【トップ100・チャート】今週のピックアップ(03/08付)、Lil Baby / SIRUP / Megan Thee Stallion / yonkey

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Lil Baby / Heatin Up (feat. Gunna)

米ジョージア州アトランタ出身のラッパー、Lil Baby(リル・ベイビー)。02/28(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『My Turn』の収録曲が、チャートにランクインされました。

高校中退後、2014年から麻薬所持で懲役2年の刑務所生活を送るなか、レーベル〈Quality Control〉を率いる、Coach K(コーチ・K)、Pierre “Pee” Thomas(ピエール・”ピー”・トーマス)から才能を見出されたことで、出所後からラッパーとしてのキャリアが本格化。ラッパー・Marlo(マルロ)や、アトランタの同じ地域の幼馴染みである、Young Thug(ヤング・サグ)などから多大なサポートを受け、2017年には『Perfect Timing』を皮切りに計4本のミックステープを公開。

2018年にリリースした、デビュー・アルバム『Harder Than Ever』ならびに、盟友・Gunna(ガンナ)とのコラボ・ミックステープ『Drip Harder』が大きな話題となるなか、同年に公開したミックステープ『Street Gossip』が、リード・シングルなしにも関わらず全米アルバム・チャート初登場2位を記録。わずか1-2年ながらアトランタのネクスト・スターとして人気を確立しています。

本ニュー・アルバム『My Turn』には、リード・シングル「Woah」「Sum 2 Prove」を含む全20曲が収録されており、ゲストとして、Gunna(ガンナ)、42 Dugg(42・ダグ)、Future(フューチャー)、Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)、Lil Wayne(リル・ウェイン)、Moneybagg Yo(マネーバッグ・ヨー)、Young Thug(ヤング・サグ)、Rylo Rodriguez(ライロ・ロドリゲス)などをフィーチャー。ニューヨークタイムズで公開されているインタビューで、前作『Street Gossip』から1年間リリースが空いたことを踏まえて「今の俺は全く違う、全てが変化した」ことをコメントしています。

そして先日、アトランタにある母校(ブッカー・T・ワシントン高校)に約15万ドルを寄付し、本ニュー・アルバム『My Turn』のタイトルを冠した新たな奨学金を設立したことでも話題に。今後の活動にさらなる注目が集まります。



SIRUP / Why Can’t

大阪府出身のシンガーソングライター、SIRUP。03/25(Wed)にリリースされる注目のニュー・EP『CIY』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年5月にリリースされた1stフル・アルバム『FEEL GOOD』に次ぐ、およそ10ヶ月ぶりの新作に。同年には、キャリア初となった全国ツアーや各種イベント出演を展開し、Tom Misch(トム・ミッシュ)大阪公演のサポート・アクトを務めたほか、台北での初海外公演、Zeppでの初ワンマン公演「channel 01」(東京・大阪)を開催。その間、配信シングル「Light」をリリースしたほか、Shin Sakiura、Kenichiro Nishihara、ANIMAL HACK、DJ HASEBE、MONKEY MAJIK、showmore、BASI(韻シスト)、WILYWNKA、GANMI、など多くのアーティストとのコラボ楽曲を公開。

また、自身が所属するコレクティブ・Soulflexでは2つのEP『Collected 1』『Collected 2』を発表。今年2月にリリースされたニュー・アルバム、BIM『NOT BUSY』の収録曲「Runnin’ feat. kZm, SIRUP」にも参加するなど、幅広い活躍が続いています。

本ニュー・EP『CIY』のタイトルは「Choice is Yours」の略で「愛をどう使うかが人生において最大の鍵」であることがテーマの模様。各収録曲について、Mori ZentaroとShin Sakiuraがタッグを組んだ「Why Can’t」、STUTSと井上惇志(showmore)がサウンド・プロデュースしたトラックで愛の葛藤を歌ったという「Need You Bad」、ロンドン出身のDJ / プロデューサー・Joe Hertz(ジョー・ハーツ)が手がけた「MAIGO feat. Joe Hertz」、昨年のZepp公演でアンコール披露された「Ready For You」、プロデューサー・Tepppeiによる「Pool」リミックスなどを含む、全7曲が予定されています。

そしてジャケット・アートワークについて、アート・ディレクション:YAR(ヤール)、アートワーク:Mana Morimoto、フォトグラフィ:toki、スタイリスト:TEPPEI、ヘアスタイル:TAKAIが、それぞれ担当。リード・シングル「Why Can’t」のMV公開予告がされているほか(03/08時点)、今年9月から開催予定の全国ツアー「Playlist TOUR 2020」のチケット先行受付が開始。ぜひチェックを。



