【トップ100・チャート】今週のピックアップ(05/03付)、James Blake / millennium parade / Megan Thee Stallion, Beyoncé / どんぐりず

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



James Blake / You’re Too Precious

ロンドン出身のシンガーソングライター / プロデューサー、James Blake(ジェイムス・ブレイク)。04/24(Fri)にリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年にリリースした4thアルバム『Assume Form』以来となる、およそ1年3ヶ月ぶりの新作に。近年は、Frank Ocean(フランク・オーシャン)、Beyoncé(ビヨンセ)、JAY-Z(ジェイ・Z)、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)、Travis Scott(トラヴィス・スコット)などの楽曲プロデュースが続き、自身の楽曲でも、Metro Boomin(メトロ・ブーミン)、André3000(アンドレ3000)をフィーチャーするなど、ヒップホップ・シーンとの繋がりが深いことで知られるように。2019年には、Bon Iver(ボニー・ベア)のアルバム『i,i』を一部プロデュースし、今年3月にリリースされ話題となった、Jay Electronica(ジェイ・エレクトロニカ)のデビュー・アルバム『A Written Testimony』にゲスト参加。

また、自身のアルバム『Assume Form』に参加した新鋭ミュージシャン・Khushi(クシー)のリミックス・シングル「This Is, Pt. I (James Blake Remix)」を手がけ、今年1月にリリースされたアルバム『Strange Seasons』でミックスを担当するなど、多くのコラボが続いていました。

そんななか、Mount Kimbie(マウント・キンビー)のメンバー・Dominic Maker(ドミニク・メイカー)と共作し、先日配信した自身のインスタグラム・ライブでスニペットを公開していた、本ニュー・シングル『You’re Too Precious』。2019年の時点で、次曲が「誰かの負荷を少し軽くして、ただその人を愛すること」をテーマとしたラブ・ソングであることを明かしていたほか、リリース直後のインタビューでは「ロックダウンディナーにちょうどいいかもしれません」(一部抜粋)とコメント。以前からプライベートで女優・Jameela Jamil(ジャミーラ・ジャミル)との交際が続いていることでも知られており、長い期間を過ごした大切なパートナーを守りたいといった旨のメッセージからも、コロナ禍のロックダウンによる影響で社会的孤立が進む現状に向けてリリースしたことが伺えます。

またリリース当日から、ジャケット・アートワークに描かれているキャラクターをモチーフにしたアニメーションMVも公開。さまざまな楽曲カバーも話題となった過去のインスタグラム・ライブも複数アーカイブされており、未聴のリスナーは自宅でぜひチェックを。



millennium parade / Fly with me

常田大希(King Gnu)を中心にさまざまなクリエイターが参加する音楽集団、millennium parade。04/22(Wed)にリリースされたニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

2016年に「Daiki Tsuneta Millennium Parade」(DTMP)名義でリリースされたアルバム『http://』を経て、2019年4月より現名義で再始動した、millennium parade。これまで行ったライブでは、佐々木集(PERIMETRON)、Osrin(PERIMETRON)、Cota Mori(DWS)、ermhoi(Black Boboi)、新井和輝(King Gnu)、江﨑文武(WONK)、MELRAW、石若駿、勢喜遊(King Gnu)などのバンド・メンバーに加えて、Yuhei Kanbe(PERIMETRON)、比嘉了(Backspace Productions Inc.)、Kezzardrix(INT)といったCGクリエイターおよびビジュアル・アーティスト / プログラマーが参加しており、ジャンルレスなサウンドと先鋭的な3D映像による「トーキョー・カオティック」(世界から見た東京の音)の世界観が話題に。

これまでにシングル「Veil」「Plankton」「Stay!!!」「lost and found」を配信リリースしているほか、2019年末に東阪ライブツアー「millennium parade Live 2019」を開催。同年11月には、渋谷パルコ内にある「DIOR MEN’S POP-UP STORE」で販売されたカプセル・コレクション「DIOR and RIMOWA」のムービーをクリエイティブ・レーベル〈PERIMETRON〉と制作するなど、独自の活動が続いています。

本ニュー・シングル「Fly with me」は、士郎正宗による近未来SFの金字塔「攻殻機動隊」のオリジナルアニメ・シリーズ最新作として、今年4月からNetflixで全世界独占配信がスタートしている「攻殻機動隊 SAC_2045」のオープニングテーマとして起用されており、2019年5月に開催されたローンチライブ「millennium parade” Launch Party!!!」の1曲目として初披露された楽曲。常田は、アニメのオフィシャルサイトに「攻殻機動隊の主題歌を作って欲しいというオファーを頂いた時、身体中の血が湧き上がったのを今でも覚えている。なぜなら俺たちがmillennium paradeで作ろうとしている世界観は攻殻機動隊から多大なる影響を受けているから。」(一部抜粋)というコメントを寄せているほか、他のインタビューで「『Fly with me』は、『SAC_2045』の主題歌であると同時に俺たち自身のテーマソングでもある。2020年は新しいmillennium paradeを見せていこうと動いていて、『Fly with me』はそのスタートとなる曲。」(一部抜粋)と述べており、親和性の高いコラボであることが伺えます。

