【トップ100・チャート】今週のピックアップ(09/27付)、Alicia Keys / TENDRE / Yellow Days / Tohji

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Alicia Keys / Me x 7 (feat. Tierra Whack)

米ニューヨーク出身のシンガーソングライター、Alicia Keys(アリシア・キーズ)。10/07(Wed)にリリースされた待望のニュー・アルバム『ALICIA』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2016年にリリースした6thアルバム『HERE』以来となる、およそ3年10ヶ月ぶりの新作に。新型コロナウィルス感染拡大の影響で、本来の今年3月から2度のリリース延期が決定されるなか、5月末から世界各地で「Black Lives Matter」(以下、BLM)のムーブメントが再燃することに。そのなかで、Alicia Keys(アリシア・キーズ)は、今年3月に米ケンタッキー州ルイビルで発生した、Breonna Taylor(ブリオナ・テイラー)の事件に対して、正義の実現を呼びかけていました。

今年6月にツイートした動画では、ルイビル市長、ルイビル市警のロバート・シュローダー署長の連絡先を記載し、事件に関与した警官3名の解雇および起訴、事件の情報開示、無警告捜査令状の廃止などを要求。動画のなかで「あなたはブリアナ・テイラーに何が起きたか知っていますか?」と繰り返し問いかけ、抗議のメッセージを発信していまいした(その後、警官からの暴力で命を落とした人々に捧げる楽曲「Perfect Way To Die」を発表)。

本ニュー・アルバム『ALICIA』には、パートナーとしても知られる、Swizz Beatz(スウィス・ビーツ)を始め、Mark Ronson(マーク・ロンソン)、Tricky Stewart(トリッキー・スチュワート)、Ludwig Göransson(ルドウィグ・ゴランソン)、Johnny McDaid(ジョニー・マクデイド)、The-Dream(ザ・ドリーム)などを始めとする、多くのプロデューサーを招致。収録曲のゲストに、Diamond Platnumz(ダイアモンド・プラトゥナムズ)、Jill Scott(ジル・スコット)、Khalid(カリード)、Miguel(ミゲル)、Sampha(サンファ)、Snoh Aalegra(スノー・アレグラ)、Tierra Whack(ティエラ・ワック)などをフィーチャーしているほか、収録曲「Underdog」のアコースティックギターは、Ed Sheeran(エド・シーラン)が担当しています。

アルバム・タイトル『ALICIA』について、Beats 1(Apple Music)の看板DJ・Zane Lowe(ゼイン・ロウ)とのインタビューのなかでコメント。「これはとても深い。このアルバムについてよく考えているからこそ、この作品をアリシアと呼ぶことに強い思い入れがあります。なぜなら、私は初めて、今の自分が本当の自分自身になったような気がするからです。最初のころ、私はとても自分を持っていた。本当にそうだった。自分がいたこのクレイジーな世界も、ルールも、やり方も、何をしているのかもはっきりわからなかったけど、自分には自信があったの。」(一部抜粋)と告白。大きな成功を経験したことで、次にやることが周りから気に入ってもらえるのか不安に感じていた時期を過ごすも、その壁を乗り越えて完成した自信作となっている模様です。ぜひチェックを。



TENDRE / FRESH feat. Ryohu

東京を拠点に活動するマルチプレイヤー / プロデューサー・河原太朗によるプロジェクト、TENDRE。09/23(Wed)にリリースされた注目のニュー・アルバム『LIFE LESS LONELY』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2018年10月にリリースされた1stアルバム『NOT IN ALMIGHTY』以来となる、およそ2年ぶりの新作に。2019年には「FUJI ROCK FESTIVAL ’19」「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO」「COUNTDOWN JAPAN 19/20」を始め、全国各地でイベント出演が展開。同年10月にEP『IN SIGHT』をリリースしたのち、11月末にかけて開催された全国6都市を巡るリリース・ツアーが、追加公演を含めて全公演ソールドアウトを記録するなど、大きな注目を集めることに。

さらにアルバム、Chara『Baby Bump』、SIRUP『FEEL GOOD』、TSUBAME(TOKYO HEALTH CLUB)『THE PRESENT』の収録曲に多数参加。今年に入って発表された、堀込泰行「強く優しく + TENDRE」、三浦透子「おちつけ」をプロデュースしたほか、Benny Sings(ベニー・シングス)との「TENDRE MEETS BENNY SINGS」名義でシングル「SING」をリリース。さらに、象眠舎「Mirror feat. TENDRE」、リモート・コラボプロジェクト「TELE-PLAY」としてのシングル「あいにいきたい (feat. BASI, Chara, SIRUP, TENDRE and Ryo Konishi)」でフィーチャーされるなど、幅広いコラボレーションが続いていました。

