【トップ100・チャート】今週のピックアップ(11/17付)、Billie Eilish / さかいゆう, Terrace Martin / FKJ, Bas / Lainy J Groove, 中村佳穂

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Billie Eilish / everything i wanted

現在、世界で一大現象を起こしているシンガーソングライター、Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)。11/13(Wed)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

今年3月にリリースした1stアルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』が全米・全英チャートを含む全世界60カ国で1位を記録したほか、本アルバムならびに収録曲「bad guy」が、2000年以降に生まれたアーティストとして史上初の全米チャート1位を獲得するなど、まさに時代の寵児となっている彼女。また全米シングル・チャートに14曲同時にチャート・インを果たしたことで、Cardi B(カーディ・B)、Beyoncé(ビヨンセ)、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)らが持っていた女性アーティスト記録を更新するほか、今年19週連続全米シングル・チャート1位という大記録を打ち立てた、Lil Nas X(リル・ナズ・X)「Old Town Road ft. Billy Ray Cyrus」の連続記録を止めたことでも、大きな話題となりました。

そんななか、およそ8ヶ月ぶりのリリースとなった本ニュー・シングル。今年4月から開催されているワールド・ツアーの合間を縫って、これまでと同様に彼女唯一のコラボレーターであり実兄でもある、Finneas O’Connell(フィネアス・オコネル)との共同制作でレコーディングされたとのこと。かつて彼女が見た夢のなかで、(ジャケット・アートワークやリリックで示唆されている)ゴールデン・ゲート・ブリッジから身投げして自殺をしても誰からも気にされず、周りから「ああ私たち、彼女(ビリー)のことなんて全然好きじゃなかった」と言われたことを受けて書いた模様です。

さらに本ニュー・シングルについて、彼女は「この曲は私と兄がお互いについて書いた曲。たとえ何が起こっても、これからも、そしていつまでも一緒に乗り越えていくために寄り添い合うっていう」とコメントしています。

そして先日には、 Jack White(ジャック・ホワイト)主宰のレーベル〈Third Man Records〉内にあるスタジオで収録された、アコースティック・ライブ・アルバムのリリースをアナウンス(アメリカ現地の〈Third Man Records〉直営店にてアナログ・リリースされる模様)。加えて、2020年3月から北米ツアーならびにヨーロッパ・ツアーが予定されているほか、各地フェスティバル出演も続くこととなっており、引き続き今後の動きに注目が集まります。



さかいゆう, Terrace Martin / 孤独の天才 (So What)

今年メジャー・デビュー10周年を迎えたシンガーソングライター、さかいゆう。11/08(Fri)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

本ニュー・シングルは、デビュー10周年記念で今年6月から続いている連続配信リリース第6弾としてリリースされたもの。今年1月には、Michael Kaneko、Ray Parker Jr.(レイ・パーカー・Jr.)、土岐麻子、黒田卓也、John Scofield(ジョン・スコフィールド)、Steve Swallow(スティーヴ・スワロウ)、Bill Stewart(ビル・スチュワート)、サイプレス上野、Zeebra、おかもとえみ、などの豪華ゲストが参加した5thアルバム『Yu Are Something』をリリース。また今年に入ってから、LA、ロンドン、NY、ブラジルなどを旅し、現地のレジェンド・ミュージシャンとのセッションやレコーディングを重ねるなか、注目の新曲が公開されました。

本ニュー・シングルは、LAを拠点に活動している名プロデューサー・Terrace Martin(テラス・マーティン)を迎えており、Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)のツアー・サポートとして、NY・ブルックリンに滞在していた際にセッション / レコーディングした模様。また楽曲の随所には、さかい自身が最も敬愛しているという”孤高の天才”、Miles Davis(マイルス・デイビス)の代表曲「So What」がカバーされています。

そして来月12月の六本木(EX THEATER ROPPONG)にて、さかい自身によるプロデュース・イベント「SAKAIのJYU」の再開催が決定。先行予約(11/17まで)は、大型台風の影響により先月10月の日比谷野外音楽堂公演の払戻をした方が優先的に当選されるとのことです。あわせてぜひチェックを。



FKJ, Bas / Risk

パリを拠点に活動するマルチインストゥルメンタリスト / プロデューサー、Vincent Fenton(ヴィンセント・フェントン)によるソロ・プロジェクト、FKJ(French Kiwi Juice)。11/12(Tue)にリリースされた待望のニュー・EP『Ylang Ylang EP』が、チャートにランクインされました。

2017年にリリースした1stアルバム『French Kiwi Juice』や、Masego(マセーゴ)とのコラボ・シングル「Tadow」で、世界的な注目を集めている、FKJ。2018年にシングル「Is Magic Gone」「Leave My Home」をリリースし、今年に入って、Col3trane(コールトレイン)とのコラボ・シングル「Perfect Timing」を公開。また8月に「SUMMER SONIC 2019」に出演したほか、今年公開されたApple CMに、FKJ所属レーベル〈Roche Musique〉のコンピレーション・アルバム『.WAVE, Vol.2』(2018年)に収録されていた自身の楽曲「Tui」が使用されるなど、多くの話題を呼んでいました。

オリジナル・EPとしては、2014年に公開した『Take Off EP』以来となる3作目に。タイトル『Ylang Ylang』について、FKJ自身のコメントによれば、昨年数ヶ月のあいだ過ごしたというフィリピンの地名「イラン=イラン」から由来しているとのこと。「世界で一番お気に入りの場所の一つ」と述べるところで過ごした場所や時間を記録した、映画のようなコンセプチュアル作として制作した模様です。

加えて、リード・シングルとして先行リリースされていた「Risk」には、J. Cole(J・コール)主宰のレーベル〈Dreamville Records〉に所属しているラッパー、Bas(バス)をフィーチャー。そして先日から、タイトル・トラック「Ylang Ylang」MVが公開されており、あわせてぜひチェックを。



Lainy J Groove, 中村佳穂 / I Like It

京都を拠点に活動している粗暴なアーバン・ソウル・バンド、Lainy J Groove。11/13(Wed)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Fax on the Beach』の収録曲が、チャートにランクインされました。

Scarf & the SuspenderSのメンバー・福永知史(Gt / Vo / Per)を中心に、渡辺晃(Dr / Vo / Per)、浜田淳(Ba / Vo / Sampling / Remix)の3人によって、2004年に結成された、Lainy J Groove。結成当初から、Sly & The Family Stone(スライ&ザ・ファミリー・ストーン)に憧れていたことから「よく食べる。よく呑む。よく笑う。」をテーマに活動を展開。数々の海外アーティストのツアー・サポートや、奇妙礼太郎、田我流、チプルソ、ほかの若手ラッパーたちをゲストに迎えたライブを開催するなど、ジャンルやシーンをクロスオーバーする活躍が続いています。

そんななかリリースされた本ニュー・アルバム『Fax on the Beach』は、2013年の1stアルバム『ONSEN ~source of sound~』以来となる、およそ6年ぶりの新作に。すでに、2017年にMV公開されていた収録曲「I Like It」には、同じく京都を拠点に活動しているシンガーソングライター・中村佳穂がフィーチャーされているほか、DeBarge(デバージ)のR&Bクラシック曲「I Like It」のフレーズがカバーされています。

そして来月12月には、東京ならびに京都にて本ニュー・アルバムのリリース・パーティー開催が決定。先日から公開されている収録曲「手紙」MVとあわせて、ぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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