【トップ100・チャート】今週のピックアップ(09/13付)、Big Sean / STUTS / Declan McKenna / DENIMS

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Big Sean / Lithuania (feat. Travis Scott)

米ミシガン州デトロイト出身のラッパー、Big Sean(ビッグ・ショーン)。09/04(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Detroit 2』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年12月にリリースされた『Double or Nothing』以来となる、およそ2年9ヶ月ぶりの新作に。2012年に公開されたミックステープ『Detroit』に次ぐ続編とされている、本ニュー・アルバム『Detroit 2』のエグゼクティブ・プロデューサーは、自身が所属しているレーベル〈G.O.O.D. Music〉のボスである、Kanye West(カニエ・ウェスト)に加えて、Hit-Boy(ヒット・ボーイ)が担当しています。

クレジットには、Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)、Travis Scott(トラヴィス・スコット)、Lil Wayne(リル・ウェイン)、Post Malone(ポスト・マローン)、Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン)、Jhené Aiko(ジェネイ・アイコ)、Eminem(エミネム)、Young Thug(ヤング・サグ)、Anderson .Paak(アンダーソン・パーク)を始めとする、錚々たるメンバーをフィーチャー。Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)、A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)などがバック・ボーカル、Dave Chappelle(デイヴ・シャペル)、Erykah Badu(エリカ・バドゥ)、Stevie Wonder(スティービー・ワンダー)が、インタールードに参加しています。

本ニュー・アルバム『Detroit 2』について、Apple Musicで公開されているライナーノーツによれば「『Detroit』はアルバムだと思っていたから、いつも続編をやりたいと思っていた」「ミックステープだったけど、僕にとってはリアルなアルバムだったから、ある意味では、新しく改良された自分の本質に戻ってきたようなものだ」とコメント。続けて「もし誰もがタトゥーを入れたくなるようなラインが曲中に入っていなければ、俺は良い仕事をしていないことになる」「誰かがタトゥーを入れてくれることを祈ってるんだ、それが僕の目標の一つなんだ」(一部抜粋)と語っており、多くのリスナーにインスピレーションを与えることを目指したニュー・アルバムとなっている模様です。

そして先日、ハッシュタグ「#AskBigSean」に寄せられたユーザーからの質問に答える形で、本ニュー・アルバム以降に、新レーベルを設立するつもりであることをツイート。新レーベルで契約したほうがいいアーティストをユーザーに尋ねる一面を見せるなど、今後の動きに大きな注目が集まります。



STUTS / Conflicted

1989年生まれのトラックメーカー / MPCプレイヤー、STUTS。09/16(Wed)にリリースされる待望のニュー・ミニアルバム『Contrast』のリード・シングルが、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2018年9月にリリースされた2ndアルバム『Eutopia』以来となる、およそ2年ぶりの新作に。同年にリリースされた、星野源のアルバム『POP VIRUS』への参加以降、バンド・メンバーとして多くのステージで活躍するほか、2019年には、Friday Night Plans、JJJ、とのコラボ・シングル「PRISM」や、BIM、RYO-Z、とのコラボ・シングル「マジックアワー」を発表。今年に入ってリリースされたアルバム、SIRUP『CIY』、BIM『Boston Bag』や、堀込泰行『GOOD VIBRATIONS 2』の一部プロデュースを担当したほか、今年4月にはキャリア初のライブ音源『STUTS Band Set Live “90 Degrees”』を発表するなど、さまざまな活動が続いていました。

09/16(Wed)にリリースされるニュー・ミニアルバム『Contrast』には、リード・シングル「Conflicted」を含む全8曲が収録。クレジットには、先述したライブ音源のバンドメンバーである、高橋佑成(Piano, Syn)、仰木亮彦(Gt)、岩見継吾(Contrabass)、吉良創太(Dr)に加えて、武嶋聡(Sax, Flute)が参加。収録曲「Mirrors」の客演に、韓国出身のシンガーソングライター・SUMIN(スミン)、Daichi Yamamoto、鎮座DOPENESS、が参加しているほか、一部収録曲では、STUTSが初挑戦したという、ボーカル、ラップ、ギター、ベースのプレイがコンパイルされているとのこと。

なかでもリード・シングル「Conflicted」について、J-WAVE「SONAR MUSIC」(09/08放送回)ゲスト出演時のコメント(一部抜粋)によれば、高橋佑成とのセッションで作ったラフなものに、ギター、サックス、フルートなどを入れたトラックをサンプリングして組み上げたとのこと。また「Conflicted」に関しては、MPCは使わず、Pro Tools(DAW用ソフトウェアの1つ)を使って制作したことを明かしていました。

そして今年10月には、東名阪を巡るワンマン・ライブ『STUTS “Contrast” Release Live』の開催が決定。ミニ・アルバム『Contrast』に参加した、仰木亮彦(Gt)、岩見継吾(Ba)、吉良創太(Dr)に加えて、TAIHEI(Key)を迎えたバンド編成が予定されており、新曲のほか既存曲のバンド・アレンジが披露される模様です。お近くのリスナーは、あわせてぜひチェックを。



