【トップ100・チャート】今週のピックアップ(07/19付)、Juice WRLD / AAAMYYY / Lianne La Havas / HIMI

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Juice WRLD / Life’s A Mess (feat. Halsey)

昨年、12/08(Sun)にオキシコドンとコデインの過剰摂取により21歳の若さで逝去してしまった、米イリノイ州シカゴ出身のラッパー / シンガーソングライター、Juice WRLD(ジュース・ワールド)。07/10(Fri)にリリースされた、逝去後初のニュー・アルバム『Legends Never Die』の収録曲が、チャートに多数ランクインされました。

2017年当時、SoundCloudで発表した代表曲「Lucid Dreams」や、人気ヒップホップ・プラットフォーム「Lyrical Lemonade」によるフックアップ、2019年にリリースした2ndアルバム『Death Race for Love』の全米チャート初登場1位など、エモ・ラップを象徴する存在として現在も人気を集める、Juice WRLD(ジュース・ワールド)。今年1月にリリースされた、Eminem(エミネム)「Godzilla (feat. Juice WRLD)」が、逝去後初の楽曲となったことを皮切りに、G Herbo(G・ハーボ)、Polo G(ポロ・G)、YNW Melly(YNW・メリー)との新曲もそれぞれ話題に。

また遺された未発表曲は2000曲ほど存在することが知られているなか、今年4月には、逝去後にリリースされる最初のシングル「Righteous」を発表。続けて、Trippie Redd(トリッピー・レッド)をフィーチャーしたシングル「Tell Me U Luv Me」や、かねてから兄弟のように親しかったという、The Kid Laroi(キッド・ラロイ)とのコラボ・シングル「Go」などが発表され、07/06(Mon)に各SNSのオフィシャル・アカウントを通じて、本ニュー・アルバム『Legends Never Die』のリリースをアナウンス。ジャケット・アートワークとともに「この15曲のコレクションが、彼が制作していた音楽を象徴していると感じます。このアルバムは、彼の楽曲制作に深く影響を及ぼしたコラボレーターたちに光を当てています。」(一部抜粋)という声明文も掲載され、4日後に正式リリースされました。

およそ1年半ぶりのニュー・アルバムとなった『Legends Never Die』には、今年4月から順次公開されていたシングル「Righteous」「Tell Me U Luv Me」「Life’s a Mess」「Come & Go」を含む、全21曲が収録。ゲストには先述した、Polo G(ポロ・G)、Trippie Redd(トリッピー・レッド)、The Kid Laroi(キッド・ラロイ)などに加えて、Halsey(ホールジー)、Marshmello(マシュメロ)をフィーチャーしているほか、プロデューサーとして代表曲「Lucid Dreams」を手がけた、Nick Mira(ニック・ミラ)を筆頭に、Rick Rubin(リック・ルービン)、Skrillex(スクリレックス)、Take a Daytrip(テイク・ア・デイトリップ)なども多数参加しています。

そしてリリースから数々の記録を打ち立てており、全世界のSpotifyでの1日の総再生回数7460万回を突破する、現時点で今年最も多く初日再生されたアルバムとなり、Drake(ドレイク)『Scorpion』(2018年)、Post Malone(ポスト・マローン)『Beerbongs&Bentley』(2018年)に次ぐ歴代3位の記録も樹立したほか、収録曲「Conversations」が、Spotifyで1日の再生回数が今年最も多い楽曲となっています。あわせてぜひチェックを。



AAAMYYY / Leeloo

長野県出身、東京を中心に活動しているシンガーソングライター / トラックメイカー、AAAMYYY。07/08(Wed)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・シングルとしては、今年5月に配信リリースされた、不動産情報サイト「SUUMO」CM映像のために書き下ろした楽曲「HOME」に次ぐ、およそ2ヶ月ぶりの新作に。Tempalayでの活動や、他アーティストへのサポート、楽曲提供、コラム執筆など幅広い活動が続くなか、今年3月にリリースされたアルバム、Shin Sakiura『NOTE』の収録曲「このまま夢で feat. AAAMYYY」に加えて、テレビアニメ「BNA ビー・エヌ・エー」エンディングテーマとして流れている、Shin Sakiura「NIGHT RUNNING feat. AAAMYYY」でのコラボが話題に。また、先日から公開されている「UNIQLO 2020 S/S」ウェブCMシリーズの楽曲制作をしたほか、06/28(Sun)にオンライン配信された、Black Boboiとの2マンライブでパフォーマンスを披露。さらに、07/05(Sun)に放送されたテレビ朝日系「関ジャム 完全燃SHOW」へ出演し、自宅の仕事場を解説するなど、さまざまな注目を集めています。

前作「HOME」より以前から制作していたという、本ニュー・シングル「Leeloo」。J-WAVE「SEASONS」(07/18放送回)でのコメントによれば、SFアクション映画の名作としても知られる、リュック・ベッソン監督作「フィフス・エレメント」(1997年)に登場するヒロイン「リールー」にインスパイアを受けて制作したことを明かしており、人間が日々持っているという観念に疑問を投げかけるようなリリックになっているとのこと。サポート・メンバーには、Tondenhey(Gt / 踊 Foot Works)、山本連(Ba)、澤村一平(Dr / SANABAGUN.)、TENDRE(Key)が参加しており、ソロ初となるフル・バンドでのレコーディングが行われた模様です。