本ニュー・アルバム『LIFE LESS LONELY』は、リード・シングル「LIFE」「HOPE」「JOKE」を含む全10曲が収録。ライブメンバーとしても縁の深い、AAAMYYY、Ryohuが参加した「FRESH」、新井和輝(King Gnu)とのツインベースが実現した「DUO」、Hikaru Arata(WONK)、Shin Sakiuraとトラック制作した「JOKE」など、さまざまなゲストがフィーチャーされています。先日公開されたインタビューによれば「色々な事が起こっている2020年に作るアルバムとして、僕が考え抜いた末の答えがこのアルバムという感じですね」(一部抜粋)と語っており、コロナ禍の空気感などを踏まえたうえで、アーティストとしての答えが表現されているアルバムとなった模様です。

そして、09/27(Sun)には初の有料配信ライブ「REMIND」が開催。おなじみのサポート・メンバーに加えて、シークレット・ゲストが出演する内容となっており、10/03(Sat)23:59までアーカイブ配信されるとのこと。あわせてぜひチェックを。



Yellow Days / Keep Yourself Alive

南イングランド・ハスルミア出身のミュージシャン、George Van Den Broek(ジョージ・ヴァン・デン・ブルーク)のソロ・プロジェクト、Yellow Days(イエロー・デイズ)。09/18(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『A Day In A Yellow Beat』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年10月にリリースされたデビュー・アルバム『Is Everything OK In Your World?』以来となる、およそ3年ぶりの新作に。本ニュー・アルバムには、リード・シングル「The Curse」「Love Is Everywhere」「Getting Closer」「Treat You Right」「You」を含む全23曲が収録。ゲストとして、Mac DeMarco(マック・デマルコ)、Bishop Nehru(ビショップ・ネルー)、Nick Walters(ニック・ウォルターズ)、Shirley Jones(シャーリー・ジョーンズ)などがフィーチャーされているほか、プロデュースおよびミックスは、Mike Malchicoff(マイク・マルチコフ)、Blue May(ブルー・メイ)が担当。ジャケット・アートワークは、秋田県鹿角市出身のペインター・Tokio Aoyamaが手がけています。

リリース当日には、本ニュー・アルバムについてのコメントをポスト。「”Is Everything Okay In Your World?”から、約3年が経とうとしていますが、その間、私は永遠に続いていく新しい音楽のスタイルをイメージしようとしてきました。プライベートで私のことを知っている人なら、毎日朝から晩まで、私が音楽とそのすべての美しさに専念していることを、誰でも知っています。独学で音楽を学び、これまでの音楽キャリアを個人的なバブルの中で過ごしてきましたが、このアルバムでは、私にとって多くの意味を持つ素晴らしい猫たちと一緒に仕事をしました。このレコードの主なメッセージの一つは、外に向かって愛を示すこと、そして創造的に抑圧する力を無視して花となることです。」(全文抜粋)と明かしています。

そして先日から、収録曲「Keep Yourself Alive」のMVが公開中。アルバム・リリースを記念して、2021年にはヨーロッパ・ツアーの開催がアナウンスされており、2019年の初来日公演に次ぐ来日の実現にも期待が集まります。



Tohji / Oreo

ロンドン生まれ、東京を拠点に活動しているラッパー、Tohji。09/18(Fri)にリリースされた話題のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

2019年に自主企画イベント「Platina Ade」を開催し、1stミックステープ『Angel』をリリースしたほか、Mura Masa(ムラ・マサ)来日ツアーのサポートアクト、ロンドンで開催されたフェス「サウンドクラッシュ」にヘッドライナー出演するなど、国内外でボーダレスな注目を集めている、Tohji。

今年5月には、YouTubeならびにSoundCloudでシングル「on my own way -mall screw mix-」を、今年6月には、SoundCloudでシングル「White Dolphins」を発表。アンビエントなサウンドが連なるなか、今年8月に公開されたシングル「プロペラ *i feel ima propella “she” she wanna hit」が、MVとあわせて話題に。ニューヨークを拠点に置くメディア「The FADER」の記事「今週の10曲」(08/20付)でピックアップされ、のちにインタビュー記事も組まれたほか、先述した、Mura Masa(ムラ・マサ)もお気に入りの曲として紹介。新たなシーンの萌芽を予感させるグローバルな展開が続いています。

そんななかリリースされた、アンビエント・ミュージックからの影響を感じさせる、トランシーで浮遊感のある本ニュー・シングル「Oreo」。トラックについて、Mall Boyzのメンバーかつプロデューサー・MURVSAKIがポストしたインスタグラムストーリーによれば、Tohji自身がトラックの型とも言える、上ネタメロディ、グルーヴを制作。共同プロデューサーとしてクレジットされているMURVSAKIは、曲の展開、ブラッシュアップなどを努めつつ、レコーディングならびにミックスを担当した模様です。これまでリリースされた楽曲のなかでは、Tohjiが数年ぶりにトラックを手がけたものとなっています。

そしてジャケット・アートワークは、前作「プロペラ *i feel ima propella “she” she wanna hit」に続いて、eternalusaが担当。現在公開されているMVは、Mall Boyzのメンバーがディレクションを務めています。また、ポッドキャスト「シャイニングラジオ」も不定期更新されており、どちらもあわせてチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

Link:
TYPICA TOP100
TYPICA TOP100(グローバル)