Declan McKenna / Rapture

ロンドン出身のシンガーソングライター、Declan McKenna(デクラン・マッケンナ)。09/04(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Zeros』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年7月にリリースされたデビュー・アルバム『What Do You Think About the Car?』以来となる、およそ3年2ヶ月ぶりの新作に。2019年には、イギリス政府が行なう武器貿易の偽善とロンドンの武器貿易条約(ATT)について書いたシングル「British Bombs」を発表。その後、今年1月の時点で、本ニュー・アルバム『Zeros』のリリースをアナウンスしていました。

アナウンス当初は、05/15(Fri)にリリース予定だったものの、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて2度のリリース延期を発表。このことについて、自身のツイートを通じて「これは軽々しく決めたことではありません。このアルバムをレコーディングしたのは昨年8月で、世界に向けて発信するのに1年もかかってしまうのはかなり辛いことだけど、この時代は例外的だし、そのなかで最善を尽くすための余裕はほとんどなかったんだ」(一部抜粋)と表明。加えて、本ニュー・アルバムの制作について、先日公開されたインタビューでは「ちょうど1年前からアルバムを制作していて、自分の音楽的な方向性について自問自答する時間が多すぎたんだ。そこまで来ると、自分は絶対的な詐欺師ではないかと疑い始めてしまうんだ」(一部抜粋)と、インポスター症候群(自分のことを過小評価してしまう心的傾向)に悩まされていることも明かしていました。

本ニュー・アルバム『Zeros』には、リード・シングル「Beautiful Faces」「The Key to Life on Earth」「Daniel, You’re Still a Child」「Be an Astronaut」など、自身がソングライティングを手がけた全10曲が収録。プロデューサーは、Cage the Elephant(ケイジ・ジ・エレファント)を始め、多くのインディー・ロックの作品を手がける、Jay Joyce(ジェイ・ジョイス)が担当しており、アルバム全体を通じて、これまでのツアーを一緒に経験してきたというバンド・メンバーが、フルバンド編成で参加している模様。かねてから、David Bowie(デヴィッド・ボウイ)へのリスペクトを示していたように、70年代グラム・ロックならびにスペース・オペラからのインスピレーションをもとにしており、収録曲ごとに、ディストピアな世界に生きるキャラクターたちの物語にスポットを当てた、壮大なコンセプト・アルバムとなっています。

そして全英アルバム・チャートでは、これまでのキャリア最高位となる初登場2位を記録しており、The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)がリリースしたリマスター・アルバム『Goats Head Soup』(1973年)に次ぐ形で、激しい首位争いをしていることでも話題に(09/11時点)。はたして全英アルバム・チャート首位を初獲得できるのか、さらなる続報に大きな注目が集まります。



DENIMS / I’m

大阪府堺市で結成されたバンド、DENIMS。09/16(Wed)にリリースされる注目のニュー・ミニアルバム『more local』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナルとしては、2019年6月にリリースされた2ndアルバム『makuake』以来となる、およそ1年3ヶ月ぶりの新作に。今年に入ってコロナ禍となると、当初予定していた、TENDOUJIとの東名阪スプリット・ツアー、バンド主催フェス「ODD SAFARI vol.3」に加えて、出演予定だった「FUJI ROCK FESTIVAL ’20」が開催中止となるなど、ライブ活動に大きな影響を受けることに。

一方で、07/04(Sat)に実施された配信イベント「SYNCHRONICITY2020 ONLINE FESTIVAL」への出演、ワンマン生配信ライブ「DENIMS ONEMAN “Streaming Show”」の開催に加えて、ナードマグネット、愛はズボーンとのライブイベント「D.N.A」を共同開催。今年9月からは、全国14箇所を巡るワンマン・ツアー『DENIMS “more local” release tour「feel more local」』の開催が決定するなど、精力的な活動が続いています。

本ニュー・ミニアルバム『more local』には、リード・シングル「そばにいてほしい」「I’m」を含む全6曲が収録。今作について、TOKYO FM『RADIO DRAGON -NEXT-』 (09/11放送回)ゲスト出演時のコメント(一部抜粋)によれば、バンドが内面化している精神的な部分を「ローカル」とし、バンドの本質を認めてより濃くしたうえで、そこから新しく挑戦していくことをテーマとしているとのこと。外出制限期間中に書いたという収録曲3曲の歌詞には、DENIMSである意味を濃くしたうえで新しいものに挑戦したい、というかねてからの考えが反映されている模様です。

そして先日放送された、TBSラジオ「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」(09/10放送回)にて、本ニュー・ミニアルバム『more local』の収録曲「Crybaby」が初オンエア。生放送中はサブで見学していた、釜中健伍(Gt, Vo)、岡本悠亮(Gt)が、生放送終了後のアフタートーク終盤に登場すると、復帰初日のおぎやはぎを目の前に、往年のクソメンっぷりを披露していました。ハッシュタグ「#うたつなぎ 」の一環で披露された、宇田川フリーコースターズ「ねむくなっちゃった」カバーの裏話も語っており、あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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