Megan Thee Stallion / Captain Hook

米テキサス州ヒューストン出身のラッパー / シンガーソングライター、Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン)。03/06(Fri)にリリースされた待望のニュー・EP『Suga』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年5月にリリースされたミックステープ『Fever』に次ぐ、約10ヶ月ぶりの新作に。活動当初から、テキサス・サザン大学で医療経営を学ぶ学生としても知られるなか、同年には、米ヒップホップ誌「XXL」がアップカミングな若手ラッパーをセレクトする恒例企画「Freshman Class」の1人に選出。その後、Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)、Ty Dolla Sign(タイ・ダラー・サイン)をフィーチャーし自身のキャッチフレーズを冠したサマー・アンセム「Hot Girl Summer」が、全米シングル・チャート11位のバイラル・ヒットを記録。

今年に入って映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」サウンドトラックとして、Normani(ノーマニ)とのコラボ・シングル「Diamonds」をリリースしたほか、Phony Ppl(フォニー・ピープル)との「Tiny Desk Concert」共演パフォーマンスやコラボ・シングル「Fkn Around」が話題になるなど、全米中心に大きな注目を集めています。

そんななか、ニュー・EP『Suga』のリリース直前から、所属レーベルの1つである〈1501 Certified Entertainment〉との契約問題に直面。インスタグラム・ストーリーを通じて、初期に結んだ契約内容についての再交渉が拒否された結果、同レーベルから本作のリリースが妨げられる事態があったことを表明。本作の公開を巡って、同レーベルは彼女に契約違反を申し立てていたなか、テキサス地方裁判所から彼女に一時的な許可が与えられたことで、今回のリリースが実現された模様です。

インタビューを通じて、2019年に病死した実母の誕生日(05/02)に向けて現在ニュー・アルバムを制作していることを明かしており、今後の活動状況を鑑みて、ファンのために本作を残したとのこと。かねてから他レーベル〈300 Entertainment〉や〈Roc Nation〉に所属していることから、現在は〈1501 Certified Entertainment〉との契約終了を求める訴訟を起こしており、多くのアーティストが契約問題に悩まされる昨今、さらなる続報が待たれます。



yonkey, Ace Hashimoto / Haunter

1997年生まれのプロデューサー / トラックメイカー、yonkey。02/19(Wed)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

2歳からクラシックピアノを習い、高校時代にUVERworldの武道館ライブを観たことをきっかけに、2014年に幼馴染みとともにバンド「Klang Ruler」を結成。バンドのフロントマンとして自主イベント「Magnet」を展開するなか、kojikoji、新しい学校のリーダーズ、Foods、sooogood!など、同世代のアーティストをフィーチャーしたカバー企画「Midnight Session」を、YouTubeに定期公開。

また、Skrillex(スクリレックス)の影響で18歳からトラックメイキングを始め、川崎市出身のラッパー・Snozzz、ヒップホップクルー・OGFなどのプロデュースを担当。2018年に開催された「ASOBISYSTEM THE AUDITION 2018」で「LINE RECORDS賞」を受賞し、2019年7月にレーベル〈LINE RECORDS〉を通じてデビュー・シングル「ダウナーラブ(feat. AAAMYYY)」をリリースするなど、マルチな活躍が続いています。

本ニュー・シングル「Haunter」には、かつて、Brandun DeShay(ブランダン・ デシャイ)としてヒップホップ・コレクティヴ〈Odd Future〉に所属し、親日家としても知られる米シカゴ出身のラッパー・Ace Hashimoto(エース・橋本)をフィーチャー。先日から公開されているインタビューによれば、2019年にリリースされた、RhymeTube「ALL 4 U (feat. Ace Hashimoto)」で存在を知り、共通の知人であるフランス人プロデューサー・Moe Shop(モエ・ショップ)を通じてオファーした模様。Ace Hashimoto(エース・橋本)がリリックとメロディー、yonkeyがトラックをメインに担当し、ローファイ・ヒップホップのアナログサウンドや、80-90年代のアニメーションからインスピレーションを受けて作曲したとのことです。

そして先日からリリック・ビデオが公開されており、ビデオグラファー・naoeikkaが制作、阿部将之(LICHT-ER)が照明を担当し、仙台市出身のモデル・岡本ゆい、が出演しています。今後さまざまなシンガーやラッパーとのコラボを考えているとのことで、引き続き注目が集まります。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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