【トップ100・チャート】今週のピックアップ(02/16付)、Tame Impala / ANIMAL HACK / The Strokes / (sic)boy, KM

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Tame Impala / Breathe Deeper

オーストラリア・パース出身のサイケデリックロック・バンド、Tame Impala(テーム・インパラ)。02/14(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『The Slow Rush』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2015年にリリースされた3rdアルバム『Currents』以来となる、およそ4年7ヶ月ぶりの新作に。その間、ZHU(ズー)や、Theophilus London(セオフィラス・ロンドン)、SZA(シザ)とのコラボ・シングルを始め、フロントマン・Kevin Parker(ケヴィン・パーカー)のプロデュース・ワークとして、Lady Gaga(レディー・ガガ)、Kali Uchis(カリ・ウチス)、Travis Scott(トラヴィス・スコット)、Kanye West(カニエ・ウエスト)、Mark Ronson(マーク・ロンソン)などのアルバムに参加したことでも話題に。

2018年に行われた「Beats 1」でのインタビューで、本ニュー・アルバムの制作が開始していることを明かしていましたが、同年11月には、カリフォルニア州の大規模な山火事によって、マリブで借りていたプライベート・スタジオと機材が焼失する事態に見舞われることに。その後、かろうじて持ち出したPCとハードディスクとともにハリウッドヒルズにある自宅の地下スタジオで制作を進め、2019年にはシングル「Patience」「Borderline」を携えて、世界最大級の音楽フェスティバル「Coachella 2019」(コーチェラ)で初のヘッドライナーを務めました。

Kevin Parker(ケヴィン・パーカー)が全面プロデュースを手がけ、アルバム全体を通じて「時の流れ」を表現している、本ニュー・アルバム『The Slow Rush』。2019年に公開されたインタビューでは、ガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説「百年の孤独」からの影響を明かしており、歴史は繰り返される運命にあるということにインスピレーションを受けた模様。

2019年に結婚したパートナー・Sophie Lawrence(ソフィー・ローレンス)との関係を反映させた「Instant Destiny」や、2009年に死別した実父への複雑な想いと赦しを込めた「Posthumous Forgiveness」に加えて、収録曲のタイトルには、1年、明日、昨日、1時間、という「時間」に関するテーマが並んでおり、時が流れていくことでもたらされていく自身の心境の変化と未来の人生への思索について、リリックで語られています。未聴のリスナーはぜひチェックを。



ANIMAL HACK / DIVE (feat. okkaaa)

東京を拠点とするプロデューサー・デュオ、ANIMAL HACK。02/05(Wed)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

高校の同級生という、MASAtO、YUtAによって構成されており、楽曲制作やジャケット・アートワークなどをトータルプロデュースで手がけていることで話題に。2016年に1stシングル「Keep Shakin」ならびにEP『ANIMAL HACK』をリリースし、音楽活動を本格化。2017年の2nd EP『Boy』を皮切りにコンスタントにリリースを重ねていくなか、2018年に公開したアルバム『GIFT』の収録曲「Pressure」が、Apple Music Japan「100 best songs in the world representing 2018」の1曲に選出。2019年にリリースされたEP、4s4ki『NEMNEM』全楽曲のプロデュースを担当するほか、自身のコラボ・シングル「Days Gone By (feat. SIRUP)」「グッドバイ・ハイヒール (feat. 真空ホロウ)」を公開するなど、多方面での活躍が続いています。

本ニュー・シングル「DIVE」には、1999年生まれで東京を拠点に活動しているマルチクリエイター・okkaaaをフィーチャー。TOKYO FM「RADIO DRAGON -NEXT-」(02/14放送回)に出演したokkaaaのコメントによれば、高校時代からのファンであるANIMAL HACKが、2019年にリリースした自身のシングル「積乱雲」を聴いていたことからコンタクトが生まれ、対面を経て意気投合したことから今回のコラボに至った模様。ANIMAL HACKがトラックを、okkaaaがメロディと作詞をメインに担当しつつ、失われた時代に留まらず新しい世界へ飛び込むことをテーマに制作したとのことです。さらに、英語歌詞・発音のディレクションとして竹田ダニエルも参加しています。

