているほか、プロデューサーには、JJJ、VaVaに加えて、grooveman Spot、Kojoe、KM、SHIMI from BUZZER BEATS、Taquwami、QUNIMUNE、okadada、Arμ-2、dhrmaなどが参加。Apple Music「今週の NEW ARTIST」にもピックアップされた「上海バンド」を含む全17曲が収録されており、アルバムの写真ならびにアート・ディレクションはこれまでMVを多数監督してきた、Yuki Horiが担当しています。

そして、今年12月には本アルバムのリリース・パーティーが地元・京都で開催決定。今後のさらなる飛躍にも注目が集まります。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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