【トップ100・チャート】今週のピックアップ(11/03付)、Kanye West / AKLO / Londynn B(Rhythm + Flow)/ 唾奇(#SHIBUYAMELTDOWN)

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Kanye West, Ty Dolla $ign, Ant Clemons / Everything We Need

自らを「神の息子」と称し自由となったラッパー、Kanye West(カニエ・ウェスト)。10/25(Fri)にリリースされた世界待望のニュー・アルバム『JESUS IS KING』の収録曲が、チャートに多数ランクインされました。

今回のリリースに至るまで、さまざまな紆余曲折を経た本アルバム。時を遡ること昨年9月の時点では、自身のツイートで幻のニュー・アルバム『Yandhi』のリリースをアナウンス。しかし、アフリカでのレコーディングを経て、昨年11月に出演したフェスティバル「Camp Flog Gnaw」でのパフォーマンス終了後に「ニュー・アルバムの準備がまだできていない」ことを悟り、アルバムのリリース無期限延期を発表(のちに神によって『Yandhi』が洗濯≒お蔵入りされたことを、収録曲「Selah」のリリックで宣言)。

そんななか今年8月末に、妻・Kim Kardashian(キム・カーダシアン)のツイートで、本アルバム『JESUS IS KING』のリリースを突如アナウンス。当初のリリース予定日だった09/27(Fri)から2度の公開延期を繰り返し、当日の朝4時(現地時間)まで収録曲3曲の最終ミキシングを仕上げていたことからさらなる公開延期を予感させるなか、ようやくリスナー安堵のアルバム・リリースとなりました。

本作は、Kanyeが「もう俗世的なアルバムは作らない」と発言し、自身の双極性障害性依存症に悩むなかで、クリスチャンとして受けた救済をコンセプトにした、ヒーリングかつスピリチュアルなアルバムに。今年1月から全米各地で開催しているゴスペル・プロジェクト「Sunday Service(サンデー・サービス)」の聖歌隊や、名サックス奏者・Kenny G(ケニー・G)、デトロイト出身のゴスペルシンガー・Fred Hammond(フレッド・ハモンド)などが参加した全11曲(トータル27分)が収録されており、ブラック・チャーチのカルチャーを取り入れたコンパクトな作品になっています。

またリリースと同時に、James Turrell(ジェームズ・タレル)のインスタレーションで行った「Sunday Service(サンデー・サービス)」の模様を記録したIMAX映画「Jesus Is King」が、世界各国で上映(日本公開は未定)。さらに先日行われた、Zane Lowe(ゼイン・ロウ)とのインタビューでは、今年のクリスマス当日に「Sunday Service」をベースにしたニュー・アルバム『Jesus Is Born』をリリースすることが発言されました。はたして本当にリリースされるのか、引き続き注目が集まります。



AKLO / Cash Out

東京生まれメキシコシティー育ちのラッパー・AKLO。10/30(Wed)にリリースされた待望のニュー・アルバム『REGULAR』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2016年にリリースされた3rdアルバム『Outside the Frame』以来となる、およそ3年ぶりの新作に。2018年にはラッパー・ZORNとのジョイント・ツアー「A to Z TOUR 2018」を盛況に収め、今年7月には「AKLO + NORIKIYO」名義のアルバム『New Drug』をリリース。その後、般若、ZORNをフィーチャーしたリミックス・シングル「百千万(Remix)」をドロップするなど、多くのコラボ作で話題を集めています。

そんななかリリースされた本アルバムは、前作『New Drug』を筆頭に、アルバム『THE PACKAGE』(2012年)や『THE ARRIVAL』(2014年)に「鋼田テフロン」名義で参加していた、BACHLOGICによるプロデュース作。全9曲のサウンド・プロデュースを手がけており、一部収録曲には、さまざまな楽曲制作を手がけるギタリスト・UK a.k.a AMP Killerが参加しています。

そして今年12月末には、東京、大阪にて単独公演『REGULAR TOUR 2019』の開催が決定。両公演のゲスト出演に、JAY’ED、NORIKIYO、ZORNが決定し、東京公演のみ、ANARCHY、JP THE WAVYのゲスト出演がアナウンスされています。先日公開されたMV「Too Fast」とともに、ぜひチェックを。



Londynn B / I Can’t Change

現在、Netflixで配信されている、ヒップホップ・シーンの新たなスターを発掘するオーディション番組「Rhythm + Flow(リズム+フロー)」。10/23(Wed)にリリースされた、当番組のサウンドトラック・EPの収録曲が、チャートにランクインされました。

当番組は、全米ヒップホップ・シーンの中心4都市、LA、NY、アトランタ、シカゴで若手のラッパーをスカウトし、さまざまなオーディションを経て、次世代の才能を支援するリアリティ・テレビシリーズ。10/09(Wed)から3週に渡って全10エピソードが配信されており、オーディション審査員として、 Cardi B(カーディ・B)、Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)、T.I.といったトップ・スター3人が参加していることでも大きな話題を集めています。

本サウンドトラック・EPには、当番組の出場者で最終コンペティションに残った4人の楽曲が収録。LA・オークランド出身の「Troyman(トロイマン)」、アトランタを拠点とする「Flawless Real Talk(フローレス・リアル・トーク)」と「Londynn B(ロンディン・B)」、LA・イングルウッド出身で〈TDE〉所属のシンガー・SiR(サー)の実兄である「D Smoke(D スモーク)」が、番組内で披露した楽曲となっています。

はたしてどのラッパーが優勝したのか、そして審査員の3人はどのようにして新たな才能を見つけることができたのか。未視聴のリスナーは、ぜひチェックを。



唾奇 / SHIBUYAMELTDOWN

渋谷の泥酔者を撮影し続ける謎のSNSアカウント、SHIBUYAMELTDOWN(@SH1BUYAMELTDOWN)。10/27(Sun)にサプライズ・リリースされた、コンピレーション・アルバム『SHIBUYAMELTDOWN』の収録曲が、チャートにランクインされました。

2014年11月にツイッター・アカウントが開設され、現在に至るまで渋谷の数多くの泥酔者の写真をアップし続けている、SHIBUYAMELTDOWN。日本在住のオーストラリア人が運営していると噂されるものの、その素性は明らかにされておらず、投稿された泥酔者の写真から日本社会の光と陰が浮き彫りにされているとして、現在およそ10万人以上のフォロワーを集めています(なお、別アカウント @SHIBUYAMELTD0WNとの関係性は不明)。

そんななか今年の渋谷ハロウィンのピーク日とも言える、10/27(Sun)に突如リリースされた本コンピレーション・アルバム。唾奇、Dos Monos、ACE COOL、ID、MZP a.k.a マジカル頭脳パワー、Amaryllis Bomb、week dudus、SANTAWORLDVIEW、Donatello、空音、など多くのラッパー参加した全10曲が収録されています。アートワークは、都会と廃墟の写真をメインに撮影している半写真家・YULILYが担当。

また翌日には、本作のオープナー・トラックである、唾奇「SHIBUYAMELTDOWN」のMVが公開。監督は、唾奇、Sweet Williamらが所属するクリエイター集団「Pitch Odd Mansion」のメンバー、Shintaro kunieda(國枝真太朗)が担当しています。

そして来年、01/08(Wed)の渋谷・WWW(東京)にて本作のリリース・パーティー「SHIBUYAMELTDOWN」の開催が決定。アルバムに参加したラッパーたちに加えて「????」と表記されたシークレット・アクトの出演も予定されており、気になるリスナーはぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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