そして、同時リリースされた「millennium parade × ghost in the shell: SAC_2045」名義のBサイドには、ハリウッド実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017年)テーマソングのリミックスも手がけたDJ / プロデューサー、Steve Aoki(スティーヴ・アオキ)による「Fly with me – Steve Aoki Neon Future Remix」が収録。さらに「攻殻機動隊2045製作委員会」協力のもと、millennium parade初のモーションキャプチャーの撮影を取り入れたフルCGのMVも公開されています。未聴のリスナーは自宅でぜひチェックを。



Megan Thee Stallion / Savage (Remix) [feat. Beyoncé]

米テキサス州ヒューストン出身のラッパー / シンガーソングライター、Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン)。04/29(Wed)にリリースされた話題のリミックス・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・バージョンは、03/06(Fri)にリリースされているニュー・EP『Suga』に収録されている人気曲であり、TikTokを中心に広がっているダンス・チャレンジ「#SavageChallenge」が話題のバイラルヒット・チューン。きっかけとなったのは、TikTokユーザー・Keara Wilson(ケアラ・ウィルソン)が、03/12(Tue)から連続投稿していたダンス・チャレンジ動画。03/16(Mon)に、Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン)本人がメンションしたことで一気に火がつき、Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)、Jennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)、Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)と、Hailey Bieber(ヘイリー・ビーバー)夫妻など多くのトップセレブやインフルエンサーがダンス・チャレンジに参加し、オリジナル・バージョンが全米シングル・チャート14位を記録(04/14時点)するまでに広がりを見せていました。

本リミックス・シングル「Savage (Remix) [feat. Beyoncé]」は、2019年の大晦日に、Beyoncé(ビヨンセ)宅で開催されたパーティーで初対面を果たした両者による初のコラボ。そのときの様子について「気を失いそうだったけど、なんとか冷静さを保った」と語るほど、Beyoncé(ビヨンセ)の大ファンであることを以前から公言しており、ともに米テキサス州ヒューストン出身という共通点がある間柄。今回の楽曲収益は、新型コロナウイルスの影響を受けている地元・ヒューストンで救済活動をしている非営利団体「Bread of Life, Inc.」に寄付することを表明しており、Beyoncé(ビヨンセ)の慈善団体「BeyGOOD」を通じて支援される模様。加えて「BeyGOOD」では、ジャック・ドーシー(Twitter CEO)が設立した慈善基金「Start Small」と協力して、コロナ禍で仕事する人々のメンタルヘルスおよびパーソナルウェルネスなどのサポート支援のために、合計600万ドル(約6.5億円)をローカル団体に寄付していました。

またリリース当日から、本リミックス・シングルのオーディオMVも公開。未聴のリスナーは自宅でぜひチェックを。



どんぐりず / jumbo

群馬県桐生市出身のヒップホップ・ユニット、どんぐりず。04/22(Wed)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

ともに1998年生まれの幼なじみという、チョモランマ、森の2人で構成され、「確かな信頼、安心の実績」を理念に音楽の力で世界を平和にすることを目指して活動している、どんぐりず。2012年の結成当初は、チョモランマが弾くアコースティックギターと森のボーカルによる弾き語りユニットとして始動し、2014年にYouTubeで公開したマキシマムザホルモン「ぶっ生き返す!!」カバーや、その後のさまざまなオリジナル楽曲が、パフォーマンスのクオリティとユーモアセンスの高さが生むギャップで徐々に話題に(インタビューによれば「音楽とユーモア」という点において、クレイジーキャッツに影響を受けたとのこと)。

2015年には1stアルバム『世界平和』をリリースし、2016年には4人組バンドとして1年ほど活動したのち、現体制となってからDTMを用いた作曲が本格化することに。完全自主制作のMVとともに「こっから」「わっしょい!」「Like a magic」などを公開し、2018年元日に2ndアルバム『』をリリース。2019年からストリーミング配信を開始し、同年にリリースしたシングル「powerful passion」が話題となるなか、今年3月のチョモランマの誕生日には最後の自主制作アルバムとして『baobab』を公開していました。

そんななか、森の誕生日にリリースした本ニュー・シングル「jumbo」について、チョモランマは「安易かもしれないけれど、jumboというタイトルは俺たちの未来なんだ。俺たちのスケールはどんどんデカくなってる」とコメント。今回のリリースで、ビクターエンタテインメント内に新たに設立されたレーベル〈CONNECTUNE〉からデビュー決定したほか、ビクターエンタテインメントとクリエイティブマンプロダクションの共同サポートで、クリエイティブマンプロダクションが立ち上げた〈SPACE ODD MANAGEMENT〉第1弾アーティストになることが発表されており、今後さらなる飛躍が期待されます。

そしてリリース当日にはメンバー2人の地元である群馬県桐生市で撮影されたMVをアップしているほか、04/25(Sun)19:00から生配信された(?)番組「どんぐりラボライフ」が「イメージダウン」というタイトルとして1週間限定(05/01まで)公開。未聴のリスナーは自宅でぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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