そして先日公開されたMVは、Yosuke Kobayashiがディレクションを務め、ピンクの衣装を全身に纏った3人が都内各地を走り回る印象的な映像が展開。あわせてぜひチェックを。



The Strokes / At The Door

NY出身のロック・バンド、The Strokes(ザ・ストロークス)。04/10(Fri)にリリースされる待望のニュー・アルバム『The New Abnormal』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2013年にリリースされた5thアルバム『Comedown Machine』以来となる、およそ7年ぶりの新作に。2016年には4曲入りのEP『Future Present Past』をリリースし、2017年には南米で開催された音楽フェスティバル「Lollapalooza」(ロラパルーザ)に出演。ブラジルチリなどでヘッドライナーを務めるなか、アルゼンチンでのライブではキャリア史上最大規模となる9万人の観衆が集まったことでも話題に。

また同年には、すでにニュー・アルバムに向けたセッションに取り組んでいることを明かしており、2019年に開催した当時2年以上ぶりとなったライブでは、新曲「The Adults Are Talking」を披露。2020年2月にニューハンプシャー大学で行われたバーニー・サンダース上院議員の政治集会へライブ出演した際、ニュー・アルバム『The New Abnormal』のリリースが正式にアナウンスされました。

全9曲が収録予定の本ニュー・アルバムには、レーベル〈Def Jam Recordings〉の共同設立者としても知られ、ヒップホップ・シーンをメジャーに広めた立役者の1人である、プロデューサー・Rick Rubin(リック・ルービン)が参加。2017年当時からバンドのセッションに参加していた模様で、本リード・シングル「At The Door」のプロデュースも担当しています。

そして、ジャケット・アートワークは、同じくNY出身の現代アーティスト・Jean-Michel Basquiat(ジャン=ミシェル・バスキア)の作品「バード・オン・マネー」が使用されているほか、80年代にアメリカで人気を集めたテレビアニメ・シリーズ「ヒーマンと超空の覇者たち」の影響を受けたMVも公開されています。現在、ヨーロッパならびにアメリカ・ツアーの開催が予定されているなか、来日公演にまつわる今後のアナウンスに期待が高まります。



(sic)boy, KM / (sic)’s sense

オルタナティブロックならびにヒップホップ・シーンを中心に注目を集めるラッパー・(sic)boyと、東京を拠点に活動しているトラックメイカー / プロデューサー・KMが注目の初共演。02/05(Wed)にリリースされたコラボ・EP『(sic)’s sense』の収録曲が、チャートにランクインされました。

2019年に公開されたインタビューによれば、小学6年生のときに聴いたL’Arc-en-Cielをきっかけに、My Chemical Romance(マイ・ケミカル・ロマンス)、Marilyn Manson(マリリン・マンソン)、Nirvana(ニルヴァーナ)など、さまざまなオルタナティブロックを愛聴しているという、(sic)boy。

高校3年生のころからトラップ・シーンの隆盛とともにラップに傾倒し、2018年に「Sid the Lynch」名義でSoundCloudにアップした1st EP『NEVERENDING??』を皮切りに、多くの楽曲を公開。2019年には、札幌出身のラッパー・Sleet Mageを客演に、釈迦坊主をプロデューサーに迎えたシングル「Hype’s」をリリースするなど、エモ・ラップの新鋭として注目を集めています。

本コラボ・EP『(sic)’s sense』には、リード・シングル「freezing night」「no.13 ghost」を含む全5曲が収録されており、トラックメイカー / プロデューサー・KMが全面プロデュース。block.fm「TCY Radio」(02/14放送回)に両者ともにゲスト出演した際、都内のイベントに出演していた(sic)boyにKMからコンタクトを取ったことで今回のコラボが始まったことを明かしており、さらにはコラボ・アルバムの年内リリースも予定されている模様です。

そして、03/04(Wed)WALL&WALL(表参道)には、本コラボ・EP『(sic)’s sense』のリリース・パーティーが開催。ゲストに、釈迦坊主、vividboooy、Only U、No Flower(kiLLa)などの出演が予定されており、お近くのリスナーはぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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