【トップ100・チャート】今週のピックアップ(07/26付)、Taylor Swift / さとうもか / beabadoobee / 碧海祐人

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Taylor Swift / cardigan

現代を代表するポップスター、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)。07/24(Fri)にサプライズ・リリースされた話題のニュー・アルバム『folklore』の収録曲が、チャートにランクインされました。

2019年8月にリリースされた7thアルバム『Lover』から、およそ11ヶ月後のコロナ禍に突如発表された本ニュー・アルバム『folklore』。リリースの数時間前にシェアされた文章(一部抜粋)によれば、この夏に計画していたことのほとんどが実現しなかった一方で、計画していなかった8thアルバム『folklore』が完成したことを綴っており、「気まぐれ、夢、恐怖、思索の全てを注ぎ込んだ楽曲を収録した、まったく新しいアルバム」であることをコメント。

プロデューサーには「ミュージカル・ヒーローズ」と称された、Jack Antonoff(ジャック・アントノフ)、Bon Iver(ボニー・ベア)が参加するなか、11曲(全16曲中)をプロデュースした、The National(ザ・ナショナル)のギタリスト・Aaron Dessner(アーロン・デスナー)のコメントによれば、彼女からオファーを受けた今年4月下旬から3-4ヶ月にかけて、毎日連絡を取り合いながらリモートで楽曲制作していたとのことで、楽曲のアイディアが予想以上にクイックで交わされたこと、リリースする数時間前までレーベル関係者ですら誰も知らない状態で進行したことなどを明かしていました。

なかでも、本ニュー・アルバムのバックグラウンドについて、彼女のコメントによれば「自分の物語だけではなく、いままで会ったことがない人、会ったことがある人、会いたくなかったと思う人の視点から、その人たちについての物語を書こうと思った」(一部抜粋)とのことで、彼女が「Teenage Love Triangle」と称している、制作初期に書かれたという3曲「cardigan」「august」「betty」では、ティーンエイジの3人(ベティ、イネス、ジェームズ)の恋愛三角関係を、それぞれの視点から見つめるストーリーテリングが取られています。ほかの各収録曲でも、インディー・フォーク、カントリーなどを経由させたチェンバー・ポップや、多くのイースターエッグとともに、さまざまな人物の異なる物語が語られています。

そしてアルバム・リリースと同時に、徹底した感染対策を取りながら彼女自身がディレクションを務めたという「cardigan」のMVが公開中。あわせてぜひチェックを。



さとうもか / Glints

岡山県出身のシンガーソングライター、さとうもか。08/05(Wed)にリリースされる待望のニュー・アルバム『GLINTS』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2019年3月にリリースした2ndアルバム『merry go round』以来となる、およそ1年5ヶ月ぶりの新作に。同年には、ぜったくん「sleep sleep feat. さとうもか」、Tsudio Studio『Soda Resort Journey』の一部収録曲に加えて、HOTEL DONUTS「コンビニエンスボーイ / インソムニアガール」、エンドウシンゴとのコラボ・アルバム『クレーの絵本』などにも参加。

今年1月に1stシングル「melt bitter」をリリースすると、Vaundy「life hack」にコーラスとしてフィーチャーされ、NF Zesshoとのコラボ・シングル「empty dream」を発表。さらに今年6月から開始している、JFN PARK「ママには内緒ラジオNeo」(毎週金曜23時配信)でパーソナリティを務めているほか、予定されていたリリース・ツアーの開催中止を受けて、06/25(Thu)に、かが屋(加賀は同じく岡山県出身)とのトークライブ&バンドライブ「メルト私立 西シュガー学園」を、YouTube Live上で生配信するなど、さまざまなコラボが続いていました。

夏の恋にまつわる短編映画10作のオムニバスのような、季節をテーマにしたというニュー・アルバム『GLINTS』には、アレンジャーとして、TENDRE松浦正樹(ANATAKIKOU)、SPENSRかねこきわ浦上想起、などが参加した全10曲が収録。シングル「melt bitter」から引き続き、中川翔太(Ba. Gt)、かねもとまさや(Dr)、小川佳那子(Key)で構成された「さとうもかバンド」(さとうもかを加えた4人組バンド「スピーチバルーン」としても活動中)も一部収録曲のアレンジを担当しているほか、ジャケット・アートワークは、イラストレーター・中島ミドリ、デザイナー・杉原禎章が手がけています。

