【トップ100・チャート】今週のピックアップ(05/31付)、ROSALÍA / eill / 박혜진 Park Hye Jin / betcover!!

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



ROSALÍA / TKN (feat. Travis Scott)

スペイン・バルセロナ出身のシンガーソングライター、ROSALÍA(ロザリア)。05/28(Thu)にリリースされた話題のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

スペインの伝統芸能・フラメンコをラテン・ポップにアップデートさせた2ndアルバム『El mal querer』(2018年)が、第62回グラミー賞(最優秀ラテン・ロック、アーバン、オルタナティヴ・アルバム賞)を受賞したことで、世界的なポップ・スターとして一躍注目を集めている、ROSALÍA(ロザリア)。

2019年にリリースした自身のシングル「Aute Cuture」「Milionària」に加えて、 J Balvin(J.バルヴィン)、El Guincho(エル・グインチョ)とのコラボ・シングル「Con Altura」や、Ozuna(オズナ)とのコラボ・シングル「Yo x Ti, Tu x Mi」のいずれもが、スペインのシングル・チャートで1位を獲得。また同年には、James Blake(ジェイムス・ブレイク)のアルバム『Assume Form』や、世界的テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のコンピレーション・アルバム『For the Throne: Music Inspired by the HBO Series』に参加したほか、Travis Scott(トラヴィス・スコット)率いるレーベル〈Cactus Jack〉によるコンピレーション・アルバム『JackBoys』の収録曲「Highest in the Room (Remix)」に、 Lil Baby(リル・ベイビー)とともにフィーチャーされるなど、メインストリームを中心にボーダレスな活躍が続いています。

そんななか前述した「Highest in the Room (Remix)」での共演以来、Travis Scott(トラヴィス・スコット)と2回目のコラボを果たした、本ニュー・シングル「TKN」。プロデューサーには、Sky Rompiendo(スカイ・ロンピエンド)、Tainy(タイニー)、El Guincho(エル・グインチョ)など、レゲトン・シーンのトップ・プロデューサーたちを迎えており、タイトル「TKN」は、人気アクションゲーム・シリーズ「鉄拳」の略称とされています。リリックMVでは、コラボする2人がギャングの夫婦役を演じており、シチリア・マフィアにおける「血の掟」(Omertà)やアルゼンチン出身の映画監督・Gaspar Noé(ギャスパー・ノエ)を引用しながら、Travis Scott(トラヴィス・スコット)にとって初となるスペイン語でのラップが披露されています。

そして現在3枚目のニュー・アルバム制作に取り組んでいることを明かしているほか、Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)とのコラボレーションが完成に近づいていること、今年6月にリリースが予定されている、Arca(アルカ)のニュー・アルバム『KiCk i』への一部参加で大きな注目が集まっており、今後の活動とあわせてぜひチェックを。



eill / FAKE LOVE

東京都出身のシンガーソングライター、eill(エイル)。05/20(Wed)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年11月にリリースしたデビュー・アルバム『SPOTLIGHT』に次ぐ、およそ半年ぶりの新曲に。同年には、キャリア初となるワンマン・ツアー「BLUE ROSE 2019」を東名阪で開催したほか「LOCAL GREEN ROOM FESTIVAL」「りんご音楽祭2019」を含むイベントにも幅広く出演。また、韓国発のガールズグループ・EXID(イェクスアイディ)「Bad Girl For You」(2019年)や、NEWS「STAY WITH ME」(2020年)の作詞・作曲を手がけ、中国系オーストラリア人の人気YouTuber・Wengie(ウェンジー)のシングル「TALK TALK (Japanese Version)」にフィーチャーされたほか、m-floが再始動させている「loves」プロジェクトの第1弾シングル「tell me tell me」に、向井太一、Sik-Kとともに参加するなど、多くのコラボが続いていました。

本ニュー・シングル「FAKE LOVE」について、eill本人の「私を振ったあの人はきっと後悔する。失恋した、悲しみをパワーにかえて、強く堂々とした新しい私に。悔しいことがあった時や、なにかを成し遂げたい時など、感情が爆発する瞬間に寄り添いたい曲です!」というコメントから、失恋したひとへのエンパワーメント・ソングとなる1曲に。また共同プロデューサーとして、前作『SPOTLIGHT』の一部収録曲を作曲したミュージシャン・宮田’レフティ’リョウを迎えており、マスタリングには数々のヒット・ソングを手がけた世界的エンジニア・Randy Merrill(ランディ・メリル)が担当しています。

そしてリリース当日から、加藤秀仁(Hidehito Kato)が監督を務めたMVが公開されているほか、先日からMV撮影の舞台裏を収めたメイキングビデオも公開。さらに、MVのお気に入りYouTubeサムネイルを選ぶ投票企画がスタートしており、5種類のサムネイルから1番人気のものをファンからの投票で決定するとのこと(投票期限:06/04 23:59まで)。気になるリスナーは、あわせてチェックを。



