【トップ100・チャート】今週のピックアップ(12/15付)、Juice WRLD / Chara, 荒田 洸 / KAYTRANADA / 舐達麻

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Juice WRLD / Let Me Know (I Wonder Why Freestyle)

米イリノイ州シカゴ出身のラッパー / シンガーソングライター、Juice WRLD(ジュース・ワールド)。12/07(Sat)にオフィシャル・リリースされたシングルが、チャートにランクインされました。

先日から多くのリスナーがショックを受けているとおり、12/08(Fri)に21歳という若さで逝去してしまった、Juice WRLD(ジュース・ワールド)こと、本名:Jarad Higgins(ジャラド・ヒギンス)。TMZの報道によれば、カリフォルニアからシカゴ・ミッドウェー国際空港へ着陸後、なんらかの発作に見舞われたのち、搬送先の病院で息を引き取ったことが伝えられており、詳しい死因は明らかにされていません(12/15時点)。なお、彼が亡くなる直前には、近年、乱用が問題視されている「パーコセット(鎮痛剤)」を摂取しているところが目撃されており、生前から処方箋薬の依存症と闘い続けていたことから、このことが今回の件に関係する可能性が高いとされているようです。

本シングルは、2017年からSoundCloudに公開されていた作品であり、TikTokを通じて人気が高まったことを受けて、12/07(Sat)にオフィシャル・リリースされたもの。亡くなる前日にオフィシャルで公開されたため、本シングルが、彼にとっての生前最後のリリースとなってしまいました。

2018年に、ヒップホップ・プラットフォーム「Lyrical Lemonade」を通じて公開されたMV「All Girls Are The Same」で人気に火がつき、Sting(スティング)「Shape Of My Heart」をサンプリングした自身の代表曲「Lucid Dreams」や、2019年3月にリリースした2ndアルバム『Death Race for Love』などの世界的人気から、今後大いなる活躍が期待されていた彼。12/02(Mon)に21歳のバースデーを迎えたほか、2度の来日で日本のファンも魅了していたばかりに、今回の訃報はあまりに残念で仕方がありません。



Chara, 荒田 洸 / 愛する時

Chara、荒田 洸(WONK)による、注目のウィンター・ソングが公開。12/03(Tue)にリリースされたコラボ・シングルが、チャートにランクインされました。

本楽曲は、2018年にリリースされたアルバム、Chara『BabyBump』制作時から親交を深めていた両者による、初のコラボ・シングル。2019年に入って、CharaとBASIが共演したシングル「Sweet Night Fever」がリリースされたほか、WONKとしての活動と並行して、IO、唾奇、kiki vivi lily、などとコラボを重ね、先日公開されたニュー・アルバム、ISSUGI『GEMZ』にドラマーとして荒田が参加するなど、両者ともに多くの共演がそれぞれ話題を集めていました。

レコーディングは、自宅スタジオなどでのセッションを通じて制作され、ゲスト・ミュージシャンには、MELRAW、小川翔(Gt)、角田隆太(Ba)、宮川純(Key)に加えて、Charaの息子で、俳優・モデル・ミュージシャンとして活動している、HIMIが参加しているとのこと。また、バック・コーラスには、Charaのスタジオで開かれたホーム・パーティに居合わせていたという、Curly Giraffe(カーリー・ジラフ)、竹本健一、高橋あず美、平岡恵子が参加している模様です。

そしてジャケット・アートワークは、Charaの娘でモデル・女優として活躍する、SUMIREに加えて、荒田のが担当。リリース翌日に公開されたMVは、アート・ディレクター・勝見拓矢が手がけた、アットホームなストップモーション・ムービーになっています。あわせて、ぜひチェックを。



KAYTRANADA / 10% (feat. Kali Uchis)

ハイチ共和国・ポルトープランス出身、カナダ・モントリオール育ちのDJ / プロデューサー、KAYTRANADA(ケイトラナダ)。12/13(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『BUBBA』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2016年にリリースされたデビュー・アルバム『99.9%』以来となる、およそ3年7ヶ月ぶりの新作に。2018年には、恵比寿リキッドルームでの初来日ライブのほか、都内で初開催されたヒップホップ・フェス「Rolling Loud Japan」に出演。同年末に、レーベル〈RCA Records〉へ移籍したのち、EP『NOTHIN LIKE U / CHANCES』をリリース。2019年には、世界最大級の音楽フェスティバル「Coachella」最終夜に出演したほか、姉妹デュオ・VanJess(ヴァンジェス)をフィーチャーしたシングル「DYSFUNCTIONAL」をリリースし、長年コラボしているシンガーソングライター、Shay Lia(シェイ・リア)のニュー・アルバム『Dangerous』に参加するなど、多方面での活躍が続いていました。

本ニュー・アルバムは、Charlotte Day Wilson(シャーロット・デイ・ウィルソン)、GoldLink(ゴールドリンク)、Kali Uchis(カリ・ウチス)、Masego(マセーゴ)、Mick Jenkins(ミック・ジェンキンス)、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)、SiR(サー)、Tinashe(ティナーシェ)、VanJess(ヴァンジェス)などを含む多数のゲストをフィーチャーし、リード・シングル「10%」を筆頭とした全17曲がほぼシームレスに展開。前作『99.9%』と同様、KAYTRANADA(ケイトラナダ)本人のセルフ・プロデュース作となっており、今年のシーンを締めくくる充実作となっています。

そして年明けには、オーストラリアで6日間かけて開催されるフェスティバル「FOMO 2020」に出演予定。「FUJI ROCK FESTIVAL’19」出演に続く、次なる来日を期待する声も高まります。



舐達麻 / 100MILLION – REMIX

埼玉県熊谷市を拠点に活動しているヒップホップ・ユニット、舐達麻。12/06(Fri)にリリースされた注目のリミックスが、チャートにランクインされました。

現在は、賽 a.k.a. BADSAIKUSH、DELTA9KID、G PLANTSの3人を中心に活動しており、90年代を彷彿とさせるブームバップのトラックや、ハードな生い立ちに裏付けされたリアルなリリックなどが話題に。メンバー全員が、ヒップホップ・グループ〈APHRODITE GANG〉の一員であり、YouTubeチャンネル「ニート東京」出演を通じて硬派なキャラクターが広まるなど、ヘッズ中心に「今最もリアルなラッパー」「MSCの再来」として注目を集めています。

2019年8月には、1stアルバム『NORTHERNBLUE 1.0.4.』以来となる、およそ4年ぶりのニュー・アルバム『GODBREATH BUDDHACESS』をリリース。ユニットの代表曲「LIFE STASH」「FLOATIN’」とともに人気を集める「100MILLIONS」のオリジナルは、ビートメイカー・GREEN ASSASSIN DOLLARがトラックを手がけ、Charlene Soraia(シャーリーン・ソレーア)「Wherever You Will Go」をサンプリング。MVとともに公開された今回のリミックスでは、オリジナルには収録されていなかった、賽 a.k.a. BADSAIKUSHのバースが新たに加えられています。

また先日から、ニュー・アルバム『GODBREATH BUDDHACESS』のアナログ盤がリリースされているほか、12/19(Thu)新宿BLAZEで、THA BLUE HERB、OZROSAURUSを迎えたリリース・ライブの開催が予定されています。どちらもあわせてチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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