そして現在、監督・Masato Fujita、フォトグラファー・池田理寛(D-76)らが撮影し、現役高校生モデルとして知られる野内まるが出演した、リード・シングル「Glints」のMVが公開中。あわせてぜひチェックを。



beabadoobee / Care

フィリピン・イロイロ出身、ロンドンを拠点に活動しているシンガーソングライター、beabadoobee(ビーバドゥービー)。今年リリースが期待されているデビュー・アルバム『Fake It Flowers』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

パンクロック、グランジ、USインディーロックなどに影響を受け、2017年から独学で中古ギターを弾き始めたという、beabadoobee(ビーバドゥービー)。同年に公開した、ギターで最初に作曲したという代表曲「Coffee」が大きな注目を集めると、The 1975率いるレーベル〈Dirty Hit〉と、2018年に契約したことでも話題に。その後、EP『Patched Up』(2018年)、『Loveworm』(2019年)、『Space Cadet』(2019年)などを連続リリースすると、BBC Musicによる新人企画「Sound of 2020」ロングリストに選出されることに。さらに、自身の楽曲「Coffee」がサンプリングされた、Powfu(ポウフ)のシングル「Death Bed(Coffee for Your Head)」(2019年)が、TikTokを通じて世界各国でバイラルヒットを記録するなど、さまざまな活躍が続いています。

本リード・シングル「Care」について、先日配信されたコメント映像によれば、ニュー・アルバムのために最初にデモ収録した曲の1つであることを明かしており、高速道路をドライブしている90年代末期の映画のようなバイブスが込められているとのこと。加えて「社会や私のことを知らない人、私を気にも掛けていない人たちに対しての苛立ち。全然かわいそうなんて思って欲しいわけじゃなく、ただ私がどんな辛い思いをしてきたかを分かって欲しい」といった、リアルな心情が込められています。

そして先日から、コロナ禍によるパンデミックの最中に撮影したという「Care」のMVも公開中。デビュー・アルバムの詳細が気になりつつも、今後の活動にさらなる期待が高まります。



碧海祐人 / 夕凪、慕情

愛知県出身、名古屋を拠点に活動しているシンガーソングライター、碧海祐人(オオミマサト)。09/09(Wed)にリリースされる注目の1st EP『逃避行の窓』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

先日公開された初インタビューによれば、大学生のときに遊び始めたGarageBandをきっかけに音楽制作が本格化したという、碧海祐人。ベッドルーム・ミュージシャンを自称し、2018年ごろから、YouTubeInstagramSoundCloudなどに、オリジナル楽曲、弾き語り動画、カバーおよびデモ音源を多く公開。2019年末には初のオフィシャル・リリースとなる1stシングル「秋霖」を発表すると、今年3月には、監督・編集を自ら手がけたMVも公開。今年5月にリリースした2ndシングル「Comedy??」が、Spotifyの各オフィシャル・プレイリストに多数ピックアップされるなか、タワーレコードによるサブミッション・メディア「TOWER DOORS」からも複数回プッシュされるなど、着実に注目を集めている模様です。

09/09(Wed)にリリースされる1st EP『逃避行の窓』には、先述したシングル「秋霖」「Comedy??」を含む、全7曲が収録予定。2018年8月からデモ音源として公開していた楽曲である本リード・シングル「夕凪、慕情」には、今回のリリースに際して、日本を代表するジャズ・ドラマーであり、自身が主宰するプロジェクト「Answer to Remember」でも知られる、石若駿が参加。EPのミックスおよびマスタリングは、レーベル〈origami PRODUCTIONS〉所属アーティストを多く手がけているエンジニア・藤城真人(big turtle STUDIOS)が担当しており、碧海曰く「碧海祐人が新しい景色や色や温度を感じ、世間にはばかられることがあっても音の中に逃亡する人間に寄り添うかのような音楽的世界観がさらにアップデートされた作品」とのことです。

そして本リード・シングル「夕凪、慕情」は、インディペンデント系レコード会社〈ULTRA-VYBE〉が新たなスタートさせたプロジェクト「S.W.I.M.」の関連作として、EPリリース同日に発表されるコンピレーション・アルバム『S.W.I.M. #1 -polywaves-』にも収録予定。09/26(Sar)には、下北沢mona recordsで開催予定のサーキットイベント「mona records『S.W.I.M.』PARTY」への出演もアナウンスされており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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