박혜진 Park Hye Jin / Like this

韓国・ソウル出身、米ロサンゼルスを拠点に活動しているシンガー / ラッパー / DJ / プロデューサー、박혜진 Park Hye Jin(パク・へジン)。06/26(Fri)にリリースされる待望のニュー・EP『How can I』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

2018年の活動当初から、ソウル(梨泰院)の人気ベニュー「Pistil Dance Club」のレジデントDJや、オンライン・ラジオステーション「Seoul Community Radio」へのレギュラー出演で注目を集め、同年12月にレーベル〈clipp.art〉を通じてリリースしたデビュー・EP『IF U WANT IT』が大きな話題に。なかでも、ハウス、ヒップホップ、テクノ由来のアンダーグラウンドな4つ打ち、英語と韓国語を交えたボーカルが響き渡る収録曲「I DO N’T CARE」がボーダレスに聴かれ、2019年から、独ベルリンの「Berghain / Panorama Bar」や、イビサ島にある「DC10」などのナイトクラブ、香港で開催された「Sónar Hong Kong 2019」や、スペイン・バルセロナで毎年開催される「Primavera Sound」を筆頭に、欧米中心とした多くのイベントにDJ出演。また、英ロンドンにあるベニュー「The Cause」で開催されたオールナイトイベントで、Jamie xx(ジェイミー・エックス・エックス)と共演したほか、米ニューヨークを拠点とするプロデューサー / DJ、Baltra(バルトラ)のデビュー・アルバム『Ted』にも一部ボーカル参加するなど、多方面での活躍が続いています。

レーベル〈Ninja Tune〉を通じてリリース予定のニュー・EP『How can I』には、本リード・シングル「Like this」を含む全6曲が収録予定となっており、2019年に彼女が初めて旅したという、ヨーロッパ、北米、オーストラリアのトランジットの合間に多く制作されたとのこと。EPのリリースに際して「明日死ぬかどうかは誰にもわからないけど、もしそうなってもこれをリリースできたし、幸せに死ねる。今まで待っていてくれてありがとう。」とコメントを寄せており、およそ1年半ぶりに発表する自信作であることが伺えます。

そして先日から、本リード・シングル「Like this」のMVが公開されており、屋内外さまざまな場所にてスマートフォンで撮影された彼女のダンス・ムービーがスタイリッシュに展開。未聴のリスナーは、あわせてぜひチェックを。



betcover!! / Love and Destroy

東京都多摩地区出身のシンガーソングライター・ヤナセジロウによるソロ・プロジェクト、betcover!!。07/01(Wed)にリリースされる注目のニュー・アルバム『告白』からのリード・シングルが、チャートにランクインされました。

当時16歳で、2016年に開催されたコンテスト「RO69JACK」で優勝を飾ると、高校中退後の2017年末に1st EP『high school !! ep.』を、2018年には2nd EP『サンダーボルトチェンソー』をリリース。同年には、両A面シングル「海豚少年/ゆめみちゃった」を配信限定でリリースしたほか、サニーデイ・サービス『the SEA』の収録曲「熱帯低気圧 (betcover!! Remix)」や、Sawagi「Boogieman – betcover!! vocal mix」を手がけたことでも話題に。2019年3月に初の単独公演「襲来!ジャングルビート’19」を開催すると、同年7月にレーベル〈avex/cutting edge〉を通じて1stアルバム『中学生』をリリースし、それまでの活動の到達点となる作品として知られるように。さらに今年に入って、クリープハイプによるリミックス企画の一環として制作した「愛す (betcover!! Remix)」が各方面から評判を呼ぶなど、独自の活動が続いています。

今年7月にリリースされるニュー・アルバム『告白』について、4月から公開されているリード・シングル「NOBORU」を含む全10曲が収録予定となっており、悲しさや絶望をも愛と音楽で乗り越えようとする力強いアルバムになっている模様。なかでも本リード・シングル「Love and Destroy」は、現在ロンドンを拠点に活動しているプロデューサー・小袋成彬を迎えて制作しており、betcover!!オフィシャルアカウントのツイートでは「Love and Destroy そのまま愛と破壊ですが、愛にも破壊にも様々な思いと受け方があります。僕はこういう音楽や体験からそれぞれの意味を考察しています。」とコメントしています。

そして、リード・シングル「Love and Destroy」のリリースにあわせて、映像作家・吉岡美樹がアニメーションを手がけたMVならびに、制作にインスピレーションを与えた楽曲などがまとめられたプレイリスト「Love and Destroy inspo」が現在公開されています。あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

Link:
TYPICA TOP100
TYPICA TOP100(グローバル)