【トップ100・チャート】今週のピックアップ(03/01付)、Disclosure / Nao Yoshioka / Soccer Mommy / Tempalay

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Disclosure, Eko Roosevelt / Tondo

英サリー州ライゲート出身のエレクトロニック・デュオ、Disclosure(ディスクロージャー)。02/25(Tue)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2018年に連続リリースされた5曲を収録したEP『Moonlight』に次ぐ、およそ1年半ぶりの新作に。同年には、Friendly Fires(フレンドリー・ファイアーズ)「Heaven Let Me In」をプロデュースしたほか、当時リリースしていた自身のシングル「Ultimatum」が、第61回グラミー賞最優秀ダンス・レコーディング賞にノミネート。

2019年には、Khalid(カリード)「Talk」のプロデュースに加えて、メンバー・Guy Lawrence(ガイ・ローレンス)のソロ・ワークとして、Sam Smith(サム・スミス)とともに、Donna Summer(ドナ・サマー)「I Feel Love」のカバーを発表。2020年に入ってリリースされた、故 Mac Miller(マック・ミラー)幻のアルバム『Circles』の収録曲「Blue World」に加えて、Khalid(カリード)「Know Your Worth」のプロデュースを手がけるなど、多くのコラボが続いていました。

本ニュー・シングルは、カメルーン出身のピアニスト / シンガー・Eko Roosevelt(エコ・ルーズヴェルト)が、2019年にリリースした楽曲「Tondoho Mba」をサンプリング。Disclosure(ディスクロージャー)本人のツイートによれば、過去数年に渡ってアフリカン・ミュージックを探求してきたことを明かしており、デュオの現在のモードが反映されている模様です。

そして、02/24(Mon)からのニュー・シングル5日間連続リリースを経て、現在は5曲入りのEP『Ecstacy』として公開。それぞれのサンプリング元としては、1曲目「Ecstacy」では、70年代半ばに活躍した米ファンクバンド・Aquarian Dream(アクエリアン・ドリーム)の「Fantasy」(1978年)。2曲目「Tondo」は先述の通り。

3曲目「Expressing What Matters」は、AORシーンを代表するシンガー・Boz Scaggs(ボズ・スキャッグス)の「Lowdown」(1976年)。4曲目「Etran」は、ニジェール出身のバンド・Etran Finatawa(エトラン・フィナタワ)の「Heeme」(2006年)。

ラスト5曲目「Get Close」では、SnoopDogg(スヌープ・ドッグ)をサンプリングしている模様です(楽曲不明)。再び、数週間以内に新たなリリースを控えていることを示唆していることから、今後のアナウンスに期待が高まります。



Nao Yoshioka, Kiah Victoria / Loyalty

大阪府出身、現在はニューヨークを拠点に活動しているソウルシンガー・Nao Yoshioka。02/14(Fri)にシングル・カットされた楽曲が、チャートにランクインされました。

2009年に単身渡米し、ニューヨークを拠点に活動するなか、2011年にアポロシアターで開催されたプロへの登竜門的イベント「アマチュアナイト」で準優勝を獲得。同年には、全米最大級のゴスペル・フェスティバル「McDonald’s Gospelfest」(マクドナルド・ゴスペルフェスト)女性ソロ・ボーカル部門のオーディションで4万人のなかからファイナリストに初選出されるなど、大きな注目を集めることに。

帰国後、リアルミュージック専門レーベル〈Sweet Soul Records〉エグゼクティブプロデューサー・山内直己に見出され、2013年にデビュー・アルバム『The Light』を発表。2015年には全米デビュー作となるメジャー1stアルバム『Rising』をリリースし、2016年に米メリーランド州コロンビアで開催された「Capital Jazz Fest」では、2万人規模のステージでパフォーマンスを披露。2018年よりニューヨークに再び活動拠点を移し、2019年にアメリカ最大手のソウルミュージック・メディア「SoulTracks」年間アワードで「最優秀女性ボーカリスト」の1人にノミネートされるなど、ボーダーレスな活躍が続いています。

本シングル「Loyalty」は、2019年8月にリリースした4thアルバム『Undeniable』からのシングル・カットであり、米ブルックリンを拠点に活動しているシンガー・Kiah Victoria(キーア・ヴィクトリア)をフィーチャーしたナンバー。Nao Yoshioka本人のコメントによれば、大切な人への一途な想い(忠誠心)を歌ったラブソングとのことで、先日から公開されているリリックビデオは、自立した2人を象徴している「キング」と「クイーン」がお互いの勝利に向けて一緒に歩んでいく歌詞のストーリーをもとに制作した模様。加えて、ジャケット・アートワークは実姉かつアートディレクター・Seiko Yoshiokaが担当しています。

