【トップ100・チャート】今週のピックアップ(01/19付)、Mac Miller / iri / Mura Masa / Awich

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Mac Miller / Good News

2018年9月に逝去してしまった、米ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のラッパー・Mac Miller(マック・ミラー)。01/17(Fri)にリリースされたニュー・アルバム『Circles』の収録曲が、チャートにランクインされました。

2018年の生前にリリースされた5thアルバム『Swimming』以来、逝去後初のアルバムとなった本作。Mac本人のインスタグラムに先日投稿された遺族のコメントによれば、前作『Swimming』をフォローアップする作品として、生前から本ニュー・アルバム『Circles』のレコーディングが開始されていたことを公表。「2つの異なるスタイルが互いに補完し合い、円を完成させる」ことを目指した「Swimming in Circles」というコンセプトを持ち、Mac自身の半生で起こった問題を乗り越えるためのヒーリング・アルバムとして制作されていたとのこと。前作『Swimming』の共同制作者として関わったプロデューサー・Jon Brion(ジョン・ブリオン)が、本ニュー・アルバム『Circles』の初期段階から深く参加しており、生前のMacと過ごした時間や会話に基づいて完成させた模様です。

なかでもリード・シングル「Good News」のリリックでは、多くのファンから良いニュースばかりが求められ、落ち込んだ姿は嫌われるという苦悩を吐露。前作『Swimming』でも語られていた、Mac自身のうつ病や孤独感といったネガテイブな感情をテーマにしているほか、先日公開されたMVでは、生前のレコーディング姿を含む、さまざまなシーンをつなげたアニメ・コラージュが展開。さらに、収録曲「I Can See」のバック・コーラスとして元交際相手である、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)の声が収録されていることに、リスナーのあいだで大きな話題になっています。

そしてオフィシャル・サイトでは、本ニュー・アルバム『Circles』グッズ・コレクションの予約受付が開始(期間限定)。かつて、2019年2月の時点で、Madlib(マッドリブ)とのコラボ・プロジェクト「Maclib」の存在が一部で話題になるなか、今回さまざまなプロセスを経てリリースされた本ニュー・アルバム『Circles』に、多くの注目が集まります。



iri / 24-25

神奈川県逗子市出身のシンガーソングライター、iri。01/08(Wed)に先行配信リリースされたニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、2019年9月にリリースされた「SUMMER END」に次ぐ、およそ4ヶ月ぶりの新作に。同年には、3rdアルバム『Shade』を公開したのち、全公演ソールド・アウトを記録した東名阪ツアー「iri Presents “Wonderland”」を開催。また、Seihoによるリミックスも収録された「Wonderland」完全生産限定7インチ・アナログをリリースしたほか、私立恵比寿中学のニュー・アルバム『playlist』に「I’ll be here」を楽曲提供し、井上陽水のデビュー50周年を記念したトリビュート・アルバム『井上陽水トリビュート』で「東へ西へ」のカバーを手がけるなど、さまざまな活動が続いていました。

インタビューでも語られているように、24から25歳のめまぐるしい日々で感じたさまざまな葛藤や、なりたい自分になるという宣言を綴ったいう、本ニュー・シングル。プロデュースは、これまで数多くの楽曲を手がけている、ESME MORI(Pistachio Studio)が担当しており、先日から公開されているMVは、今回が初タッグとなる映像ディレクター・Nao Watanabeが監督しています。

そして、01/22(Wed)には完全生産限定盤(CD+シャツ)、通常盤(CD)、7インチ・アナログを含めたフィジカル・リリースが予定されているほか、今年4月から開催されるキャリア最大規模の全国ツアー「iri Spring Tour 2020」のチケット・プレオーダーが受付中。どちらもぜひチェックを。



Mura Masa, Georgia / Live Like We’re Dancing

英ガーンジー島カステル出身のプロデューサー / マルチプレイヤー、Mura Masa(ムラマサ)。01/17(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『R.Y.C』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年にリリースされ第60回グラミー賞で2部門にノミネートされたデビュー作『Mura Masa』以来、およそ2年半ぶりの新作に。2018年には、Octavian(オクタヴィアン)、Nao(ネイオ)、slowthai(スロータイ)をフィーチャーしたシングルをそれぞれ公開し、Chic(シック)がリリースした当時25年ぶりのニュー・アルバム『It’s About Time』に一部参加するなど、多くのコラボが話題に。また、2018年から2019年にかけて開催された単独来日公演と2度の東阪ツアーを全てソールドアウトさせるなど、日本でも高い人気を集めています。

本ニュー・アルバム『R.Y.C』には、Clairo(クレイロ)、Georgia(ジョージア)、Ned Green(ネッド・グリーン)、Tirzah(ティルザ)、slowthai(スロータイ)に加えて、Wolf Alice(ウルフ・アリス)のボーカル・Ellie Rowsell(エリー・ロウゼル)などをフィーチャーした、全11曲を収録。アルバム・タイトル「R.Y.C」は、先日公開されたインタビューによれば「Raw Youth Collage」の略称が由来とのこと。幼少期に愛聴していたというパンク・ロックの影響が垣間見えるように、子どものころの記憶、体験、ストーリーなどがコラージュされたノスタルジアが感じられるアルバムを志向した模様です。

そして、収録曲のMVが数多く再生されているなか、本ニュー・アルバムの制作背景に迫るショート・ムービーならびに、NMEとのインタビュー映像も先日から公開。気になるリスナーはあわせてチェックを。



Awich, NENE / Poison

沖縄県那覇市出身のラッパー、Awich。01/11(Sat)にリリースされたニュー・アルバム『孔雀』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年にリリースされたデビュー作『8』以来となる、およそ2年4ヶ月ぶりの新作に。2018年にはダブル・EP『HEART』『BEAT』を同時リリースしたのち、当時キャリア初となった全国ツアーを開催。また、kZm、SOIL & “PIMP” SESSIONS、ANARCHY、PETZ、などの新作にフィーチャーされたほか、2018年に公開された、レッドブルと〈88rising〉共同制作の長編ドキュメンタリー映像『Asia Rising: The Next Generation of Hip Hop』に出演するなど、国内外で大きな注目を集めています。

本ニュー・アルバム『孔雀』のトータル・プロデュースは、前作『8』に引き続きプロデューサー・Chaki Zulu (YENTOWN)が担当し、Baauer(バウワー)、Sam Tiba(サム・チーバ)、Matt Cab(マット・キャブ)などを含む国内外のプロデューサーが多数参加。さらにゲストとして、NENE(ゆるふわギャング)、DOGMA、鎮座DOPENESS、JP THE WAVY、OZworld、など多くのラッパーをフィーチャーしており、豪華な全20曲が収録されています。

アルバム・タイトル「孔雀」について、先日公開されたインタビューによれば、毒がある虫や蛇を好んで食べる孔雀の習性からインスパイアされたことに由来しており、天使のモチーフを持つ前作『8』から正反対にある毒々しいものを志向して制作した模様。そして、今月1月から3月にかけて全国20ヶ所を巡るリリース・ツアーの開催が予定されており、お近くのリスナーはぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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