そして、08/01(Sat)に開催されるオンライン音楽フェス「BLOCK.FESTIVAL Vol.2」に出演予定のほか、10/23(Fri)にリリースされる、Sen Morimoto(セン・モリモト)のニュー・アルバム『Sen Morimoto』にゲスト参加することが発表。Tempalayとしての今後の活動も含めて、あわせてチェックを。



Lianne La Havas / Please Don’t Make Me Cry

ロンドン出身のシンガーソングライター、Lianne La Havas(リアン・ラ・ハヴァス)。07/17(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Lianne La Havas』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2015年にリリースした2ndアルバム『Blood』以来となる、およそ5年ぶりの新作に。インタビューによれば、前作とのあいだにさまざまな環境変化があったことを明かしており、第58回グラミー賞(最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞)へのノミネート直後から、2017年のリリースに向けてセルフタイトルを冠したフォローアップを構想していたことをコメント。しかし、2015年から2016年にかけて、彼女の祖母、曾祖母、そして度々コラボレーションを重ねていた、Prince(プリンス)が逝去してしまうことに。加えて、白人優先のノミネーションが目立った「Brit Awards 2016」に対して異を唱える「#BritsSoWhite」が起こった際、ハッシュタグに同意しなかったことによるSNSでのバッシング、そのあと人種主義問題について多くの学びをもたらしてくれたボーイフレンドとも結果的に別れてしまうなど、度重なるショックを経験したとのこと。

しばらくして、2019年に出演した「Glastonbury Festival」のあと、信頼するバンドメンバーとともにスタジオで行なったという、Radiohead(レディオヘッド)「Weird Fishes」のカバー・セッションから、本ニュー・アルバムの方向性を掴むことに。同年10月までに全収録曲を書き上げ、その後12月にかけて、ロンドン、バース、ニューヨークで行なったレコーディングを経て、完成された模様です。

本ニュー・アルバム『Lianne La Havas』には、先述した「Weird Fishes」のカバーを筆頭に、リード・シングル「Bittersweet」「Paper Thin」「Can’t Fight」を含む、全12曲が収録。プロデューサーには長年に渡るコラボレーターである、Matt Hales(マット・ヘイルズ)に加えて、Beni Giles(ベニー・ジャイルズ)、 Mura Masa(ムラマサ)などが参加しています。アルバムのテーマについて「成長して枯れたあと、さらに強くなって生まれ変わる季節の花」という、自然と植物のライフサイクルからインスパイアされたことを語っており、新しい関係の初めにある楽しい時期、関係の終焉、独立することの楽しさと孤独、という3つのヴィネットで構成されてるようです。

そして現在、NPR「Tiny Desk (Home) Concert」出演時のアコースティック・パフォーマンスのほか「NPR Music Listening Party: Lianne La Havas’ ‘Lianne La Havas’」と題した、オンライン・リスニングパーティーの模様が公開されています。あわせてぜひチェックを。



HIMI / baby

東京を拠点に活動しているシンガーソングライター / モデル、HIMI。07/15(Wed)にリリースされた注目のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

2017年にラフォーレ原宿のキャンペーン広告でモデル・デビューすると、2018年に公演された舞台「書を捨てよ町へ出よう」(原作:寺山修司、演出:藤田貴大)への主演で、俳優デビューを飾ることに。さらに、2019年2月に放送されたTBSテレビ系「グッドワイフ」(第4話)にてテレビドラマ初出演を果たすと、同年7月より池袋グランドシネマサンシャイン(IMAXシアター)で上映されているショートフィルム「TRANSPHERE」で映像作品初主演を務めることに。

俳優(本名名義)としての活躍が続くなか、2019年9月に開催されたイベント「Culture Festival! BUNKASAI-Chara‘s 28th & Charamoba 5th Anniversary-」(第2部)にゲスト出演。今年1月には、プロデューサー・西岡将太郎(PERIMETRON)とともに自主レーベル〈ASILIS〉を立ち上げ、1st ソロ・EP『STEM』をリリース。さらに、同レーベルに所属するプロデューサー・Dr.Payとのユニット「D.N.A」として、1stシングル「MEDI」を発表するなど、ミュージシャンとしての活動も本格化しています。

およそ半年ぶりの新作となったニュー・シングル「baby」について、アートワークを含めたクリエィティブ全体で、”彼女”に出会った瞬間の衝撃を表現した作品とのことで「もとちゃんと出会った瞬間、baby ( 雷 ) 気に入ってくれると嬉しいです (Smile)」とコメント。プロデューサーは、西岡将太郎(PERIMETRON)が担当しているほか、先述したジャケット・アートワークは、フォトグラファー・フジイセイヤ、デザイナー・森洸大、フォトレタッチャー・フジモトタカシ、が手がけています。未聴のリスナーはぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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