そして今年4月には、福岡、大阪、北海道、渋谷の4都市を巡るライブ・ツアー「Nao Yoshioka World Tour 2020 – Loyalty – 」が開催予定(03/01時点)。オフィシャルサイトで最新情報を確認しつつ、お近くのリスナーはぜひチェックを。



Soccer Mommy / bloodstream

米テネシー州ナッシュビル出身のシンガーソングライター・Sophia Regina Allison(ソフィー・レジーナ・アリソン)によるソロ・プロジェクト、Soccer Mommy(サッカー・マミー)。02/28(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『color theory』の収録曲が、チャートにランクインされました。

2015年のニューヨーク大学に在学していた当時、Bandcampを通じて宅録音源を公開し始めたことから音楽活動が本格化。ライブ活動を始めてまもなく、2016年にレーベル〈Orchid Tapes〉より1stインディー・アルバム『For Young Hearts』をリリース。その後、レーベル〈Fat Possum Records〉とサインし、大学中退後、2017年にナッシュビルへ活動拠点を移すことに。同年の2ndインディー・アルバム『Collection』を経て、2018年にリリースしたメジャー・デビューアルバム『Clean』が多くのアルバム・オブ・ザ・イヤーのリストに選ばれることに。 Paramore(パラモア)、Foster the People(フォスター・ザ・ピープル)、Vampire Weekend(ヴァンパイア・ウィークエンド)、Wilco(ウィルコ)などとのライブ共演も話題になり、国内外で大きな注目を集めています。

前作『Clean』から、およそ2年ぶりの新作となった本ニュー・アルバム『color theory』。リード・シングル「​circle the drain」「yellow is the color of her eyes」「​lucy」などを含む全10曲が収録されており、今年1月にニューヨークタイムズで公開されたインタビューによれば、収録曲はそれぞれ異なる意味を持つ3つの色に分けられる模様。序盤4曲は、悲しみ、憂鬱、失恋の青。中盤3曲は、妄想と病気、精神的かつ肉体的な黄色。終盤3曲は、死の灰色という「色彩理論」をテーマにそれぞれ制作しており、パーソナルなトラウマや苦しみの体験からの視点が取り入れられているとのことです。

そして先日から、リード・シングル「​circle the drain」「yellow is the color of her eyes」「​lucy」に加えて、オープナー・トラック「bloodstream」のMVが公開。2019年の初来日公演に次ぐ、さらなる来日のアナウンスにも期待が高まります。



Tempalay / 大東京万博

東京を拠点に活動しているロック・バンド、Tempalay。02/26(Wed)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年6月にリリースされた3rdアルバム『21世紀より愛をこめて』以来となる、およそ9ヶ月ぶりの新作に。同年には、バンド初のドラマタイアップとして、テレビ東京系土曜ドラマ25『サ道』エンディングテーマに「そなちね」が起用されたほか、全国12都市を巡るライブツアーやクリエイティブ・レーベル〈PERIMETRON〉とのスペシャルライブセット(沖縄)などが話題に。

また、メンバーのソロ活動では、John Natsuki(Dr)が5曲入りEP『Theatre of Strange』やシングル「化けの皮」「get down JESUS」をリリースし、10代からの友人であるプロデューサー / ラッパー・Kaz Skellingtonとの共演が続くなか、03/04(Wed)には1stアルバム『脱皮』が公開予定。

加えて、AAAMYYY(Cho, Syn)は1stフル・アルバム『BODY』をリリースし、TSUBAME(TOKYO HEALTH CLUB)、踊Foot Works、Mega Shinnosuke、Opus Inn、yonkey、BREIMEN、Shin Sakiura、などの楽曲にフィーチャー。SUUMO(スーモ)特別映像に楽曲「HOME」を書き下ろしたほか、カルチャーメディア「CINRA.NET」でNetflixコラムの連載がスタートするなど、ともに幅広い活躍が続いています。

本ニュー・シングル「大東京万博」は、二胡奏者・吉田悠樹が参加しており、Shu Sasaki(PERIMETRON)がディレクションを務めたMVには、福岡県太宰府市の踊りの団体「太宰府まほろば衆」のメンバーが出演。仮面を被った小原稜斗を「大覚」に祭り上げる演出や、中盤にある「ラッセーラ」という掛け声、芸能山城組をモチーフとしたプロダクションなど、大友克洋の「AKIRA」からのインスパイアを感じさせる映像が展開されています。

また先日、今年3月から開催予定だった東名阪ワンマンツアー「TOUR2020」について、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために、大阪、名古屋公演の開催延期を発表。今後の予定については、オフィシャルサイトで最新情報の確認を。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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